台湾を代表する日の出スポット阿里山!阿里山でのご来光の楽しみ方をご紹介します。
雲海も見られます~
こんにちは、台北ナビです。
台湾で有名な日の出スポットと言えば、「阿里山」。台湾国内からの観光客に大人気であるだけではなく、海外からの観光客も良く訪れる場所なんです。
どうしてそんなに有名かと言えば、やはりその美しさでしょう。そして、「阿里山の五大奇観」に挙げられている「日出、雲海、森林、夕霞、鉄道」の中にも入っています。「阿里山」の中にもいくつかのご来光スポットがあるんですが、おすすめなのはやっぱり「祝山」。日の出鑑賞のために建てられた見晴台は広々としていて、視界もクリアなんです。
祝山へのルート
阿里山駅
祝山へのアクセス方法は2つあります。1つは阿里山駅から高山鉄道で祝山駅までご来光列車に乗車する方法。もう一つは、沼平公園の歩道の入り口から「観日歩道」と書かれた道を徒歩で登っていく方法です。高山鉄道を利用した場合片道約25分、歩道を歩いて登っていった場合は片道約40分かかります。
こちら駅前の道
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駅の上から見下ろしたところ。本当に山の中です
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切符の買い方
切符は記念に持ち帰ることができます!
日の出の時間は一番早くて夏至の早朝5時、一番遅いのは冬至の早朝7時と言われていますが、毎日時間が変わるため、「阿里山森林遊楽区」の各宿泊施設のフロントでは、前日に日の出の時間を表示しています。一部のホテルでは高山鉄道ご来光列車の切符を手配してくれるところもあります。
祝山線は、毎日日の出の時間に合わせて発車時刻が変わるので、阿里山駅では、前日13:00~17:00に切符の予約販売を行っています。つまり、日の出を見る日の前日に一度阿里山駅へ行って切符を購入しなければなりません。
列車出発時刻の発表はこちら
阿里山駅から祝山駅までの切符は片道100元、往復150元です。
発車時刻は一番早くて4時、冬は6時頃となります。発車時間は前日の4時以降に駅で発表されます。
ホーム前の並ぶ場所です。ここが人でいっぱいになります
阿里山駅から出発~!
まだ薄暗い駅の中
阿里山駅から祝山までの祝山支線は、台湾人が設計した初めての高山鉄道。祝山支線は阿里山駅からの出発となります。全長6.25キロ、片道約25分の旅です。ナビが阿里山駅に着いたのはまだ早朝3時過ぎでしたが、駅はもうたくさんの人であふれていました。行きに2本、帰りに2本発車しますが、どちらに乗るのにも行列は免れません。
2階のホームも長い列ができています。切符は前日に予約販売されますが、指定席ではなく自由席なので、早く並ばないと座るのは無理です。とは言っても、歩いていくよりはラクラク。手動の小窓を開けて外の風に吹かれ、列車に揺られるのもいいものです。
祝山駅に到着!
ホームで皆さん写真を撮っています
列車に揺られること25分。いよいよ祝山駅に到着です!鉄道の終点である祝山駅は台湾で最高標高2451mの駅。標高2216mから2451mの山道をスムーズに登ってきた列車に感謝!の気持で思わず写真を撮ってしまいます。
現在は、夏でオフシーズン、しかもナビが訪れた日は平日であるにも関わらず、駅は人であふれかえっています。にぎやかで期待も高まりますが、ナビが訪れた日の前日は大雨、そしてあいにく雲が多い天気。ホテルのフロントスタッフの「この二日間雨が降っていたけれど、日の出が見られたそうですよ。」という言葉を励みに祝山駅の階段を上へ見晴台へと上っていくのでした。
台湾で最高標高2451mの駅
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日の出の時間と帰りの最終列車の時刻表示版
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ご来光に期待
まだ暗く売店以外ほとんど何も見えません
到着したのは3時55分。現在夏ですが、周囲は暗く、肌寒さを感じます。さすがに半袖の人はほぼ見られず、皆厚手の上着を着ています。台湾の平地の暑さからは考えられないのですが、ダウンジャケットでもちょうどいいくらいです。
日の出の予想時刻は5時24分。日の出まであと約1時間半もあるにもかかわらず、いい場所を取ろうと前の方の手すりにはもう人がいっぱい。皆カメラを構えて待っています。
見晴台にはお店が3軒あるだけで他に何もありません。ナビは、暖をとろうと温かい飲み物を探してお店へ。竹の子がいっぱい入っていて、スープが足りなければ無料で足してもらえるとのことで、竹の子のスープ(60元)を購入。阿里山は竹の子の産地だって知ってました?「阿里山森林遊楽区」では竹林もよく見かけます。しかも台湾の竹の品種である孟宗竹、桂竹、麻竹、石高竹などなど…ほとんどがここ阿里山にあるんです。そして、阿里山では、一年中竹の子を味わうことができます。
皆さんお店でなにやら買っています
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ナビも何があるか近づいてみることに
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前の広場にはイスもありますが、人がいっぱいで座れないことも…
竹の子スープを味わっていると、なにやらメガホンで話し始めた人を遠くに発見。ツアーのガイドさんかな?と思ったのですが、実は売店の自治会の方。話がおもしろいのでつい聞き入ってしまいますが、結局は最後に売店に寄ってね~ということなのでした。
日の出が見られるのかドキドキ
売店の方の話を聞いて待っていると、周囲が少しづつ明るくなり出しました。悪天候でも日の出が見られるのか、期待と不安でいっぱいの中、少しずつ光が見え始めたかと思いきやすぐに何も見えなくなってしまいます。そのうち全体が真っ白に!がっかりの声と共に手すり附近から離れていく人も…。そんな隙を見て前の方へ。日の出の時間が近づくと、確かに雲の間から太陽が見え始めました。日の出は、365日毎日違うもの。よくある観光写真のようには日の出が見られませんでしたが、少しでも顔を出してくれた太陽と美しい雲海の風景に大満足したナビでした。
すっかり明るくなりました
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売店でも朝ごはん以外にお土産を販売
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阿里山烏龍茶を試飲
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ヒノキオイルです。まとめて買うと割引あり!
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帰りも列車に乗ります
帰りは行きと同じく高山鉄道も利用できます。ナビが訪れた日は、5:24と6:05の2本でした。帰りの列車の時刻は祝山駅に掲示されますので、駅に到着したらまず確認して下さいね~。
阿里山へ来たら、翌日の日の出に備えて早めに就寝することをおすすめします。また山のため、天災や災害によりルートが変更になったり不通になることもあります。事前に情報収集をしっかりと。また、台湾の祝日、旧正月や桜のシーズン(3~4月)などは道も宿も混雑します。切符や宿は、お早めにご予約ください~。
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-07-07