神木の下で永遠の愛を誓う15組のカップルから、幸せのおすそ分け頂きました~!
こんにちは、台北ナビです。
台湾で1、2を争うパワースポット「阿里山」。地元原住民「鄒(ツォウ)族」が聖地として崇めているその地では、至る所で樹齢1000年を超える巨木に出合うことができます。中でも樹齢推定2300年を超える「阿里山香林神木」は、幾度の災害を耐え抜いて阿里山を見守ってきたご利益のある御神木です。
この神木の下で12年に渡り開催されてきた「交通部觀光局阿里山風景區管理處」主催の「阿里山神木下婚禮」。2018年は11組の台湾人カップルに加え、日本、韓国、香港、シンガポールと4か国の海外組の参加もありました。ナビは、日本は沖縄から参加したカップルに密着してきました♪笑いアリ、涙アリの2日間の様子をお届けします。
「夫妻臉」なほのぼのカップル
ツアー参加中、いろんな人から「夫妻臉」といわれていた2人。日本では「長く連れ添っていると夫婦はだんだん似てくる」といいますが、「夫妻臉」にもそんなニュアンスがあります。まずはそんなお2人のご紹介から♪とにかく仲良し。いつも穏やか~な2人なんです。
【新郎・石川吉幸さん】高校の数学教師、27歳。ツアー帰国後、教員採用試験本採用の連絡がありました。吉幸さん、本当におめでとう~!!顧問を務めるサッカー部の練習中に左足を骨折、松葉杖での初台湾上陸となりました(笑)。
【新婦・波平梓さん】大学院を卒業し、金融関係に勤務する27歳。現在お腹には3カ月になる赤ちゃんがいます!
大学時代に、社会的弱者の子供たちにご飯を食べてもらうボランティア活動を通して知り合ったというお2人は、3年の交際期間を経てめでたくゴールイン♡
そんな2人にお互いの第一印象を聞いてみると?吉幸さん:「ボランティアをしている姿をみて、思いやりがあり、優しい人だなぁ、という印象でした。」
梓さん:「爽やかなイメージで、ムードメーカー的な人でした。」
結婚の決め手は?吉幸さん:「自分が辛い時や嬉しい時、自分以上に悲しんだり喜んだりしてくれて、一緒に時間を共有してゆく中でたくさん救われたので、今度は自分がこの人を守ってあげたいと思いました。今はこんな足で、まだ守られているんですけどね(笑)。」
プロポーズはどんな感じ?同棲中のある日、帰宅した吉幸さんに「何食べる~?」と梓さん。お腹がいっぱいだったので「味噌汁くらいでいいよ~」とリクエストしたところ、梓さんは吉幸さんが好きな具沢山の味噌汁を作ってくれたのだそうです。その瞬間に「この人だ」と確信した吉幸さんはその場でプロポーズ!!!
え?え?このタイミング~!?でも、そんな展開も逆にロマンチックだ~!!とひとり興奮するナビ(笑)。梓さんは涙を流しながらプロポーズにOKしたのだそうです。なんて心温まるストーリー。ナビはほっこりしちゃいました。あぁ、結婚って、いいな。
そんなステキな2人は、11月22日「いい夫婦の日」に入籍されたそうです♡
結婚して1年未満、もしくは1年以内に結婚予定のカップルが参加できます。参加者の中には数年前にこのツアーに参加し3人のお子さんを授かったご夫婦も「回娘家(お嫁さんが里帰りすること)」ということで再参加していましたよ♪1泊2日の、ハッピーなイベント盛りだくさんのツアーでした。
実は台湾との縁が深い吉幸さん&梓さんカップル。吉幸さんは以前、近所に住んでいた台湾人ファミリーの家庭教師をしていたり、旅先のタイで道に迷い途方に暮れていたとき、日本人だと思って話しかけた人たちが日本語で助けてくれたけれど、実は台湾人だった、などありそうで中々ないエピソードをお持ちです。
一方、梓さんは、おばあさんが日本統治時代の台湾で暮らした経験をお持ちで、本人も大学生の頃に1年間台北に留学の経験があるため、中国語が話せます。今回、このツアーに参加したのは留学時代の友人のススメだったそうですが、ここまで台湾と縁のある2人にとって、きっと特別な式になるだろうというナビの予感は的中でした。
苦楽を共にしながら、末永く夫婦円満♪「囍韻団茶」体験
ツアー初日、まず行きついた先は阿里山にあるお茶屋さん「旭隆製茶廠」。地元の茶葉を使って、手揉みで作る紅茶の「団茶」が有名なお店です。歳月が経つほどおいしく、満月のようにまん丸い団茶のように「末永く夫婦円満で」という思いを込めて、カップルで団茶づくり体験をしました。
※旭隆製茶廠:嘉義縣番路鄉隙頂五鄰63-1號/(05)258-6366
ランチは特色ある原住民料理が食べられる「FKUO山芙蓉餐廳」にて。鄒族の旦那様と排灣(パイワン)族から嫁いできた奥様が経営するお店、ということで鄒族&排灣族の美食文化がミックスされたメニューが人気です。
※FKUO山芙蓉餐廳:嘉義縣阿里山鄉樂野村9鄰280號/(05)256-1483
待っていました!ナビが密かに楽しみにしていた時間♡バスで更に山を登った先、海抜1300メートルの阿里山樂野部落にある「優遊吧斯(YUYUPAS)鄒族文化部落」にて、カップルたちが鄒族の結婚式を体験しました。広大な茶畑に隣接するテーマパークで、日本では「オーギョーチ」の台湾語の発音で知られている阿里山の特産品「愛玉子」作りから始まり、特設ステージで観光客や親族らが見守る中、原住民ならではの結婚儀式を披露!会場は大盛り上がりでした。
そして、結婚儀式体験の時がやってきました。
「同心酒」をカップルで一緒に飲み干したあと、
鄒族の歌と踊りで祝福されます。
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最近の踊りは、変顔もアリ(笑)。
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※優遊吧斯(YUYUPAS)鄒族文化部落:嘉義縣阿里山鄉樂野村127號之2/(05)256-2788
踊って消耗した体力回復のため、訪れたのは「Zengin餐廳」です。山の上にあるとは思えない、モダンな造りのカフェレストランです。手作りでクオリティーの高いスイーツと共に、阿里山ならではの茶葉を楽しめる贅沢なアフタヌーンティーを堪能しました。
※Zengin餐廳:嘉義縣阿里山鄉樂野村4鄰123-18號/0973-075-568
ツアー2日目、いよいよ神木の下での挙式当日がやってきました!前夜は23時頃までリハーサル、式当日も朝早くからヘアメイクと、新郎新婦は大忙しです。
台北からやってきてくれた、梓さんのお友達カップル。
天候にも恵まれ、阿里山の澄んだ空気と神々しい巨木群、地元原住民や親族、友人らに見守られながら「阿里山神木下婚禮」は無事幕を閉じました。
体調が万全でない2人でしたが、いつも周りにいる台湾人の皆さんが快く手伝ってくれ、手を貸してくれました。自分の足の不自由さと、スタッフ始め参加者である新郎新婦の皆さんの温かさに、式を終えた吉幸さんがホロリと涙する場面も。「とにかく、台湾の人たちに感謝を伝えたい」という強い思いから、午後の披露宴ではつたない中国語ながらも、一生懸命に「感謝」を伝えていた姿に、ナビは心を打たれました。
今回参加した15組のカップル皆が、末永く幸せでいられますように!
ナビもハッピーをたくさん、たくさんおすそ分けして頂きました♡
台湾好きの皆さんにオススメの「阿里山神木下婚禮」。一生に一度の思い出に、台湾の大自然に抱かれながらの感動的な結婚式を体験してみてはいかがですか?
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-11-23