母と娘の台北旅行

台湾茶のおいしさに開眼し、6回の台北ツアーはもとより、2ヶ月間の屏東県ホームステイまで体験することになった私。こうなってくると、身近な人に台湾の良さを伝えたい、というのは人情。そこで、母(66歳)を連れて行く「親孝行旅行」を計画してみました。

「台湾で親孝行」のテーマは3つ。

1)カラダを楽にする → ビタミンC点滴、足ツボマッサージ、日帰り温泉
2)おいしく食べる →小籠包の食べ比べ、お茶屋さんのはしご
3)楽しくショッピング →迪化街で食べ物、故宮博物院でおみやげ

航空券と宿をセットにした「スケルトンツアー」を予約して、イザ出発です!

■1日目 夕食は小籠包で決まり!

初日は、飛行機での移動。CX451(成田15:30-台北桃園16:30)に乗り、空港で旅行会社にピックアップしてもらいます。道中、現金を両替してもらいましたが、レートの良さにびっくり。1万円が3600元(2009年2月中旬)。今はホントに円が強い。旅をするチャンスだとしみじみ。道中、母はガイドさんに質問。調味料の「サーチャージャン」を買いたいけれど、どういう字を書くの?と。ちなみに答えは「沙茶醤」。さて、混載車なのでいくつかのホテルでお客をおろし、我々が宿に着いたのは19:40。

今回選んだのは、伸適商旅(センスホテル)。

2008年にオープンしたばかりのヨーロピアンテイストのホテルで、母も私も大満足!いつもだったら予算を抑えてエコノミーホテルを選ぶところだけれど、今回はフンパツして正解。とっても広くてオシャレな室内に「私、こんな立派なホテルに泊まるの初めてよ~」と母は大はしゃぎ。ガラス張りのバスルーム、ふかふかのバスローブと寝心地の良さそうなベッド。ウェルカムフルーツもあってウキウキ。

最寄りのMRTの駅は[双連]で、徒歩8分ほど。
といっても、タクシーを使えば不便さは感じません。このホテルはお薦め!
オシャレなロビー

オシャレなロビー

お花の活け方もイケてます

お花の活け方もイケてます

バスルーム内部にはカーテンあり

バスルーム内部にはカーテンあり

伸適商旅(センスホテル)
台北市中山区林森北路477号 (02)7743-1000

小籠包の食べ比べ、スタート!

時間は20:00。荷物を部屋に置いて、ホテルから出ます。タクシーを呼び止め、目的地の住所とお店の名前、電話番号を書いた紙を見せて一言。「我想去(ウォシャンチュイ)這裡(ツェリー)」私はここへ行きたい!
今回の旅行ですっかり、このセリフが板につきました。まずは「李製餅家」。私は「ミニ月餅」と、アヒルの卵と餡を包んだお菓子(各28元)をドカーンと大量買い!母は、おみやげとして、パイナップルケーキ12個入(150元)をまとめ買い。

●李製餅家(リーチーピンツァ)11:00~21:00
林森北路156号 02-2537-2074 

その荷物をもって3ブロックほど歩いたところに、本日の夕食の店があります。機内食が期待はずれだったので、私は、夜の小籠包に賭けている!以前訪れたお茶屋さん(一番屋)で推薦された「京鼎楼」に入ります。この店は夜24時までやっているので安心。 スープとミニ小籠包がセットになっている「小籠湯包(20個入 280元)」、TV番組「はなまるマーケット」と企画したという「烏龍小籠包(10個入 190元)」、 透き通ったチキンスープ(170元)を二人で食べたらお腹いっぱい。「これだけおいしくて、3000円もしないの?」と驚く母。「そうよ、台湾はオイシイのに安いのよ~!また食べに来なくちゃ、と思うでしょ?」と、次回の旅行を画策する私。
錦糸卵の入ったスープ

錦糸卵の入ったスープ

小籠湯包は一口サイズ

小籠湯包は一口サイズ

滋養たっぷり、鶏スープ

滋養たっぷり、鶏スープ

●京鼎楼(ジンディンロウ)11:00~14:30、17:00~24:00(月のみ22:00まで)
長春路47号 02-2523-6639


仕上げに、お向かいにあるお茶やさん「昇祥茗茶」に入ります。お目当ては試飲。自家製のお茶請けが何種類も出てきます。嬉しい~。「お店のイチオシ高山茶」100g×3袋と、はじめて見た「乾燥シメジ(3袋で200元)」を購入。 私にとって台湾旅行は「自宅で毎日飲んでいる茶葉のまとめ買い」という目的もあるのです。
赤い看板「京鼎楼」

赤い看板「京鼎楼」

お向かいに「昇祥茗茶」

お向かいに「昇祥茗茶」

お腹がいっぱいになったので、歩いてホテルへ。約1kmの道のりは、腹ごなしにぴったり。道中24時間営業の「新東陽」をのぞいてみると、なんと!母がほしがっていた「沙茶醤(サーチャージャン)」を発見。シイタケを使ったベジタリアンの醤は、100元。(帰国後、母より報告あり
「炒め物にちょっと入れるだけでコクがでるの!」
「ギョーザの餡にちょっと入れると、本格中華の味になるのよ」)
22時にはホテルに帰着。広~いバスタブでお風呂を堪能して、翌日に備えた二人でした。

2日目 タクシーで「茶葉買い付け」の一日

08:00■双連朝市を散歩

ステキなホテルで迎える朝。地下1Fにあるレストランで「軽く」朝食をとり、08:00にはホテルを出発。歩いて双連駅へ。駅のそばには朝市が出ていて、ちょっと歩くだけでも楽しいところ。朝早くから開いている場所は少ないので、貴重です。

ここで私たちは大発見。昨夜のウェルカムフルーツとして置かれていた「黄緑色の皮の果物」の正体がわかったのです!初めて食べたときは、「リンゴ?だけど種は桃みたいに1個しかない。シャリッとしてるけど、甘くない。皮はワックスっぽいし、どこがおいしいのかわからない!」 と首をかしげた果物です。朝食にも出ていたけど手を出さなかったのですが…。双連朝市ではキリッと冷やしたものを、一口切り取って味見させてくれました。すると!シャリッとしていて、さわやかな甘みがあって、おいし~い!この果物の名前は「棗(なつめ)」! そうか、なつめか! 乾燥させて甘くしてあるなつめしか知らなかったのよ~!生だと、こういう味なのね! それにこれ、冷えてると昨日の10倍おいしいわ!
「ホントはおいしいのね、なつめって!」一生笑えるネタが生まれた瞬間でした。
椰子水(ココナツウォーター 30元)を買って飲んだり、珍しい野菜を見て歩いたり。楽しい散歩ができました。
黄緑色のアレ(右上)

黄緑色のアレ(右上)

緑がなつめ、赤はレンブ(屏東県の名産)

緑がなつめ、赤はレンブ(屏東県の名産)

活気溢れる双連朝市

活気溢れる双連朝市

09:10■林華泰茶行で「東方美人」

朝市を後にして、更に10分ほど歩くと、目的地が見えてきました。
それは、7:30から開いているお茶の問屋さん、「林華泰茶行」。問屋さんなので、試飲はできません。過去の旅行で買って「コレだ!」と気に入っているのが、東方美人。価格は1斤(600g)単位で表示されています。買ったのは、最高級の2400元を半斤、1600元を1斤。「あらっ。あなたの家にある電気ポット、売ってるわよ」と母。お茶を入れるのにとっても便利な、口の細い電気ポット、1100元もお買いあげ。(壊れた時のためにスペアは必須)ああ、茶葉を900g買うだけのつもりだったのに、大変な荷物に~。ちなみに、今回訪問したときには、英語が堪能、日本語もOKの、ジェニファーさんという女性がいました。質問がしやすくなって嬉しいです。

●林華泰茶行(リンファータイツァハン)07:30~21:00 年中無休
重慶北路二段193号 02-2557-3506


09:45■忘れられない「鹹豆漿(シェントウジャン)」

お茶屋さんを出たら、タクシーを捕まえて「善導寺駅」そばの華山市場へ移動。ここにはどーしても食べたい一品があったんです。朝ご飯を軽くしたのはそのため。
豆乳に特製スープをだーっと流し込んで作っている「鹹豆漿(シェントウジャ)」。食感は、おぼろ豆腐と茶碗蒸しを足して2で割ったような感じ。とにかくウマイ。台北にきたら絶対に食べて帰らねば、という味。「ま~、なにこれ~、おいしいわ~」。母は値段を聞いて二度ビックリ。鹹豆漿(25元)×2杯、卵を挟んだ葱餅(ツォピン)33元、なり。
とにかくウマイ!

とにかくウマイ!

繁盛店です

繁盛店です

●阜杭豆漿(フーハンドウジャン)05:30~10:30
忠孝東路一段108号2楼之28 (華山市場2F)
マンガ(Hearはツェリー)

マンガ(Hearはツェリー)

11:00■本日のハイライト「美白点滴」

「二度目の朝ご飯」を堪能した後は、いったんホテルに戻ることにしました。だって、東方美人茶はかさばるし、電茶壺(電気ポット)がすっごい荷物なんだもの。トホホ。荷物を置いたら、今度は「春天診所」へ移動。母と二人して、ビタミンC点滴を受けるために移動です。点滴の模様は、別マンガでレポートしました。
それにしても、この日は何度もタクシーに乗ったなあ~。行き先の住所がわかっているなら、タクシー利用が便利です。初乗りは75元、市内の移動なら150元ぐらい。時間の限られた旅行者にありがたい「足」です。私は、名刺サイズのメモに行き先を大きな字で書いて、運転手さんに見せていました。(名刺だと、文字が小さくて読みにくいらしいんですよ~)ちなみに「口馬」とは疑問系。「OKですか?」は「OKま?」になります。「OKですよ」は「OK了(らー)」。これは、ホームステイ中、真っ先に覚えた言葉です!
13:20■お昼は、台南小吃

無事に美白点滴を済ませた私たちは、いったんナビプラザへ。スタッフがよく行くという食べ物屋さんを紹介してもらいました。台南小吃のお店で、気軽な食堂風。落ち着いて座って食べられるのと、壁の張り出しメニューに日本語説明があるのが、助かります。
お店の名刺。似顔絵がソックリ!

お店の名刺。似顔絵がソックリ!

香腸(スパイシーなソーセージ)

香腸(スパイシーなソーセージ)

担仔麺

担仔麺

豚の大腸煮込み

豚の大腸煮込み

肉そぼろご飯

肉そぼろご飯

壁にはメニュー

壁にはメニュー

●台南大胖担仔麺 12:00~01:00年中無休
林森北路133巷3号


14:00■新純香茶業で「紅玉紅茶」

食事の後にはお茶が飲みたくなります。 新しいお茶屋さんを開拓したいと、ナビプラザ近くの「新純香茶業」へ。お店の王さんは日本語が堪能。今回の発見は、台湾産の「紅玉」という名の紅茶がおいしいってこと。濃いめの赤色をした紅茶はシャープな味わい。こ、これは買いですわ。他、試飲させてもらって気に入った四季春と、ガラスが2重になっていて冷めにくい茶海と、ガラス製の蓋椀を1つ買いました。クレジットカードが使えるのは嬉しい!

●新純香茶業 10:00~23:00、(日のみ22:00まで)
中山北路105巷13-1号 02-2543-2932


15:10■迪化街で乾物買いまくり!

再びタクシーをつかまえて、迪化街へ。あらかじめ買いたい物が決まっていたため、滞在時間は小一時間。でも、振り返ってみると、合計1800元もの買い物をしていました。その内訳とは…
「愛玉(乾燥した木の実、水を入れて揉むとゼリー状になる)」「クルミ」「飴がけのクルミ」「カシューナッツ」「飴がけカシューナッツ」「松の実」「干しエビ」「干し椎茸」「白キクラゲ」「カモミールティー」。
料理してみてヒットだったのは、台湾産の干し椎茸。香りがとってもよくて、リピート買いが決定。また、「白キクラゲは、ぎんなんとブラックオリーブを入れて、クリームチーズで和えるとおいしいの」と母に教わり実験。たしかにワインに合う一品が完成。
なお、迪化街は遠い、買いたい分量が少量という場合は、「四平街」へ。ドライフルーツやナッツを量り売りするお店が1件あって便利です。


17:00■高山茶「四季春」は、富宇茶業

迪化街の買いものを終えて、タクシーでいったんホテルへ。
行きたいお茶やさんがあるので、今日これから行って営業しているのかどうか、フロントの人に電話で聞いてもらいました。答えは「OK。夜は22時まで開けているそうです」。安心して、住所をメモった紙を持ってタクシー移動です。
台湾のお茶を飲むようになって「この銘柄はこの店で」とコダワリが出てきました。
というのも、同じ品種名であっても、お店によって味が違うから。それに、価格にも幅があり「高ければ必ず気に入るかといえば、そうでもない」ということがわかってきたんです。「これは機械摘みだけれど、こっちは手摘みでもっと高級なの」と教えてもらっても、「うーん、機械摘みの方が香りがハッキリしていて好きだなあ」なんてこともあるんです。このお店では、いつも「四季春(半斤250元)」を購入。柔らかい香りと甘みが気に入ってます。ちなみに、台湾の人はもっとシャープな味わいを好むとか。

●富宇茶業(フーウーチャイェ)09:30~22:00 日祝休
長春路490号之1 02-2712-5820


18:00■いよいよ!鼎泰豊で小籠包

茶葉を買ったその足で、早めの夕食に繰り出します。ここでもタクシーが活躍。
母の言葉「新宿高島屋で食べたことはあるけど」に、反論したくなる私。「とにかく!台湾で食べたらぜーったい違うから。もっと、もーっと、おいしいから!」
縦長ビルの本店でなく、忠孝店を選んだ理由は3つ。

1)忠孝店は敷地面積が広くて回転が早い
2)そごう地下のパイナップルケーキ屋さんに寄りたい
3)いつも大量に茶葉を買う店「和昌茶荘」が近い

というわけで、鼎泰豊では、カニミソ小籠包(310元)、鶏スープ(180元)、エビチャーハン(170元)、ピリ辛胡瓜の小菜(60元)で満腹。食後は、そごうまで散歩。8Fの茶器コーナーをのぞいた後、地下の食品街で、お目当てのパイナップルケーキをゲット。

●鼎泰豊(ディンタイフォン)忠孝店 10:30~14:00、16:00~22:00
忠孝東路四段218号 02-2721-7890


●舊振南(ジュウジェンナン)台北SOGO忠孝店
忠孝東路四段45号 太平洋崇光百貨B2


20:00■人とつながる 和昌茶荘

小籠包も食べたし、デパートも見たし。本日最後の大仕事は、「茶葉大量購入」です。閉店1時間前に駆け込んだ和昌茶荘には、常連さんが。日本からの留学生の女性や、日本語が堪能なテニスの先生。試飲のお茶を楽しむのと同時に、会話まで弾んでしまうのでした。ちなみにこの日は、私が屏東県に2ヶ月滞在していた話と、屏東が舞台になった映画「海角七号」で盛りあがりました。
この店で必ず買うお茶は「金萓」、そして、朝飲むための「種包茶」、緑茶の「龍井茶」、「碧螺春」。友達にリクエストされた「安渓鉄観音」と、1回分ずつ小さな塊にしてあるプーアール茶「小沱茶」です。100gずつ包装してあるので、おみやげ用にも便利。今回もまた、5000元分もの茶葉を買ってしまった私でした。毎回、荷物が多すぎてタクシーでなければ帰れないので、最後に訪れるのがコツ。

●和昌茶荘(フーチャンチャーヅァン)09:30~21:00
敦化南路一段190巷46号 02-2771-3652

3日目 MRTとバスで郊外を巡る一日

いや~、こうして振り返ってみると、2日目の買い物モードはすごかった。
でも、「茶葉を買わねば!」という目的を果たしたので、気分はスッキリ。明けて3日目は、身軽に郊外へと出かけることに。この日の朝食は「おいしいと理解できた、生ナツメ」をしっかりゲット。


08:30■双連駅で、悠々カードを入手

朝一番の目的地は、故宮博物院。MRTで士林までいき、そこからはバスです。日本で言うところの「SUICA」である「悠々カード」を自動販売機で購入。デポジットを含んだ価格は500元ですが、バスもMRTも「ピッ」とタッチするだけで乗れるので便利なことこの上なし。
一人1枚、このカードを手に、淡水線に乗り込みます!
士林駅を出ると、バス乗り場には人が行列。土曜日だったので、学生さんの姿も多いです。バスは255、304、紅30のどれか、と思っていたのですが、今回は「小18」というのに乗れました。博物院に向かう人たちの行列がわーっと集まってきたので、バスの行き先をよく見てみると、果たして「故宮博物院」行き。空いたバスに座って行くことができました。


09:30■故宮博物院に到着

バスを降りると、長い階段を上っていきます。階段を上りきった広場には、なぜか「牛」のオブジェが。そう、今年は丑年。それにちなんだアート作品が作られているということでしょう。あまりにも有名な「白菜」と「肉」の玉(ぎょく)を始め、時代別に陳列された作品を見て回ります。一通り見て回り、ミュージアムショップへ。かわいい品物が色々あって、その辺のおみやげやさんよりも、規模が大きいんです。母は、「白菜の携帯ストラップ、かわいい~」とまとめ買い。他の店ではちっとも触手が動かなかったのに、やはりアート関連商品はあかぬけている、ということかもしれません。小さくてかさばらず、あまり重くない、そんな土産品を手に、お茶を飲んで休憩することにしました。
必見の故宮博物院

必見の故宮博物院

牛のオブジェ

牛のオブジェ

自然光が入るロビー

自然光が入るロビー

11:00■博物院4Fの三奇堂へ

故宮博物院の最上階には、落ち着いてお茶や点心が楽しめる店があります。でも、これまで一度も入ったことがなかったんですよ。高そう、というイメージもあったし、街中には安くておいしいものがたくさんあるし。でも、こうして母娘でのんびりしたい時には、ピッタリ。カップルや、女性同士のグループがおしゃべりを楽しんでいました。博物院の入場券がないと入れない店なので、あまり混まないのかもしれません。静かに過ごせる穴場ですね。
タップリ飲めるお茶 120元

タップリ飲めるお茶 120元

お腹にたまるチマキ 120元

お腹にたまるチマキ 120元

サッパリ杏仁豆腐 65元

サッパリ杏仁豆腐 65元

12:00■日帰り温泉街へ移動

天心をいくつか食べてお腹が落ち着いたところで、バスに乗り込み、士林駅へ戻ります。MRTに乗って「石牌」駅で下車、今度はバスで日帰り温泉施設のメッカ紗帽谷温泉へ向かいます。以前一人でこの地を訪れて、温泉は3箇所試していた私。

今回、母と行くのは「椰林」にしました。バスは、508、535、536に乗って15分、「行儀路3」というバス停で下車します。階段を登り、レストランフロアを突っ切って奥に進むと受付カウンターです。日本語は通じませんが、パンフレットを見せてくれたので、指さしで「家族風呂」なのか「大浴場」なのかを伝えることができました。椰林の大浴場は露天風呂。浴槽が3つ。ぬるめ、あつめ、水とあり、白濁しています。カギのあるロッカーと着替えスペースがあり、そこから出たら、頭にはシャワーキャップが必須。そして、タオル類は手に持たず、身ひとつでお湯に入ります。手ぬぐいを持っていたら、「あっちにおいていらっしゃい」とジェスチャーでビシっと注意されました~。また、「これは滝に打たれる修行?」と思うような、水圧シャワーがあります。あまりに水圧が強いので、翌日背中にアザができてしまったほど。他の人が使っている様子を確認してからボタンを押した方がいいでしょう。
行儀路3には温泉がいっぱい

行儀路3には温泉がいっぱい

椰林パンフレット

椰林パンフレット

大衆池は露天です!

大衆池は露天です!

●椰林 温泉美食(大浴場 一人150元)
北投区行儀路269号 02-2875-1234


14:00■淡水の目的は「杏仁茶」

お風呂で過ごしたのは1時間ほど。508のバスで石牌駅にでたら、終点の淡水へ。本来、淡水は夕陽の名所。この日は曇っていたので夕陽はまず無理、目的は別にあるんです。だけど、電車を降りた瞬間、「土曜日にこの街に来るのは間違いだ!」と確信することに。とにかく、人が多い!東京の朝のラッシュアワーもここまでひどくない!と言うほど、屋台が並ぶ道はイモ洗い状態。母はすでに「もういいから帰ろう~」という表情。

「お母さんちょっと待って。1軒だけ買い物したい店があるのよ~」と懇願する私。
はぐれたら怖い、ということで、しっかりと腕を組んで人混みに突入。私が買いたかったのは「天然杏仁茶」という健康飲料。杏仁豆腐のあの味で、粉末で、砂糖が入っていないパウダーです。600gの大缶はスーパーにも新東陽にもあるんですが、「20gの個別包装×30袋入」というのは、他では見かけないんです!前に買ったのも淡水にあるこの店舗。160ccの熱湯で溶かし、好みに応じて甘みをつけて飲む、というものですが、私は家で杏仁豆腐を作るのに使っています。(ちなみに「イナアガー」という寒天パウダーを使うとやわらかな食感に仕上がります)

日本語はぜーんぜん通じないお店ですが、筆談で意思の疎通。
「1箱だと380元、2箱で700元、3箱なら1000元にプラスしてこのオマケをつけちゃう」ということらしい。オマケの品は、電池を入れてスイッチを押すと、中身がグルグル攪拌されて、クリーミーな泡が立つ、というマグカップでした~。そこまで言われたら、はい、3箱、お買いあげ、でございます。だって日本じゃ買えないし。個別包装だから人にあげるのも簡単だし。
20g×30袋で380元

20g×30袋で380元

3箱買ったらオマケ付

3箱買ったらオマケ付

16:00■行天宮と足裏マッサージ

お目当ての品を買ったら、MRTで市内を目指します。民権西路駅で降りて、タクシーで行天宮へ。行天宮は、商売のカミサマ。「仕事が波に乗ってお金が入って、ひいてはそのお金でまた台湾に来られますように」とお願いする私。いつ来ても、ここは信者が多く活気があります。商売で成功した人たちがお礼として寄付をするため、設備もとっても立派。私もお仕事、頑張るぞ~!いつかお礼ができるくらいに~っ。
お参りを済ませると、道路を渡って、足マッサージのお店へ。台湾を旅行するようになって、いくつかのマッサージ店へ行きましたが、ここは技術が確か。地元の人も多くて、値段も手頃です。もんでもらっている間、いつも痛くて悶絶してしまうのですが! となりで揉まれていた母の方が、痛がっていませんでしたよ、トホホ。最初は脂汗がでるほど痛いんですが、終わった後は、足がとっても軽くなります。「旅行中、毎日来る人もいますよ」というほど!

●太極堂(タイジータン)09:30~23:00
民権東路二段134号02-2571-2017
足裏マッサージ40分・漢方湯の足浴含む 550元
全身マッサージ 60分・1000元


18:45■永康街で夕食&雑貨店めぐり

足裏マッサージで身体が軽くなったところで、いったんホテルへ。お部屋で、月餅、パイナップルケーキをつまんで、買ってきた茶葉でティーブレイク。そういえば今日はお昼が軽かった。夜の食事に期待は高まります。母は、夜市にはいまひとつ興味がない様子。ちゃんとイスに座ってゆっくり食べたい、というのがその理由。「小籠包はおいしいから、毎食違う店のを食べてもいい!」と母。そこで私は永康街をセレクト。鼎泰豊は昨日行ってしまったし、本店は絶対混んでるし。(実際、この日も行列がスゴイ!「あの本屋さん、なんで行列ができているの?」とは母の弁。いえ、お母様。行列はその隣にある、鼎泰豊本店につながっているのですよ…)選んだのは、前から行ってみたいと思っていた「高記」。2人だと胃袋のサイズに限界があるけれど、明日は帰国。頑張って色々頼んでみました。どれもおいしくて、また来たい!と思わせてくれるお店でした!

土曜日18:30の段階で、入店待ちが8組。15分ほどで、2人用のテーブルに通してもらえました。お腹の皮が破れる?というほど食べて、1000元ちょっと! リーズナブルにご馳走を堪能しました。この店のイチオシは「水煎包」。なので小籠包はやめて、点心をいくつか頼んでみました。デザートの紅棗蓮子湯は、うす甘いシロップの中に沈んだ、なつめと蓮の実がさりげなく健康によさそうなおいしさ!また食べてみたい~。
蝦腸粉120元

蝦腸粉120元

蝦蒸ギョーザ 120元

蝦蒸ギョーザ 120元

雪菜扁尖百頁 220元(湯葉と青菜の炒め)

雪菜扁尖百頁 220元(湯葉と青菜の炒め)

蝦ワンタン 110元

蝦ワンタン 110元

これが名物!水煎包 180元

これが名物!水煎包 180元

紅棗蓮子湯 100元

紅棗蓮子湯 100元

●高記(ガオジー) 10:00~22:30 土日は08:30より
大安区永康街1号 02-2341-9971 クレジットカード可。

あまりにお腹がいっぱいだったので、そのまま永康街を散策してみました。いくつもある雑貨店の中から、母がおみやげ購入を追加したのは、ここ。携帯ストラップを3つ買ってました。タクシーに乗ってホテルに戻ると、21:30でした。

圓融房 PANAPINA
大安区永康街二巷12-1号 02-2322-2981
4日間の台北旅行も最終日。自由に動けるのは中2日だけど、盛りだくさんの内容でした。帰国便はCX450便(台北桃園12:45→成田16:55)。

ツアー会社のお迎えは、08:30にロビーです。空港に行く途中、エバーリッチ免税店に立ち寄り、空港へ。最後の最後、空港でもなにか面白いおみやげがないのかな~、と思ってうろうろしていると、発見が。空港内に、原住民(少数民族)をテーマにしたお店がいくつもできていました。派手なデザイン、かわいらしいパッケージで、買いたい物が多かったのは「客家(ハッカ)」のお店。このお店にも「沙茶醤」があったので、買って、母に渡しました。新東陽の沙茶醤と味を比べてもらわなくちゃ。今回もまた、大満足の旅でした。次に母と来るときは、どこに連れて行こうかな~。ちょっとリッチな温泉ホテルも良さそうです!調べてみようっと。
客家デザインのお店

客家デザインのお店

空港の窓には十二支の切り絵アート

空港の窓には十二支の切り絵アート

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-04-13

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