只今、台南を観光中のナビです。赤崁樓を通りかかろうかというその時、ガイドさんは言うではありませんか!「ここで私はご縁をいただきました」
なぬーーー!
「それはぜひとも拝みたい!」とやってきたのが、「武廟」です。
正式名は「臺灣祀典武廟」。「大關帝廟」とも呼ばれています。1665年建立、朝廷の祭祀を執り行う武廟として昇格した台湾唯一の廟なのだとか。
歴史好きなら、「武廟」「大關帝廟」と聞いてピーンときた方もおられるのでは?そう、ここは三国志で知られる武将・關帝(関羽)がご本尊としてまつられているのです。
関羽は死後、その功績から武神として崇められただけでなく、義理や信義に厚い人物であったことから財神として、また算盤や大福帳を発明した商業の神として、今なお多くの人々に信仰されています。
ナビも金運上昇を願って手を合わせました。給料アップ、カモーン!
![]() 妊活中の方は子宝の神様、註生娘娘にお参りを。子宝を授かることはもちろん、「男の子が欲しい!」「女の子が欲しい!」といった願いも聞き入れてくれる……とか? |
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![]() 福德正神は、一般に「土地公」と呼ばれている土地の神で、農業はもちろん、商売の神様として、さらには富や幸運、平安などをもたらす身近な神様として台湾各地で信仰されています。 |
そして、こちらが恋愛の神様、月老公です。実は武廟の月老公は、地元だけでなく台湾中でよく知られる愛のキューピッド、もとい神様なんだとか。この日も熱心に祈る乙女たちがいっぱい!
自分の名前+生年月日&時刻+住所(案内版によるとステイ先…えっ?)+理想の相手像を神様に告げてお参りします。もちろん心の中でOK!恋人を探している人はこれで完了です。廟を出たら、素敵な人に……出逢えるかも?
結婚相手を探している人は、参拝後にポエ(赤い三日月みたいなもの)を投げてお伺いをたて、さらに赤い糸(紅線)とご縁パウダー(緣粉)をいただきます。その2つは小さな紅包に入れて、月老公の前にある香炉の上でグルグルグルと3回してから、バッグや枕の下に忍ばせておくとよいそうですよ。
※ポエのやり方は下記の記事「ボアポエ」の欄をご参照ください。
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傍らには赤い糸で結ばれたカップルたちの写真が飾られていました。良縁をつかんだら、こうしてパートナーとお礼参りに伺うのです。そうそう、かつてあった神様へのお便りが投函できるポストはなくなっていたのが残念です。熱き思いは念じて神様に送ってください。 |
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2023-04-14