大原扁理の台湾読書日記⑧『DAY OFF』

BLは国境を超える!台湾直送ボーイズラブコミックをご紹介♡

こんにちは。大原扁理です。

コロナ禍になってからというもの、ヒマに飽かせて今まで読んだことのなかったBLマンガに手を出したら秒で沼落ちし、腐りまくっている今日この頃。みなさまいかが腐ってますか?

ハイ、この導入からもおわかりの通り、今回は台湾読書・BLマンガ編です。えー、台湾のBLが日本語で読めるの?と思ったそこのあなた!その通りなんです! 

いま話題の台湾発BLマンガをチェック!

その名も『DAY OFF』。こちらは台湾の漫画家・毎日青菜先生の作品で、日本では第一弾が2022年2月に翻訳出版。台湾では2020年11月から、「CCC創作集」(Creative Comic Collection)というオンラインのマンガプラットフォームで連載され、すべて中国語ですが、現在もシーズン2までが隔週で連載中です。

CCC創作集のウェブサイト:https://www.creative-comic.tw/

ちょっと見てみると、閲覧数・オススメ数・お気に入り数のランキングで、軒並み一位を獲得しています!そんなに話題になってる作品を、BLファン歴2年目の私が読まないわけにはいきません!

やり手の硬派上司×健気ワンコ部下のオフィスBLが尊い

舞台は現代の台湾・台北市。二人の会社員、石冬雲(シー・ドンユン/上司・29歳)と花小飛(ファ・シャオフェイ/部下・25歳)のカップリングです。基本的にこの二人のバカップル的ほほえましいやりとりなんですが、まだカミングアウトしていないので、まあいろいろとオフィスで気を遣う二人。時にはケンカや嫉妬したりもするけれど、お互いに対する愛と思いやりで毎日を乗り越えていくさまが、たいへん尊いです。 

しかし、実はこの会社、冬雲の家族が経営しているらしく、やがてこの二人の関係が、冬雲の兄の知るところとなってしまいます。二人は持ち前の愛で乗り越えることができるのか!?乗り越えてくれ!!もうこの会社の壁になって二人を見守りたい!!  
ちなみに帯に書いてないので受け攻め判定が難しいのですが、BL初心者の私は定石として、年上の冬雲が攻めで小飛が受けではないかと思うんですが、逆でしょうか。でも書いてないってことはリバの可能性も……。みなさんはどう思いますか⁈

おっと、ついBLに親しみのない人には難しい話をしてしまいましたが(笑)、基本的にはとてもライトでかわいいお話なので、ハードな場面は一切なし。ということはBLを読んだことがない人にも、うっかりオススメしやすい内容かもしれません。 

和製BLにはない、海外BLの楽しみ

ちなみにこの作品、オンラインで読んだときはあまり感じなかったんですが、こうして単行本になってみると、作画やコマ割り、横書きのセリフ、英語のオノマトペ、そして左から右へと読み進める方式が新鮮で、いわゆる「日本のマンガ」の法則から少し離れているのも注目ポイントです。マンガに関しては素人コメントですみませんが、絵柄の緩急のつけ方は日本っぽいのかな~とも思ったり。

 多くのBLの作家さんは、インタビュー等で表に出られることがほとんどないので、情報がなくてわからないのですが……。おそらく毎日青菜先生はアメコミが好きでいらっしゃるか、もしくはたいへん若い方で、ナチュラルにWebtoon世代なのかと想像しているんですがどうでしょう。そんな比較や想像が楽しめるのも、海外BLならではです。 
BLは日本発祥の文化、でももう日本だけの文化ではないんですね。きっとこれから、もっと豊かな、もっと多様なBLが楽しめる時代が来る!待ちきれないイチ新米腐男子からの、台湾BLレポートでした。 

【今回紹介した本】『DAY OFF』著・毎日青菜、訳・沢井メグ(トゥーヴァージンズ刊)900円+税 2022年2月9日出版 

・毎日青菜さんのTwitter
https://twitter.com/dailygreens247 

・沢井メグさんのTwitter
https://twitter.com/Megmi381 

・Webコミックメディア「路草(みちくさ)」で試し読みが公開中です
https://michikusacomics.jp/product/dayoff

関連タグ:台湾読書BL台湾本大原扁理

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記事登録日:2022-06-21

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