台湾式の参拝方法とおみくじの引き方をご紹介!
こんにちは、台北ナビです。
せっかく龍山寺に訪れたからには、しっかりと参拝してご利益をいただきたいですね!ということで、参拝方法とおみくじの引き方、そして恋愛の神様から「運命の赤い糸」を頂く方法をご紹介します。これらの作法は台湾独特のもので、他の寺廟でも共通です。ぜひご参考に!
敷居を踏まないように気をつけましょう。
正面の門を入ったら、まず右手にある入り口へ向かいます。お寺は入り口と出口が決まっていて、右手の入り口「龍門」から境内に入って参拝し、左手の出口「虎門」から帰るという流れがあるからです。地元の方の流れに自然についていったら、おそらく間違いないかと思います。そして、作法として入り口の敷居を踏まないように、左足から入りましょう!
そして、入ったらまず見ていただきたいのが、入り口のすぐ左側にある「龍山寺参拝ガイド」です。ここには日本語で参拝の順序やおみくじの引き方などが書かれています。ざっと目を通してから回ると、よりスムーズに行きますよ!
さっそく拝拝しましょう!
1、拝拝(=お参り)するのに必要な線香を入り口付近にある売店で購入します。7本10元で販売しています。
2、すべての線香に火をつけたら、まず本殿の中心に向かって参拝します。線香を頭上に掲げ、三度礼をします。このとき、心の中で自分の名前、住所、生年月日をはっきりと告げた上で、願い事をしましょう。
「名前や住所まで告げるの???」とちょっと驚きのナビ。龍山寺で8年間もボランティアをしている楊さんによると、「自分がどんな人なのかを神様に明確に告げないと、神様は願い事をちゃんと叶えられないよ!」とのこと。なるほど~。
3、願い事が終わったら、前殿と本殿の間にある金色の香炉に線香を1本投げ入れましょう。続いて、本殿の御本尊・聖観世音菩薩に向かって同じように参拝し、本殿前の香炉に線香を1本投げ入れます。
毎回、名前などのプロフィールと願い事を告げるのを忘れないように!
4、本殿の参拝が終わったら、後殿の神様に参拝します。後殿は本殿の右側から入り、半時計回りに順番に参拝していきます。こちらにはたくさんの神様がいらっしゃいますので、参拝順におおまかな説明を。
①文昌帝君殿文昌帝君、大成魁星、紫陽夫子、馬爺が祀られています。学問や試験の神様として有名です。
②天上聖母殿運命全体をつかさどる媽祖娘娘、航海の安全を守る水仙尊王、子宝や安座の神様・註生娘娘らが祀られています。
③関聖帝君殿関聖帝君、三官大帝、地蔵王菩薩が祀られています。商売の神様として人気です。
これらの神様にも本殿と同じように参拝し、それぞれの香炉に線香をお供えしましょう。
本殿の右側から後殿へ回ります。
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後殿にはたくさんの神様が祀られています。
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参拝の後は台湾式おみくじ!
境内でよく見かける、参拝者が小さな赤い木片を何度も何度も床へ落とす風景。これ、何をなさっているかご存知ですか?みなさん、おみくじを引くために、神様にその「是非」をお伺いしているのです。
ナビ、いままで何回も台湾のお寺を訪れていますが、恥ずかしながら台湾式おみくじの引き方を知りません。ということで、ボランティアの楊さんに教えてもらって初挑戦です!おみくじにたどり着くまでには、実に長~い道のりがありました。
おみくじは2カ所。願い事によって場所を選びましょう!
境内にはおみくじを引く場所が2カ所あります。総合的なお願いごとなら前殿にあるおみくじ、商売や仕事についてのお願いごとは後殿にある関聖帝君殿のおみくじを選びましょう。
おみくじの引き方2カ所のおみくじは引き方が同じなので、合わせて説明します。
1、両手で一対の赤い半月形の木片をはさみ、心の中で自分の名前、住所、生年月日を告げた上で、願い事をしましょう。
左側の木片を一対使います。
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手のひらに挟んで、お願いごとを!
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2、 続いて、この願い事に対するおみくじを引いていいかどうか、神様にお伺いします。木片を床へ落として、表と裏がでればおみくじを引いていいということ。表表と裏裏なら、もう一度「1」からやり直します。
3、表と裏がでたところで、次は長い竹棒を引きます。竹の棒をまとめて持ち上げ、ストンと落としたとき、一番高い位置にある棒がベストだとか!棒を取って、番号を確認しましょう。
4、「この番号のおみくじで本当にいいですか?」と神様に再度、お伺いを立てます。
方法は「2」と同じです。ここで木片が表と裏になってはじめて、おみくじが引けます。
ここでもし表表と裏裏がでたら、なんと最初の「1」からやり直しです!!
★本来は表裏が3回連続することが必須、だそうですが、観光客は急いでいるかもしれないから一回でいいよ~と言ってもらったというわけです・・・。
5、おみくじの引き出しから自分の番号のおみくじを取ります。
そして、これを持って本殿の右側にある「解籤處」へ行き、おみくじの解説をしてもらいます。スタッフに自分がどんな願い事をしたかを告げると、おみくじと照らし合わせながら詳しく教えてもらえます。不定期ですが、12番窓口には日本語のできるスタッフがいらっしゃるそうですよ。
実はナビ、この日いったい何回「1」~「4」を繰り返したことか…。台湾の友人によると、木片の表表、裏裏が続く場合は、願い事の言い方を変えるにも一つの“手”らしいです。たとえば、「父親が△月△日△時に目の手術をするので成功しますように」という願い事で、表表か裏裏になった場合、日にちや時間帯を変えて再度お伺いするそうです。表裏がなかなか出ない場合は、ぜひ試してみてくださいね。
願い事は具体的に!
スタッフにおみくじを解説してもらうものの....
かれこれ15分ほどでしょうか。やっとの思いでおみくじを引き、「解籤處」へおみくじ片手に解説をもらいにいったナビ。
スタッフ「どんな願い事をしましたか?」
ナビ 「家族の健康を祈りました」
スタッフ「え??もっと具体的に説明して」
ナビ 「具体的っていっても、これが全てです」
スタッフ「漠然すぎて解説しにくいよ。もっと詳しくお願いしなきゃ。(おみくじを見て)日頃からメンテナンスをして、病気にならないように気をつけて、ということかな…」
お寺でボランティアをなさっている楊さん。拝拝の方法やおみくじの引き方を教えてくださいました!
他の方は深~く解説してもらっているのに、なぜかナビだけあまりに内容が薄く、お互いにしっくりこない会話。ボランティアの楊さんによると、願い事は1回につき対象となる人が1人で、しかも具体的でなければならないとか。
今回のナビの場合だと、家族の健康は「複数人」で、しかも「健康」はアバウト過ぎ。例えば、「来週、母が足の手術をするのでその手術がどうか成功しますように」などと具体的であれば、神様もその願い事を聞き入れてくださりやすく、おみくじも解説しやすいのだとか。
みなさん、願い事をなさるときはナビのように欲張らず、個人で具体的になさってくださいね。ご利益がきっとアップしますよ~。
運命の赤い糸を手に入れよう!
恋愛についての願い事は、後殿の「月老廳」にいらっしゃる月下老人へ行きましょう!
ここでは、神様にお伺いを立ててOKをもらえれば、運命の赤い糸を頂けます。
1、両手で一対の赤い半月形の木片をはさみ、心の中で自分の名前、住所、生年月日をはっきりと告げた上で、願い事をしましょう。願い事では結ばれたい相手の名前を告げます。まだ運命の人が見つかっていない人は「いい出会いがあるように」とお願いしましょう。
2、次に、赤い糸をもらってもいいかどうか、神様にお伺いします。木片を床へ落として、表と裏が連続で3回出れば、赤い糸をいただいていいということ。表表と裏裏なら、もう一度「1」からやり直します。
3、神様からOKがもらえれば、 月老廳の中にある箱から赤い糸が入った袋を一つ取ります。その袋を手に取り、香炉の上を時計回りに3周して煙にかざして終了です!赤い糸は財布の中などに入れて、身につけおくとよいそうですよ!
袋を香炉の上の煙にかざします。
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糸を頂いたお礼を言うのも忘れずに!
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いかがでしたか?なかなか奥が深く、根気も必要な台湾式の拜拜。当たり前かもしれませんが、お願いごとをするのですからやっぱり楽ではありませんね。みなさんもぜひ、台湾式の参拝やおみくじを経験なさってみてください。そして、お願いごとが成就したらお礼参りを忘れずに!いつかまた台湾を訪れた時、ご報告をしてくださいね。
以上、台北ナビでした。
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記事登録日:2014-08-14