「セミスコン ボーカル バンド」(SEMISCON Vocal Band)ってご存じですか?
2002年に結成された台湾初のアカペラ・プロ楽団で、
これまでアジア、ヨーロッパ、アメリカなど70都市以上でライブを行い、世界各地で高い評価を受けてきました。
そのセミスコンの皆さんが来日し、東京・虎ノ門の台湾文化センターでライブ「台湾の声 台湾のストーリー」を行いました。
6月23日(木)、平日の夜にも関わらず、会場にはたくさんの観客が。
外国のお客様も多く、国際的にも注目されていることが伺えます。
このライブは、台湾文化センターのオープン1周年記念行事「台湾カルチャーフェスティバル」の一環ということで、
同センター顧問の朱文清氏がご挨拶をされました。
次に、アジアのアカペラ音楽発展のためにさまざまな活動を行っている「ボーカルアジア」の代表が壇上へ。
古典的な合唱と現代音楽を融合させ、まったく新しい台湾ポップミュージックを創り出した
セミスコンの素晴らしさや、その実績を紹介してくれました。
いよいよセミスコン ボーカル バンドの皆さんが登場!
歌声のハーモニーが美しいのはもちろん、軽快なボイスパーカッションがズンズンと響いてきて、アカペラとは思えない迫力です。
「大地への思い」「故郷のプヨマ」など、台湾の豊かな自然と人々の温かい風情をテーマにした原住民謡も披露。
独特の抑揚が胸にスーッとしみ込んできます。
台湾のフォークソングも歌ってくれました。
じっくりと聞き惚れてしまうバラード調の曲から思わず手拍子したくなるようなポップな曲まで、
その多彩なパフォーマンスに観客もどんどん引き込まれていきます。
彼らが素晴らしいのは、その歌声だけではありません。
アカペラと聞いて、舞台上に整列して合唱するイメージを描いていたナビですが、
彼らはマイク片手にステージ中を歩き回り、踊り、ミュージカルのような小喜劇まで披露。
男性と女性がリードボーカルを取り合ったりして、観客も大笑い。
台湾の夜市の様子を歌った「お祭り」という曲では、台湾式ジャンケンも飛び出し、本物のお祭りみたいな楽しい雰囲気に。
何より、歌っている彼ら自身が本当に楽しそうなんです。
休憩を挟んだ第二部では、テレサ・テンの人気曲も歌ってくれ、会場は大盛り上がり。
さらに、今回の日本公演のために練習したというONE PIECEの「WE ARE!」を初披露。
「僕らもセミスコンという一つの船に乗り、言葉の壁を乗り越え、世界中にこのアカペラ音楽を広めていきたいと思っている。
ONE PIRCEの彼らと思いは同じなんです」
最後のアンコール曲は「世界に一つだけの花」。
「この歌は台湾と日本の友好の歌です。台湾はいつも日本をサポートしています」
そう語ってくれた彼らに観客も手拍子で応え、会場が一つになった素晴らしいラストでした。
セミスコンの皆さん、本当にありがとうございました!
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記事登録日:2016-06-27