毎年アーティストを変えて、様々な魅力を見せてくれますが、今年は日本のサマーソニックにも出演経験のある「9m88」と台湾が誇る世界的に大人気のダンスカンパニー「雲門舞集」という異色のコラボレーションが実現しました! |
すべての女性に捧げたという『Hello Bye Bye』は、生理用品のCM曲として公開し、「生理の時の神曲だ」と大反響があったため、歌詞を追加しシングル曲として発売したもの。毎月やってくる生理の煩わしさと不快感などを、ユーモアを交えて歌っていますよ~!
様々なアーティストとコラボしている「9m88」ですが、『Aim High』は韓国のR&Bデュオ「OFFONOFF」のメンバーである0channelと共同作成した曲。「完璧じゃなくてもいい。でも自分を信じる」というメッセージが刺さりまくる歌です。舞台上を歩き、気持ちよさそうに風に吹かれる「9m88」を見ていると、ナビのからだも自然にスウィング~♪
ここからは「雲門舞集」の人気演目の一つ『十三聲』が始まりました。池上秋收稻穗藝術節13年目にふさわしい演目と言えますよね!
『十三聲』は台湾の艋舺で生まれ育った鄭宗龍氏が作り上げたもので、艋舺の伝説的な人物「十三聲」からインスピレーションを受け、台湾で暮らす庶民の風景を表現しています。台湾の伝統的な動き、音を感じることができます。
今まではライティングなどの視覚効果を使用していましたが、今回は初めて屋外での公演となりました。
劇場では到底出すことのできない、自然が作り出す舞台には、苦労もいっぱいです。強風が吹く、太陽光で舞台が熱くなって足の裏がやけどしそう……など困難がありながら、ダンサーたちが全身を使って生命力をストレートに表現するのにこの舞台は最高なのだとか。
「9m88」にとって一番大変だったのは阿媽(おばあちゃん)の歌い方を再現する箇所。しかし、歌い続けていくうちに(自身が学んだことがある)ブラック・ミュージックにも似ていると気づいたそう。こんなところに共通点があったんですね~!
正直、誰が見てもすぐに理解できるか?と言えば、少し難しいと思います。しかし、以前はどこででも見られた台湾の文化・風習が徐々になくなってきている今、台湾(艋舺)の人々が寺廟で祈りを捧げたりする、昔ながらの庶民の暮らしの様子を音楽とダンスで表現するパフォーマンスは、「本土回帰」ブームのある台湾の人々にぐっと刺さるのだと思います。
海外公演後には、タイムズ紙が「『十三聲』は五感を揺さぶる文化的記憶である」と評し、フランスの観客に「『十三聲』と一緒に台湾へ旅行している気分になった」と言わしめたんですよ~!
この『十三聲』はオンラインで11月27日、11月28日に見られるようになります。チケット情報などは下記をご覧くださいね!
アンコール前には天に向かってアカペラを披露!
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記事登録日:2021-11-03
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