東京に現れたリトル台湾で出逢った気になる台湾をご紹介!
こんにちは、台北ナビです。
毎年多くの人でにぎわう「台湾フェスタin代々木公園」が今年も開催されました。一時は台風の影響による天候も心配されていましたが、みんなのアツい想いが真っ赤に燃えた太陽を連れて来た…!!!30℃を越える好天の中、熱気ムンムンの2日間となりました。
台湾フェスタin代々木公園って?
台湾の文化・芸術・美食、さらに観光や産業などを実際に体験することで、台湾のさらなる魅力を知ってもらいたい!そんな想いから始まったイベントです。日台の相互交流と親睦を深めることを目的に、2016年から毎年7月に開催。10万人以上の来場者数を誇る一大イベントに成長しました。
第4回となる今年は、7月27日(土)~28日(日)の両日に行われ、例年以上の盛り上がりを見せました。みんな台湾が大~好き♡
今年の目玉は、なんといっても日本で大ブレイク中のタピオカドリンク店が集結したタピオカストリートです。
「山林艸木(サンリンソウキ) 」「萬波 WANPO TEA SHOP(ワンポ) 」「吉龍糖(ジロンタン) 」「茶工廠(チャコウジョウ) 」「Happiness Tapi 珍珠堂(チンジュドウ) 」「台楽茶(タイラクチャ) 」「MAXSEE(マックスシー) 」「台湾OH茶(タイワンオーチャ) 」ら、日本で話題の店や日本初上陸の店が勢揃い。どの店も開店と同時に多くの人が列を作っていましたよ。
台湾美食がズラリと並ぶ夜市ゾーンで気になったのは…
見逃せないのが夜市ゾーンに並ぶ台湾グルメの数々です。
小籠包、牛肉麺、大雞排(フライドチキン)、魯肉飯(肉そぼろごはん)、葱油餅(ネギ餅)、刈包(台湾ハンバーガー)、胡椒餅、芒果冰(マンゴーかき氷)、台湾ビール…などなどおいしそうなメニューがズラリ。数にして35店舗近くが並んでいます。日本で人気の台湾料理店はもちろんのこと、この日のために台湾からやってきたショップも。
中でもナビが気になったのは、「客家風ちまき」の文字。この広い会場でちまきを販売しているのはここだけです。しかも客家風!近付いてみると見慣れた「良品開飯」の看板が。
台湾好きならご存じの方も多いかもしれません。台北の迪化街にあるセレクトショップ「開飯 大稲埕1店(良品厳選計画)」からの出店でした。台湾のお店では、大稲埕エリアと南門市場の「良品」を集めた土産物が購入できるほか、店内では南門市場の老舗ちまきをいただくことができるんです。ナビも何度となく訪れているお店~♪
日本初上陸「良品開飯」のオーナーに直撃インタビュー
今回の台湾フェスタが日本初お披露目となった「良品開飯」。店頭ではカタコトの日本語ながら、大きな声で呼び込みをしている男性の姿が。オーナーのSteveさんです。ナビが声を掛けると、忙しい合間を縫ってお話を聞かせてくれました。
呼び込みをするオーナーのSteve
――今回の台湾フェスタに参加したいきさつは?「日本で1番大きな台湾祭りといえば、この台湾フェスタだと聞きました。迪化街の店も日本のお客さんからの評判もなかなか。直接、日本のお客さんの声を聞きたくて参加しました」
――大きな祭典だからこそ参加するのも大変ですよね?「『逢甲帝鈞碳烤胡椒餅』のオーナーとは友人関係。その縁でこのフェスタを紹介してもらったんです」
(編集部注)「逢甲帝鈞碳烤胡椒餅」は2018年に続いて台湾フェスタ2度目の参加。台中発の胡椒餅のお店で、マカオの支店は香港マカオ版のミシュランにも掲載された有名店
日本初上陸は客家ちまきで勝負!
台湾は地方ごとにちまきの種類が異なり、台北では炊いたお米を蒸し上げる北部粽が、高雄や台南では生米を包んで煮込む南部粽が好まれます。客家粽は客家民族の伝統的な味。台湾にいてもなかなか味わうことはできません。台北の「開飯 大稲埕1店」でも扱いはなかったはず。
――どうして今回は客家ちまきなんですか?「今度花蓮にもお店を出すんです(2020年初頭予定)。僕らはその土地とのつながり、その土地のストーリーを大切にしています。だから迪化街は大稲埕エリア(南門市場)のちまき、花蓮は花蓮エリアのちまきを全面に打ち出しているんです。花蓮は客家人が暮らす街、吉安郷にある人気店『吉鄉肉粽』とタッグを組みました。本当は南門市場の『立家湖州粽』も紹介したかったんですが、市場が移転するからちょっと折り合いがつかなくて」
――今回の出店に当たり苦労したこととは?
「今回販売しているちまきは2種類あるんですが、そのうちの1つ『客家風ちまき』は肉入りのちまきです。今、特に肉類の輸入に関して厳しいでしょう?だから台湾で作ったちまきを直接持ち込むことはできず、日本で包むところから始めました。3~4日前から日本へ来てその作業をしています。今朝も早くから、今も包んでいますよ」
どんなちまきが出てくるのかは葉っぱを開けてからのお楽しみ♪
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客家の塩漬けスパイスローストはほどよい塩気がビールにもピッタリ!
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――ほかにどんな商品がありますか?
「もう1つのちまきはデザート風の『紫米と小豆のちまき』。あと原住民料理でもある『客家の塩漬けスパイスロースト』もあります。ほかにジュースや台湾ビールも。特に愛玉ゼリーや西米露(ミニタピオカ)入りのジュース『オーロラ愛玉(ゼリー)茶』は、ハイビスカスも入っているからキレイでしょう?」
おいしくてヘルシーな「オーロラ愛玉(ゼリー)茶」はキレイな色でSNS映えしちゃう!
――今後日本での展開の予定は?「今のところ日本でショップを開く予定はありませんが、大阪でもデパートのイベントに参加したことがあります。今後も今日みたいなイベントに参加できたらいいなと思っています」
……ということは、台湾に行かないと「良品開飯」のちまきは食べられないということ!?じゃあ、台湾旅行の際には要チェック!台北は迪化街の「開飯 大稲埕1店(良品厳選計画)」を目指しましょう。2020年オープン予定という花蓮店も期待大~!楽しみですね。
開飯 大稲埕1店(良品厳選計画)
台北市迪化街一段98号
月~金10:00~17:30、土日10:00~18:00
無休
グルメだけじゃない!いろんな台湾がてんこ盛り♪注目は…
美食屋台エリアの先には、台湾らしさを感じるブースが並んでいました。占い、ゲーム、マッサージ…まるで台湾の夜市みたい!さらに、台湾といえば…のバナナや胡蝶蘭の販売も行なわれていました。
台湾バナナがてんこ盛り♪
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ゲーム屋台で台湾夜市気分♡
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その中で目に飛び込んできたのは、かわいらしいパッケージのお店。「青鳥.旅行」は2015年台中発の蛋捲(エッグロール)のお店です。エッグロールとは筒状のサクサクとしたクッキーのことで、台湾はもとより中華圏で人気のお菓子です。贈答用にも好まれています。そんなお菓子を手作りしているのが、お兄さんの胖胖鴻さんと妹の小帽廚さん。ネットで肉鬆(肉でんぶ)入りのエッグロールを販売したところ話題となりました。それまでのエッグロールは、筒の中は空洞が一般的。肉鬆入りはとても珍しかったのです。
2018年には黒ゴマペースト入りとピーナッツペースト入りを販売。こちらもほかとはちょっと違う味と食べ方で注目されています。
黒ゴマはそのまま食べてももちろんおいしいのですが、レンジで50秒チン→2分冷やして食べると、中からトロ~ンと溶け出すゴマペーストが。温めることでより香り高く、またペーストが温かくて柔らか。それでいてクッキー生地のサクッとした異なる食感が楽しめます。ピーナッツペーストは、新竹の有名店・新福源のピーナッツバターを使用。濃厚な味と香りが特徴です。甘すぎないのも高ポイント!
日本初お目見えの「青鳥.旅行」は変わり種エッグロールが大好評!
今回の台湾フェスタが日本初上陸となった「青鳥.旅行」。試食サービスでは、多くの人が手を伸ばし、独創的な味に感嘆の声を上げていました。
残念ながらネット販売も含め、現在日本では購入できませんが、台湾では台中の創始店のほか、台北統一時代デパート、台北101モール、遠東百貨信義(2019年10月オープン予定)、台中の新光三越で販売中です。また、上記で紹介した「開飯 大稲埕1店(良品厳選計画)」でも取り扱いがあるとか。台湾土産にいかがですか?
新商品は、ルビーチョコレートと70%ブラックチョコレートをエッグロールにコーティングしたチョコレートシリーズ。今度のエッグロールは、空洞のまま周りに飾り付けをしちゃった、やっぱりちょっと珍しい変わり種です。店長の張珊慈さんは「『蛋捲的100種可能(エッグロールの100種の可能性)』が私たちのテーマなんです。これからもさまざまな形のエッグロールに挑戦していきたいです」と話してくれました。
次はどんなエッグロールに出逢えるのか楽しみ~♪100の可能性にナビも期待しています!
ステージでは、許書豪/Haor、特蕾沙/Teresa、ゲシュタルト乙女、竹塹電音太子團(三太子)らのライブパフォーマンスのほか、大久保麻梨子さんらのスペシャルステージも。
大盛況のうちに幕を閉じた「台湾フェスタin代々木公園」。日本に居ながらにしてたくさんの台湾に出逢い、気になるお店もみつけちゃったナビ。充実した時を過ごすことができました。来年の開催も楽しみ~♪
以上、台北ナビがお伝えしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-08-07