12月12日の午後に飛び込んできた大ニュース。それは、台湾第3の翼として知られるファーイースタン(遠東)航空が13日から全便の運航を取り止めるというショッキングなものでした。
日本にも秋田、福島、新潟に路線を持ち、台湾の国内線では40%のシェアを占める中堅航空会社として知られていたのですが、資金繰りが困難となった模様です。
13日午前には董事長が記者会見し、「資金繰りの見通しが立ち、運航再開をしたい」と発言したものの、ナビが松山空港に着いた14時頃も、やはり取消(欠航)となっていました。
ニュースによると、12日夜には払い戻しで行列ができたというカウンターですが、専門の窓口が案内されたためか、この日は大きな混乱はありませんでした。ただ、利用客が現れると台湾メディアの記者が片っ端からインタビューしていましたよ。
当然のごとく、預け入れ手荷物のカウンターもクローズ。クリスマスの飾りが哀愁を誘います。
マンダリン航空の案内表示を見ると、金門行きと澎湖行きはどちらも満席。
ユニー航空ではどうやら機材を大型のエアバスA321に切り替えて対応していました。
展望デッキに登ってエプロンをみると、突然仕事がなくなった飛行機が文字通り羽を休めていました。このMD型機、このまま退役してしまうのでしょうか。
ここ数年で導入が進んでいたATR機の姿も見えました。計画では来年も引き続き機数を増やすとしていたのに、とても残念です。
復活を期待したいですが、この記事を書いている13日15時現在、交通部民航局はすでに営業許可を取り下げたとしていて、今後の見通しは不透明。過去に経営破綻からの復活を遂げたファーイースタン航空、不死鳥のごとく再び復活してくれるのか、今後の動向に注目です。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-12-13