「東京国際文芸フェスティバル2016」で、台湾原住民タオ族の作家、シャマン・ラポガンさんのトークセッション開催

「こんなにカッコイイ作家、日本にはいない!」と髙樹のぶ子さんが大絶賛。 離島・蘭嶼の海の魅力に観客も引き込まれました。

3/2~6まで、本好きのための本の祭典「東京国際文芸フェスティバル2016」(主催:日本財団)が都内各地で開催されました。<br>そのイベントの一つとして、台湾の海洋民族であるタオ族出身の作家、シャマン・ラポガンさんが来日し、<br>作家・髙樹のぶ子さんと翻訳家・魚住悦子さんとのトークセッションを行いました。

3/2~6まで、本好きのための本の祭典「東京国際文芸フェスティバル2016」(主催:日本財団)が都内各地で開催されました。
そのイベントの一つとして、台湾の海洋民族であるタオ族出身の作家、シャマン・ラポガンさんが来日し、
作家・髙樹のぶ子さんと翻訳家・魚住悦子さんとのトークセッションを行いました。

花金の夜、台湾好き&本好きの人たちが会場である日本財団ビルに続々と集まってきます。

花金の夜、台湾好き&本好きの人たちが会場である日本財団ビルに続々と集まってきます。

会場ではシャマン・ラポガンさんの著書も販売されていて、イベントが終わったときには売り切れている本も。

会場ではシャマン・ラポガンさんの著書も販売されていて、イベントが終わったときには売り切れている本も。

シャマン・ラポガンさんがタオ族の言葉で挨拶し、トークセッションが始まりました。<br>台湾・南東沖に浮かぶ小さな島、蘭嶼で漁師として生活している彼は、その体験をもとに、海で生きる男たちやその家族の生き様を描いています。

シャマン・ラポガンさんがタオ族の言葉で挨拶し、トークセッションが始まりました。
台湾・南東沖に浮かぶ小さな島、蘭嶼で漁師として生活している彼は、その体験をもとに、海で生きる男たちやその家族の生き様を描いています。

彼の作品の日本語訳を手がけた翻訳家・魚住悦子さんが、その作品の一部を朗読してくれました。<br>蘭嶼島に生息するトビウオの様子、そのトビウオを追う漁師たちの動きが力強く描写されています。

彼の作品の日本語訳を手がけた翻訳家・魚住悦子さんが、その作品の一部を朗読してくれました。
蘭嶼島に生息するトビウオの様子、そのトビウオを追う漁師たちの動きが力強く描写されています。

アジア文学プロジェクト「SIA」でシャマン・ラポガンさんと出会ったという髙樹のぶ子さんは、実際に蘭嶼島を訪れ、一緒に海に潜ったり山で船を造ったりしたそう。<br>「彼に会ったとき、こんなにカッコイイ作家がいるんだ!と感動しました」と髙樹さん。<br>するとシャマン・ラポガンさんは「世界にはたくさんの作家がいますが、荒々しい蘭嶼の海に私と一緒に潜った人は髙樹さんしかいない」<br>大自然に対峙することで生まれた強い絆を感じました。

アジア文学プロジェクト「SIA」でシャマン・ラポガンさんと出会ったという髙樹のぶ子さんは、実際に蘭嶼島を訪れ、一緒に海に潜ったり山で船を造ったりしたそう。
「彼に会ったとき、こんなにカッコイイ作家がいるんだ!と感動しました」と髙樹さん。
するとシャマン・ラポガンさんは「世界にはたくさんの作家がいますが、荒々しい蘭嶼の海に私と一緒に潜った人は髙樹さんしかいない」
大自然に対峙することで生まれた強い絆を感じました。

素潜りの名人という彼の笑顔は一見、穏やかですが、身振り手振りを交えながら力強く話す様子には、自然とサシで向き合う野生の男味がにじみ出ています。<br>海の中でサメに遭遇したとき、「私は友だちだ」と語りかけながら一緒に泳いだ話など、思わず引き込まれてしまうエピソードもたくさん披露してくれました。

素潜りの名人という彼の笑顔は一見、穏やかですが、身振り手振りを交えながら力強く話す様子には、自然とサシで向き合う野生の男味がにじみ出ています。
海の中でサメに遭遇したとき、「私は友だちだ」と語りかけながら一緒に泳いだ話など、思わず引き込まれてしまうエピソードもたくさん披露してくれました。

魚住さんは今、彼の最新作の翻訳を手がけているそう。現代性に引き裂かれる小島、少数民族がテーマだそうです。<br>「彼の作品はハッピーエンドじゃないことも多い。でも、美しいんですよ」

魚住さんは今、彼の最新作の翻訳を手がけているそう。現代性に引き裂かれる小島、少数民族がテーマだそうです。
「彼の作品はハッピーエンドじゃないことも多い。でも、美しいんですよ」

日本語に翻訳された彼の作品。荒々しい海とともに生きる漁師たちの様子がまざまざと描かれています。<br>と同時に、その家族のふれあいが優しい語り口で綴られ、タオ族の絆の強さ、支え合いながら生きる家族の温かさが伝わってきます。

日本語に翻訳された彼の作品。荒々しい海とともに生きる漁師たちの様子がまざまざと描かれています。
と同時に、その家族のふれあいが優しい語り口で綴られ、タオ族の絆の強さ、支え合いながら生きる家族の温かさが伝わってきます。

日本のマグロ漁を見るのが大好きというシャマン・ラポガンさん。<br>「あの一本釣りはすごい」と興奮気味に語る彼に、蘭嶼の魅力を聞いてみると、意外にも…<br>「森林がいい。観光客は海にばかり目を向けるけど、あの森林の静寂もぜひ味わってほしい」<br>大自然の魅力を知る彼の言葉に、ナビもぜひ行ってみたくなりました。

日本のマグロ漁を見るのが大好きというシャマン・ラポガンさん。
「あの一本釣りはすごい」と興奮気味に語る彼に、蘭嶼の魅力を聞いてみると、意外にも…
「森林がいい。観光客は海にばかり目を向けるけど、あの森林の静寂もぜひ味わってほしい」
大自然の魅力を知る彼の言葉に、ナビもぜひ行ってみたくなりました。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-03-08

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