よりよい環境づくりを目指すことを目的に、みんなで自転車に乗ろうイベントです!
こんにちは、台北ナビです。
11月1日に埔里でCar Free Dayというイベントが開催されました。
埔里は台湾のおへそと呼ばれる台湾の中心地で、自然が豊かで水質も台湾一の場所です。ですが、ここ数年、そんな風光明媚な埔里も環境破壊が進んでいて、PM2.5の影響もあり、民衆に健康被害が出るようになってきました。
そんな中、自転車愛好家達がこの大自然の埔里の生態を守っていこうという思いと、よりよい環境づくりを目指すことを目的に、車やバイクでの外出を控えよう、みんなで自転車に乗ろうと、空気やバイクの騒音や排気ガスの改善を行うイベントの話が進められたのです。
その後400人の支持者を集め、南投県政府及び埔里鎮公所の主催により埔里Car Free Dayが開催されました。
発起人の陳巨凱さん
陳巨凱さんです
発起人である埔里出身の陳巨凱さんは、普段埔里で見かけるバイクの多さと排気ガスによる環境問題について、日頃から大きな関心を持っていました。
どうすればみんなに自然の大切さをわかってもらえるか、環境保護ついて関心を持ってもらえるか、といつも考えていました。それには人々の意識改革が必要だと感じ、自然環境を守ることの大切さを皆に伝えなければならないという思いになりました。
更に陳巨凱さんは、日本の道端にはゴミ一つ落ちていないという道路環境のよさを絶賛しており、埔里も日本を見習って環境保護運動などができないかと考え、今回のイベントの立ち上げとなったわけです。
イベントの目的
毎日自転車に乗って地球を守ろうのスローガンポスター
イベント内容ですが、まず埔里の町を自転車で一周し、各ポイントにある老樹を観察します。
埔里には数多くの老樹が残されているのですが、それらは今回のイベントのチェックポイントとされ、自転車で各地を回りながら自然と老樹に触れ合います。全9つのチェックポイントには老樹に関する専門家が待機しています。各老樹の下で彼らの説明を受け、自然のすばらしさと豊かさに触れ、感謝をするのが目的です。
イベント当日
いいお天気に恵まれました
当日は快晴に恵まれ、皆さんのテンションは最高潮。
埔里の周義雄鎮長が最初に開会宣言。会場はとても盛り上がっていて、いい雰囲気です。参加者は子供から大人まで多くの人たちが参加をしました。
本格的なマウンテンバイクで参加した人もいれば、普段町で乗っているママチャリで参加した人、更には一輪車で参加した人もいました。
子供たち出発!
その後午前9時埔里工業高校を出発。
ここから9つのチェックポイントに向かいます。
スタンプをいただきました
各チェックポイントでスタンプを頂きます。
スタンプをもらい、次のチェックポイントへ移動。
各チェックポイントでの記念撮影。
合計9箇所のチェックポイントで、老樹に関する説明を聞きます。
9つのポイントにある老樹の名前は、1、榕樹 2、茄苳樹 3、黑松 4、九芎 5、茄苳樹 (重陽木) 6、桃實百日青 (埔里百日青) 7、心裏有樹 8、樟樹 9、榕樹です。これらの老樹は若い老樹で、2番茄苳樹の樹齢80年、最も古い老樹は5番茄苳樹 (重陽木)で、樹齢なんと1200年!
これらの老樹は埔里の人々の歴史の象徴であり、心の故郷でもあるんです。当時人々の憩いの場として植えられたのが、老樹の経緯なのです。夏には暑さを凌ぐ憩いの場所として使用され、樹に群がる鳥の鳴き声を聞きながら、埔里の人々の休息地として使われてきました。
最後に記念品を頂きました。皆さんお疲れ様でした。
最後に
ママチャリでの参加もOK
ナビもイベントに参加してみて、埔里の人々の自然を大切にしようという気持ちを感じることができました。自然と老樹を大切にし、人と自然が共存できるようこれからも頑張ってもらいたいです。
サイクリングを通して皆さんが自然を理解でき、もっと埔里の環境保全や地域の活性化が進めばいいですね。
以上、台北ナビでした。
(取材日2014年11月1日)
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記事登録日:2014-12-10