台湾野球界の宝「王柏融」選手の門出にLamigoの社長、監督、コーチ、チームメイト、応援団長、そして恩師が駆けつけました

台湾のみならず、日本の野球好きからも大きな注目を集める「王柏融」選手。先日日本ハムファイターズへの移籍が決定しました。昨日台北Wにて記者会見が開かれたのでナビも潜入してきました！

Lamigo、日本ハムファイターズの選手からビデオメッセージが届きました。Lamigoの選手たちは「Lamigo一同、三連覇を目指す。だから柏融は北海道で頑張って欲しい」というメッセージを、日本ハムファイターズの選手は「北海道は寒いけれどファンが温かい。チームは若い選手を育てるのが上手なので、安心してきて欲しい」と歓迎している思いを伝えました。
自分へのメッセージを感慨深く見つめていた大王。日本へ行くことの実感がじわじわ沸いてきているのかなぁ……と思いました。

日本ハムファイターズの竹田社長は、台湾の人々に北海道の魅力をアピール！大王を応援しに、広大な自然、美食の宝庫、温泉天国の北海道へ来てくださいというメッセージを聞くと、ナビも北海道へ行きたくなっちゃいます～。

栗山監督は、開口一番今の気持ちを一言で表すと「非常幸福(とっても幸せ！)」だと笑顔で語りました。王選手は本当にいい選手。Lamigo側は気持ちよく送り出してくれて、感謝していると共に、だからこそ日本ハムファイターズで預かり、ものすごい選手にしたい。実はかなり長い間王選手を見続けてきたので。自分だけでなく選手も含めて王選手が来てくれるのをずっと待っていた。安心して北海道へ来てください。と温かくそして包容力のある言葉をかけていました。

劉社長はこの3年半、3度の優勝とたくさんの思い出を残してくれた柏融への感謝と、日本ハムファイターズの柏融へのリスペクトの内容を語りました。なんと、ファイターズは107ページにも及ぶパワーポイントを作成したそう。内容はトレーニング計画やデータ分析はもちろん、札幌のどこに滷肉飯があるかまで網羅していたそう。安心してチームの宝を送り出せますよね！最後に「Lamigoやファンは日本へ行ったって柏融の家族。みんな柏融が日本へ行って活躍してくれることを期待しています。」とメッセージを送りました。

洪監督は「柏融が日本で挑戦できるということを嬉しく思い、柏融がいい成績を残してくれることを期待し、3連覇に向け、これだけチームに貢献してくれた柏融が抜けてちょっと痛いという悩みもある。でも、柏融が日本で活躍してくれないと、もっと困るので、日本でも大きな活躍をして欲しい。日本で自分のやるべきことをやり、素晴らしいパフォーマンスを発揮して欲しい。」

また、栗山監督に「柏融は頑張り屋さんで過ぎることもあるので、怪我をしないように気をつけて欲しい」と最後まで柏融を思う言葉。そして最後に「日本プロ野球のレベルは高いので、柏融は日本で慣れるまで時間がかかるだろうと思いますが、必ず成功してくれると信じています。日本で辛いことがあったら初めてLamigoに来た時のような熱くそして必死に取り組むという思いを思い出して欲しい。だから「初心忘れるべからず」という言葉を最後に柏融へ送ります。」と、お父さんが子どもを送り出すような温かい言葉に、ちょっとウルっときてしまいました。

屏東で生まれ育った野球少年のために足を運んでくださり、ありがとうございます。と王柏融選手。「僕は高校、大学、Lamigoと素晴らしい環境でできた幸運な選手。日本で挑戦することができるということに感謝したい。日本ファイターズという素晴らしい球団に加われることが嬉しく、全力プレーで大きなリスペクトへのお返しをしたい。そのためにはまず健康であること。そしていい成績が残せるように努力したい。まだどんなタイトルを取りたいというようなことは考えていませんが、台湾にいる時と同じように体調を整えてコンスタントに試合に出場することが目標で、最後にタイトルがついてきたら嬉しいです。」

3年契約というのはファイターズにとってかなり長期なもので、王選手が即戦力として一年目からスタメン出場してくれることを期待しているそう。また、今年、柏融がスピードガンで146kmを記録したと聞いた栗山監督。「二刀流いけるってことかな？いい情報ありがとう」とユーモアたっぷり。これには柏融、苦笑い～！

日本へ挑戦する柏融へ司会者の吳怡霈さんから「日本語はどれくらい話せるの？」という質問に……「おはよう」の一言しかわからないとばつが悪そうな表情を見せた柏融。まずは「北海道日本ハムファイターズ」の発音を覚えようと練習が始まりました！何とも台湾らしいゆる～い記者会見。

多くの日本人プロ野球選手がアメリカを目指すように、柏融は目指しているか？また、結婚なども含めてどのような人生設計を描いているかという質問には……「こういうことは自然のなりゆきに任せたい。自分はまずやってみるという性格。だから今のところ何も考えていない。
結婚は？？という突っ込みには「いやぁ、こればっかりは明言できないよ！」と吉本新喜劇張りのずっこけアクションを満面の笑みで見せた柏融。お茶目～♪

日本で呼ばれたいニックネームはありますか？柏融(ボーロン)？それとも融融(ロンロン)？？の質問には、「日本の皆さんが呼びやすいものでいい。僕を融融と呼ぶのは藍寅倫だよ。」と二人の仲の良さが垣間見られました。この話を聞いた栗山監督……「融融って親しみを感じるので、ファイターズでのニックネームの候補としてもアリですね！」

気になる背番号は「99」に決定！Lamigoでは「9」でしたが、9月9日の誕生日と同じ「99」になりました。栗山監督は王選手がより大きな選手になるようにとの願いを込めて9を重ねたそう。台湾でも「9」は9を4つ並べて「長長久久」というように縁起のいい数字ですよね。
と、ここで劉さんよりLamigoの「9」は欠番とすることが発表されました。柏融がいつか国外で引退、もしくはいつか台湾へ戻ってきた時にこの9番を返せるように欠番にするのだそう。愛されすぎているな、柏融……。

記者会見で最も盛り上がったのが「日本のどの選手と対戦したいか」という質問に対する答え。台湾語で質問されたこの質問に、台湾語で「どの選手とも対戦してみたい」と答えたのです。さすが屏東人！そしてこれに日本人通訳さんは台湾語で「柏融、ごめん。僕台湾語がわからない。」とコントのようなやり取り。

Lamigo側は子どもを送り出すような気持ち、日本ハムファイターズは素晴らしい選手を預かり育てていきたいという思いが感じられた記者会見。また、台湾初のポスティング入札で海外移籍を果たしたことへの意義の大きさを改めて感じました。

また、記者会見会場にはレジェンドこと陳金鋒や母校である穀保家商、文化大學の監督、チームメイト、応援団長らも駆けつけたのです。多くの人から愛される大王。日本でも愛されて欲しいな。大王が日本へ行っても、台北ナビは大王を応援しますよ！！頑張れ！！