朝市、町歩き、有機しいたけ、酵素に触れる・・・台北では出会えないものばかり!!
雙溪を楽しむ「雙溪.漫慢小旅行」。楽しみすぎて前後編でお送りすることになった二日目の様子を見ていきましょう!
黒豚天国!
台鉄「雙溪」駅前に広がるこぢんまりとした朝市。朝6:00頃からはじまり、9:00にはお店が閉まり始めることもあるという超朝方市場です。
台湾の方々にもあまり知られていませんが、雙溪で豚肉といえば「黒豚」が一般的!雙溪で育った黒豚ちゃんは「雙溪黑毛豬」と呼ばれ、身がよく引き締まっています。食べると、その身の甘さに驚くはず!ナビは思わずしょうが焼き用のお肉と台湾ウィンナーを購入しちゃいました~。
台北にもこんなカフェ欲しい~と思わせてくれる「斯陋café」
以前は鍛冶屋街、銀樓街としても栄えていたそうで、現在も営業しているお店がちらほら見られます。
その他、昔ながらの中華菓子屋さん、カフェなど、ぶらぶら歩きが楽しい朝市でした。
土日にはパイナップルケーキも売っています!
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石花茶飲んでいって~♪
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古き良き姿を残しています
ぶらりと歩いていると、立派な廟が姿を現しました。
「雙溪三忠廟」は台湾で唯一、南宋における三忠臣(亡宋の三傑)である文天祥、陸秀夫、張世傑がまつられている廟で、雙溪に住む人々の信仰の中心となっています。
今回は時間がなくて中へ入ることはできませんでしたが、外から見るだけでも、地元民にとってどれだけ大切な存在なのかが伝わってきます。
廟を奥に進むと、「林益和堂」があります。
1874年に漢方医の林燦廷氏が雙溪で初めての漢方薬屋さんとして開業以来、こちらで営業を続けています。
こちらの一番人気は漢方で煮込んだオリーブ(1袋100元)。胃の調子を整えてくれるということで、暴飲暴食が続くナビも購入~♪試食で食べた小粒にカットされたものは食べやすかったのですが、ひとつ丸々食べるとちょっと味が濃くて飽きてしまいます。なので、家で切ってから食べてみてください。
お買い物も楽しいのですが、清朝末期に流行ったという洋楼設計が施された建物や店内に飾られている100年以上の歴史がある青磁など、歴史が色濃く刻まれたお店も感じてください。店内の撮影はオーナーの許可を得てからにしてくださいね!
林益和堂養生蜜餞
新北市雙溪區長安街3號
(02)2493-1333/0928-554218
水~土:9:00~21:00(日~20:00)
5人兄弟が力を合わせて育てる有機栽培しいたけの里へ
キョンが出てくることもあります。ゆっくりと運転してくださいね!
台湾でも南投や台中で生産されている「しいたけ」ですが、なんと雙溪の山奥でも育てられています。
車で1時間弱のところにある「吳家兄弟樂天有機農園」。途中には「山羌(キョン)出没注意」の看板もあるような場所です。
吳さんは5人兄弟。
幼い頃、ここで育った5人が、退職後にこの地へ戻り、有機栽培を始めました。しいたけはもちろんのこと、マコモダケ、さつまいもなどの野菜も育てていて、ご近所さんである「キョン」までもが食べに来ることもあるんだそうですよ!驚
5人兄弟のうち4人が大集合!
元気な笑顔でツアー参加を迎えてくれた四男の「吳恆毅」さん
さて、しいたけの栽培といえば、室内栽培が一般的ですが、こちらでは「原木栽培」で育てています。
雨がよく降って、湿気が高い点、気温も朝晩にはかなり冷え込むことから、原木栽培に適した場所だといえるんだそうです。と言っても、ここは台湾。太陽が出ると気温が上昇し、乾燥してしまうため、シートを覆います。そして、蟻などの虫からの害を防ぐため、ビニールシートの上に原木を並べていました。
そうして育てたしいたけちゃん。その特徴といえばその大きさ!!大人の顔ほどの大きさがあるんです。ツアー参加者のみ、しいたけ取り体験をさせてもらえます。(一般開放は受け付けていません。)採り頃のしいたけは傘のような形をしているそうで、いわゆるマッシュルームのような形のものはまだあと1~2日置いておく必要があるそうです。
お孫さんといっしょに「ハイ、ポーズ!」
採り立てのしいたけ!しいたけの香りが強くて、おいしい~~☆
やっぱり新鮮なしいたけに勝るものはありません
2日目の昼食はこちらで「しいたけ三昧」をいただきます。このお料理が食べられるのもこのツアーに参加した方のみ!
吳兄弟の奥様達が腕を振るってくれましたよ~。しいたけ料理だけでもてんぷら、炒め物、スープ、お粥、餅と5種類も出してくれ、それ以外にも野草や渓蝦、マコモダケ、渓流魚、黒豚を使ったお料理も出てくる豪華さ!
お料理の腕を披露してくださった奥様達♪
一番人気はこれ!
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ナビはタロイモとしいたけのお粥がお気に入り~♪
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その名も飛行機草(飛機菜)!日本の方に是非食べて欲しいです
その中で見慣れない食材がひとつありました…。
「飛機菜」や「昭和菜」と呼ばれ、何でも第二次世界大戦中、台湾の食料不足を解決しようと、フィリピンで見つけたこの草の種を日本軍が飛行機から撒布したから、このように呼ばれているそうです。
野生の草であることから、苦味があり、いためると赤い汁が出てきます。「女の子はいっぱい食べなさい!特に生理の時には身体にとってもいいよ。」とオススメされたので、苦味が気になりながらも食べだすと、後引くおいしさ~!
吳家兄弟樂天有機農園
新北市雙溪區泰平里烏山50號
0928-289292
酵素作りの場所「厚雨農莊」と聞いてやってきました。到着後、門の横にかけられたドラをボ~ンと鳴らせば、ここの主「周明奇」さんが迎えてくれます。
こちらは、基本的には一般開放されていませんが、希望者は予約があれば自由に参観可能。建物の前には水が澄んでいる川が流れていて、水遊びに来る方も多いそうですよ。
トトロ気分になれちゃう葉っぱ
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思わず靴を脱いで川遊びしちゃいました~
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基隆の暖暖出身である周さん。
都市で仕事をしていましたが、ある日思うところがあって、仕事を退職。自然と人情豊かな雙溪はまさしく自分が幼い頃育った場所だったそうで、ここに越してきました。芸術家として絵などを描く傍ら、趣味のお茶にも没頭。ある時茶の勉強会で今までの考えがすべて覆すことがあり、それが酵素との出会いとなったそうなのです。
そこで、試行錯誤を繰り返しながら、極力雙溪の野菜やフルーツを使用し、酵素を作っています。というのも雙溪の農作物は自分達が食べるために育てられているものが多いため、安心できるのだとか。そして原住民の方に教えてもらった「桑黃」というスパイスも入っています。実はこれ、がん予防になると日本でも注目されている漢方なんだそうですよ!
このツアーのためだけに酵素アフタヌーンティーセットが用意されています。
酵素づくしセットはガラスの器に入れられ、とてもきれいです。酸味がとても強く、お酢のような味がしましたが、味がよりマイルドで濃いです。そのまま飲むのはもちろん、カキ氷のシロップとして、トマトをつけたり…酵素って案外アレンジしやすいのですね。
こちらの商品は厚雨農莊の外、台北市内では天母にある「健康廚房」、忠孝東路で開催される「248農學市集」で購入できるそうです。
厚雨農莊
新北市雙溪區外柑里田寮9-1號
0911-966369(周明奇)、0932-145781(陳寬德)
ちょっとディープな雙溪の旅。今回、秒殺で予約いっぱいになってしまいましたが、今後も是非このようなツアーを実施して欲しいと思います。
このようなツアーの情報は「新北市觀光旅遊網(http://tour.ntpc.gov.tw/tom/lang_tw/index.aspx)」内の「小旅行」バーナーをクリックしてご覧ください。雙溪の外にも新北市の魅力に触れられるツアーがいくつも紹介され、ここから申し込みもできます。
以上、酥餃をいつか家で作るぞ!と思っているナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-12-01