【台北から近場トリップ】九份とセットで行きたい日帰りスポット、ノスタルジックな金瓜石

町全体が美術館!日本統治時代の建物が数多く残された「黃金博物館區」へ行ってみよう

人気の観光スポット「九份」は、訪れたことのある人も多いのではないでしょうか?夕暮れ時ともなると真っ赤な提灯に灯りがともり、なんともロマンチック。ここから見る夕日も絶景です。それじゃあ、訪れるのは夕方からにして、午前中はどこ行こう?

人気の観光スポット「九份」は、訪れたことのある人も多いのではないでしょうか?夕暮れ時ともなると真っ赤な提灯に灯りがともり、なんともロマンチック。ここから見る夕日も絶景です。それじゃあ、訪れるのは夕方からにして、午前中はどこ行こう?

ランタンが飛ばせる「十分」もいいですが、もっと近くにおすすめのスポットが。隣町に当たる「金瓜石」なら目と鼻の先。路線バスならおよそ10分でアクセスできますよ。

ランタンが飛ばせる「十分」もいいですが、もっと近くにおすすめのスポットが。隣町に当たる「金瓜石」なら目と鼻の先。路線バスならおよそ10分でアクセスできますよ。

ここも九份と同じく、かつては金鉱の町として栄えたところ。清朝時代の鉄道工事中に砂金が発見されたことが開発の始まりでした。ほどなくして日本の統治下になり、さらに発展。戦後は中華民国の手に渡り、引き続き発掘が行われてきました。日本統治時代に建てられたさまざまな建物も引き継がれたようです。 ここも九份と同じく、かつては金鉱の町として栄えたところ。清朝時代の鉄道工事中に砂金が発見されたことが開発の始まりでした。ほどなくして日本の統治下になり、さらに発展。戦後は中華民国の手に渡り、引き続き発掘が行われてきました。日本統治時代に建てられたさまざまな建物も引き継がれたようです。

ここも九份と同じく、かつては金鉱の町として栄えたところ。清朝時代の鉄道工事中に砂金が発見されたことが開発の始まりでした。ほどなくして日本の統治下になり、さらに発展。戦後は中華民国の手に渡り、引き続き発掘が行われてきました。日本統治時代に建てられたさまざまな建物も引き継がれたようです。

そして閉山後、幾多の歳月を経て2004年に「黃金博物館」が誕生しました。<br><br>ところで皆さんは「博物館」というとどんなものを思い浮かべますか?ナビは1つの大きな箱モノを想像しますが、こちらはなんと町全体が博物館。まちかど博物館「黃金博物館區」として、地域とここに暮らす人々の文化が一体となって楽しめるような工夫がされています。

そして閉山後、幾多の歳月を経て2004年に「黃金博物館」が誕生しました。

ところで皆さんは「博物館」というとどんなものを思い浮かべますか?ナビは1つの大きな箱モノを想像しますが、こちらはなんと町全体が博物館。まちかど博物館「黃金博物館區」として、地域とここに暮らす人々の文化が一体となって楽しめるような工夫がされています。

門をくぐると現役を終えたレトロなバスがお出迎え。一気にノスタルジックな世界に引き込まれます。

門をくぐると現役を終えたレトロなバスがお出迎え。一気にノスタルジックな世界に引き込まれます。

かつての古い建物が新たな施設として生まれ変わるのは、割とよくある風景です。ここではバスの待合室がサービスセンターにリノベされていました。 かつての古い建物が新たな施設として生まれ変わるのは、割とよくある風景です。ここではバスの待合室がサービスセンターにリノベされていました。

かつての古い建物が新たな施設として生まれ変わるのは、割とよくある風景です。ここではバスの待合室がサービスセンターにリノベされていました。

派出所

派出所

郵便局

郵便局

けれど、こちらの昔ながらの建物は、派出所や郵便局として今も変わらず活躍中。古き良き時代にタイムスリップした気分が味わえます♪

ファミマ

ファミマ

食堂

食堂

ほかにもコンビニがあったり、食堂があったり、カフェがあったり。アミューズメントパーク内にあるそれらとは、どこか趣が異なる店々には、どこどなく人々の暮らしが感じとれます。時折、生活の息吹を感じる民家らしき建物も。

こちらはすでに住居としての役割を終えている建物。かつての日本人工員の宿舎「四連棟」は、当時の生活がうかがえる展示場に姿を変えました。

こちらはすでに住居としての役割を終えている建物。かつての日本人工員の宿舎「四連棟」は、当時の生活がうかがえる展示場に姿を変えました。

「金瓜石太子賓館」は当時の皇太子(のちの昭和天皇)の訪問を予定して建てられたもの。残念ながら、実際に滞在することはなかったそうです。現在は修繕工事のため閉鎖中(~2025年末予定)でした。 「金瓜石太子賓館」は当時の皇太子(のちの昭和天皇)の訪問を予定して建てられたもの。残念ながら、実際に滞在することはなかったそうです。現在は修繕工事のため閉鎖中(~2025年末予定)でした。

「金瓜石太子賓館」は当時の皇太子(のちの昭和天皇)の訪問を予定して建てられたもの。残念ながら、実際に滞在することはなかったそうです。現在は修繕工事のため閉鎖中(~2025年末予定)でした。

そんな数々の建物の間を抜けて山の上へと歩いて行くと、見えてきたのがトロッコ駅。使われているのかいないのか……整備が進んでいるようなので、今後は乗れるようになるのかもしれません。それなりの山道なのでトロッコで登れると助かります。 そんな数々の建物の間を抜けて山の上へと歩いて行くと、見えてきたのがトロッコ駅。使われているのかいないのか……整備が進んでいるようなので、今後は乗れるようになるのかもしれません。それなりの山道なのでトロッコで登れると助かります。

そんな数々の建物の間を抜けて山の上へと歩いて行くと、見えてきたのがトロッコ駅。使われているのかいないのか……整備が進んでいるようなので、今後は乗れるようになるのかもしれません。それなりの山道なのでトロッコで登れると助かります。

その先に現れたのが「坑五山本」です。一瞬、山本さん??と思いましたが、正しくは「本山五坑」。

その先に現れたのが「坑五山本」です。一瞬、山本さん??と思いましたが、正しくは「本山五坑」。

その昔、実際に作業が行われていた坑道を利用した見学コースで、2022年10月修繕工事を終えて再オープンしたばかり。

その昔、実際に作業が行われていた坑道を利用した見学コースで、2022年10月修繕工事を終えて再オープンしたばかり。

トンネル内には当時の作業の様子が再現されています。狭く、暗く、低い坑道を歩けばーー雨模様のせいでしょうかーー5分と持たずに脱出したい気分に。ジメジメあり、カビ臭ありで、先人の苦労がしのばれます。「夏はさぞかし暑かったんだろうな」と問えば、坑道内は常時18℃くらいだそうで、真夏に来たら逆に快適だったのかもしれません。 トンネル内には当時の作業の様子が再現されています。狭く、暗く、低い坑道を歩けばーー雨模様のせいでしょうかーー5分と持たずに脱出したい気分に。ジメジメあり、カビ臭ありで、先人の苦労がしのばれます。「夏はさぞかし暑かったんだろうな」と問えば、坑道内は常時18℃くらいだそうで、真夏に来たら逆に快適だったのかもしれません。 トンネル内には当時の作業の様子が再現されています。狭く、暗く、低い坑道を歩けばーー雨模様のせいでしょうかーー5分と持たずに脱出したい気分に。ジメジメあり、カビ臭ありで、先人の苦労がしのばれます。「夏はさぞかし暑かったんだろうな」と問えば、坑道内は常時18℃くらいだそうで、真夏に来たら逆に快適だったのかもしれません。

トンネル内には当時の作業の様子が再現されています。狭く、暗く、低い坑道を歩けばーー雨模様のせいでしょうかーー5分と持たずに脱出したい気分に。ジメジメあり、カビ臭ありで、先人の苦労がしのばれます。「夏はさぞかし暑かったんだろうな」と問えば、坑道内は常時18℃くらいだそうで、真夏に来たら逆に快適だったのかもしれません。

作業の最後は金塊の持ち出しがないかボディータッチで、点検をするそうです。検査官の右手がどこに向かおうとしているのか気になります……。

作業の最後は金塊の持ち出しがないかボディータッチで、点検をするそうです。検査官の右手がどこに向かおうとしているのか気になります……。

さて、坑道のお隣は「黃金館」です。台湾金属鉱業公司時代のオフィスを再利用した建物で、1・2階は金瓜石鉱山の歴史や当時の様子などが学べる展示が。中でもメガ級の金塊は見もの。今回は時間の都合でまさかのスルー。以前撮影した写真でお楽しみください。

さて、坑道のお隣は「黃金館」です。台湾金属鉱業公司時代のオフィスを再利用した建物で、1・2階は金瓜石鉱山の歴史や当時の様子などが学べる展示が。中でもメガ級の金塊は見もの。今回は時間の都合でまさかのスルー。以前撮影した写真でお楽しみください。

そして3階では砂金採りが体験できます。よっしゃー!一獲千金を狙うぞ。水圧を利用して、お皿に盛られた土砂を振り落としながら、金を振り分けていくのだとか。作業自体は簡単で、小さな子供が楽しむ姿も。

そして3階では砂金採りが体験できます。よっしゃー!一獲千金を狙うぞ。水圧を利用して、お皿に盛られた土砂を振り落としながら、金を振り分けていくのだとか。作業自体は簡単で、小さな子供が楽しむ姿も。

しかし最初の意気込みはどこへやら、屋根はあれど窓がないその空間に台風並みの雨風が襲い意気消沈。水の冷たさもあり、作業が若干おざなりに。夏だったらよかったかも?などと考えていたら、「それでは退社できませんよ!」とボス(先生)に注意される始末。あぁ、昔の人はこんな苦労をしてたのか! しかし最初の意気込みはどこへやら、屋根はあれど窓がないその空間に台風並みの雨風が襲い意気消沈。水の冷たさもあり、作業が若干おざなりに。夏だったらよかったかも?などと考えていたら、「それでは退社できませんよ!」とボス(先生)に注意される始末。あぁ、昔の人はこんな苦労をしてたのか!

しかし最初の意気込みはどこへやら、屋根はあれど窓がないその空間に台風並みの雨風が襲い意気消沈。水の冷たさもあり、作業が若干おざなりに。夏だったらよかったかも?などと考えていたら、「それでは退社できませんよ!」とボス(先生)に注意される始末。あぁ、昔の人はこんな苦労をしてたのか!

最後は先生のお助けもあり、ナビもなんとかゴールドをゲット!アリよりも小さいその金塊をたびたび見失いそうになりながらも、なんとか小瓶に詰めてお土産に。

最後は先生のお助けもあり、ナビもなんとかゴールドをゲット!アリよりも小さいその金塊をたびたび見失いそうになりながらも、なんとか小瓶に詰めてお土産に。

園内はほかにも見どころがた~くさん!11月に正式オープンしたばかりの「大地館」ではVRを使った坑道探索の体験もあるそうです。今回は時間の関係で体験できませんでしたが、次回はぜひ体験してみたいと思います。ほかにもある諸々の施設は下記記事をご参照ください↓

園内はほかにも見どころがた~くさん!11月に正式オープンしたばかりの「大地館」ではVRを使った坑道探索の体験もあるそうです。今回は時間の関係で体験できませんでしたが、次回はぜひ体験してみたいと思います。ほかにもある諸々の施設は下記記事をご参照ください↓

山あいの小さな集落にある黄金博物館區ですが、ギュッと見どころが凝縮されています。にぎやかな九份とは対照的に、ここ金瓜石は静かでのんびり。日中はここでまった過ごし、それから九份へ。台北からの日帰り旅に出かけてみませんか? 山あいの小さな集落にある黄金博物館區ですが、ギュッと見どころが凝縮されています。にぎやかな九份とは対照的に、ここ金瓜石は静かでのんびり。日中はここでまった過ごし、それから九份へ。台北からの日帰り旅に出かけてみませんか?

山あいの小さな集落にある黄金博物館區ですが、ギュッと見どころが凝縮されています。にぎやかな九份とは対照的に、ここ金瓜石は静かでのんびり。日中はここでまった過ごし、それから九份へ。台北からの日帰り旅に出かけてみませんか?

スポット情報

黃金博物館區
新北市瑞芳區金光路8號
(02)2496‐2800
9:30~17:00(土・日曜日、祝日は9:30~18:00)
毎月第一月曜休み(祝日の場合はその翌日が休み)
チケット:80元
https://www.gep.ntpc.gov.tw/
・坑道体験
体験時間:9:30~16:30(休日は~17:30)
料金:50元

・砂金採り体験
時間:10:30/11:30/13:30/14:30/15:30
(2023年~は平日11:30/13:30/14:30、休日10:30/11:30/13:30/14:30)
料金:100元

・VR「深入坑道」体験
午前:10:30/11:00/11:30(受付は9:30~)
午後:13:30/14:00/14:30/15:00(受付は12:00~)
料金:黃金博物館區チケット提示で無料
※体験時間は10分間、毎回4名限定

アクセス

【鉄道で】台北駅から東部幹線宜蘭・花蓮方面行きに乗車し、瑞芳駅下車。下車後、区民広場前(新北市警察瑞芳分局脇)の「地政事務所前」バス停から基隆客運バス1062、788、825に乗車し、「金瓜石」バス停下車目の前。

【バスで】
①台北MRT「忠孝復興」駅出口2前から基隆客運バス1062に乗車し、瑞芳・九份を経由し終点「金瓜石」で下車
②台北MRT「府中」駅から台北客運バス965に乗車し、瑞芳・九份を経由し終点「金瓜石」で下車(MRT「西門」「北門」駅付近のバス停にも停まります)
③台鉄・基隆駅前の「基隆火車站(仁祥診所)」バス停から基隆客運バス788に乗車し、瑞芳・九份を経由し終点「金瓜石」で下車
【金瓜石から九份へ】「金瓜石」バス停から基隆・瑞芳・台北行のバス(1062、788、965、F802など)に乗り、「九份老街」バス停下車。バス停を背にバスの進行方向に少し歩くと、左にセブンイレブンがあります。その脇が老街の入口です。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2022-12-14

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今まで九份には何度も行っていたのに…少し足を延ばすだけで、こんな所があったんですねぇ!

作業員弁当ってこんなに豪華~!?

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@黄金博物館

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