台湾の個性派俳優・黄健瑋(ホアン・ジェンウェイ)にインタビュー!

今年の金鐘賞で主演男優賞にノミネートされた黄健瑋に話をうかがってきました

黄健瑋(ホアン・ジェンウェイ)

黄健瑋(ホアン・ジェンウェイ)


 こんにちは、台北ナビです。

台湾版エミー賞と称される金鐘賞は、いよいよ10月25日(土)に発表がせまってきました!
賞を取るのはどの作品かと注目が集まっています。
そんな中、ナビは金鐘賞の主演男優賞にノミネートされた、台湾の個性派俳優・黄健瑋(ホアン・ジェンウェイ)にインタビューをしてきました! 
 


黄健瑋(ホアン・ジェンウェイ)は『ヤンヤン~陽陽』や『一年之初』、『九月に降る風』、『闘茶〜Tea Fight〜』、『Tattoo - 刺青』など、日本でも公開された台湾映画に数多く出演しています。この顔を見て、「見たことある!!」と思った方も多いのでは?

今回は黄健瑋の俳優としての顔だけでなく、プライベートの一面までさぐってきました。

金鐘賞ノミネートについて



 ――ドラマ『含苞欲墜的每一天』での主演男優賞のノミネートおめでとうございます。昨年も『阿戇妹』でノミネートされていますよね。今年も主演男優賞にノミネートされた感想はいかがですか?


「真剣に取り組んだ作品で、演技が認めてもらえるのはうれしいですね。小学生の時、宿題をしたら先生からはんこがもらえたりしていたでしょう?今回のノミネートはそんな感じです。去年は初めてのノミネートだったので、『やっと僕も金鐘賞にノミネートされたか』と喜びは大きかったですね。今は仕事をきちんとやるということのほうが重要だと思っています。」 
 ――仔仔(ヴィック・チョウ)や莫子儀(モー・ズーイー)なども主演男優賞にノミネートされていますが、今回受賞への自信はどのくらいですか?

「5分の1くですね!他のノミネートされている俳優もみなさん素晴らしいので。莫子儀は台北芸術大学のクラスメイトなんですよ。だから、一緒にノミネートされてうれしいですね。同じくクラスメイトの高英軒(ガオ・インシュエン)も単発ドラマの助演男優賞にノミネートされているんですよ。仔仔の演技もいいですよね。ノミネートされるということは、やはり賞賛に値するものだと思います。」 

ドラマ『含苞欲墜的每一天』について



――このドラマは未婚、既婚問わず、女性が生きていく上での辛さや悩みなどを描き、社会的なテーマも多く含んでいますよね。男女の心ときめく恋愛を扱う一般的な偶像劇(アイドルドラマ)とは一線を画すドラマだと思います。どちらかというと、映画のようでした。

「そうですね。このドラマの王明台監督は、もともと映画を撮られていたんですよ。年代は全く違いますが、大学の先輩でもあります。王監督は、とても真剣に創作活動に取り組まれている方ですね。今回のドラマは、脚本もすごく良かったんです。監督はずっと自分の作品を撮っていなかったので、この作品は監督にとってすごく力の入ったものだったと思います。」

――脚本を読まれた時は、どのように感じましたか?

「僕は男性なので、男性の角度から物語を見ていました。それと、僕は結婚したばかりということもあって、このストーリーには感じるものがありましたね。男性も女性と同じように、結婚するとなったときは、これからどうしていくのか、彼女の両親は自分のことを気に入っているのか、いろいろなことで悩みます。このドラマの中での結婚を控えたカップルの葛藤、例えば自分の意見を突き通すか、もしくは我慢して相手に合わせるとかは、男性も女性も、人生のある時期に遭遇することだと思うんですね。結婚するかしないか、子供を産むか産まないか、両親が結婚をしなさいと言ったり、子供を産みなさいと言ったり、あの男はダメだと言ったり、この人と結婚しなさいと言ったり。こういうことは、台湾含め、中華圏ではよくあることですね。」

――『含苞欲墜的每一天』ではフィアンセと母親の板挟みで悩む男性の役を演じられています。ドラマの中で母親が息子の結婚に口をはさんで、問題を巻き起こしていましたが、ご自身が結婚する際にもこういった母親の問題はありましたか?

「うちの母親は違いましたね。この作品の中の母親は変わっていて、大げさです。でも、これが中華圏における母親の姿を表していると思うんですね。僕は1981年生まれなのですが、だいたい10歳くらいの頃、1990年代は台湾の経済状況がいちばんいい時だったんです。だから中小企業も活発に事業を行い、大陸に行ってお金を稼いだりしていました。そして家庭には男性がいないという状況が生まれたんです。僕の父親は16年間香港に行っていて、数ヶ月に一度しか帰ってこなかったんですね。父親がいないから、母親がすべてのことをしなくてはいけない。だから母親の息子へのコントロールや愛、そして息子も母にあわせるということは台湾ではよくあることですね。

――ご自身が演じられた役は、私からするとマザコンだと思うんですが、そういう認識でいいんですか?


「そうですよ。マザコンですよ。」



――台湾にはマザコンの男性が多い気がします。

「男友達の間では、『母親を愛さないのは人じゃない』と言ったりもします。子供の頃はこの言葉のようにしなくてはいけないと思っていました。でも背後の意味は、僕らは母親に育てられたということなんです。そして父親はお金を稼いでいた。僕も今父親になって働かないといけないから、娘に会えないんです(笑)。でも、仕方ないですね。」 

役者という仕事について

――役者になろうと思ったきっかけを教えて下さい。

「高校の時、数学が苦手で行きたい大学に受からなかったんです。そしてたまたま受かったのが国立芸術学院(現在の台北芸術大学)でした。そこは数学が必要なかったんですね。大学では演技の授業があって、そこで自分の演技は悪くないんじゃないかと気がついたんです。そうしているうちに大学の先輩である戴立忍(レオン・ダイ)と知り合い、学外の仕事を紹介されるようになり、それからも幸運なことにいろんな人が僕に声をかけてくれて、もうこれしかできないなと思うようになりました。気付けば30も過ぎていて。この歳になったらキャリア変更もできないですよね(笑)。プロの俳優として生きていこうと決めたのは、ちょうど『ヤンヤン』を撮っていた頃ですね。」 
――初めは俳優になるつもりがなく、演技を始めてからその面白さに気付いて役者になることを決意したということですか?

「俳優になるつもりがなかったのはそうですね。でも、俳優の仕事は、最初は楽しいと思っていたのですが、しばらくするとそんなに楽しいわけではないと思うようになりました。この仕事は一つの場所に長く定まるということがないですよね。あるところに行ってはまた離れて、また別の場所に行くというように。人間は慣れの動物だと思うんです。ちょうど僕がお酒を飲む時はいつも同じバーに行くようにね。でも俳優の仕事は、演じる役が変わるので常に新しいものに触れていかなければなりません。これは身体にとってはよくないですよね。これが俳優の面白さであり、辛さでもあります。でも、2009年頃から、こういうことも覚悟して、この仕事に向き合っていこうと思うようになりましたね。」
 ――役作りはどのようにされますか?

「役によって違います。想像上のものもあれば、実在の人物をモデルにすることもあります。例えば演じる役があるとして、まずはその人物の生活背景や成長の過程、性格などを客観的に観察します。普段の生活で他人を理解していくようにね。それから、想像をふくらませて役を作っていくんです。人物が取る行動から、なぜそういう行動を取るのかということを考えると、そうしなければならない理由が見えてくるんですね。そして、その人物の風貌などを想像していきます。例えるなら、パズルのようですね。まず中心の大切な部分を考えて、それから他の要素をつなげていくという感じです。」
 ――いろいろな役をされていると思いますが、その中でもっとも難しかった役、印象に残っているのはどんな役ですか。

「どれもすごく難しいですね。過去にノミネートされた役はどれも印象に残っています。最近撮影をした『白米炸彈客』という映画は田舎の若者が台湾の農業政策に抗議するために、台北に17個の爆弾を設置したという、2003年から2004年に実際に起きた事件を元にしていて、僕はこの若者の役を演じています。この役の準備には多くの時間と精神を費やしましたね。準備期間は3か月にも及びました。」


――『ヤンヤン~陽陽』や『一年之初-いちねんのはじめ-』など、鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督の作品によく出演されていますが、監督とはどのように知り合われたのですが?

「レオン・ダイがきっかけです。そのころ鄭有傑監督は『シーディンの夏』の主演俳優を探していて、レオン・ダイのところを尋ねたんです。するとレオン・ダイが僕を鄭有傑監督に紹介してくれたんですね。それから彼とは今でも続く良い友達になりました。」
 ――今後挑戦してみたいことはありますか?

「2014年に驫舞劇場というダンスカンパニーと一緒に舞台劇をしようという計画があります。以前にも一度共演したことがあり、団長とも親しいのでこの話がでてきて、来年の年末に公演をする予定です。これが今いちばん楽しみにしていることですね。映画やドラマなどの映像作品と舞台を交互にするのが好きなんです。そうすることでバランスもとれますしね。」 
 ――舞台劇の魅力とは?

「舞台劇は自由で創作性もありますね。映画は製作に関わっていない場合は演じるだけになってしまいますから。舞台劇の魅力は、リラックスした気持ちでできるということだと思います。交流のある人と一緒に舞台劇をするなら、「創作」という部分も魅力だと思います。どんな話をするのか、何を表現するのか、こういうのを想像するのは、とてもワクワクしますね。」
「驫舞劇場」の漢字がわからなかったナビに書いてくれました。ちなみに「驫」は「ビャオ」と発音します。難しい! 「驫舞劇場」の漢字がわからなかったナビに書いてくれました。ちなみに「驫」は「ビャオ」と発音します。難しい!

「驫舞劇場」の漢字がわからなかったナビに書いてくれました。ちなみに「驫」は「ビャオ」と発音します。難しい!

――映画監督をしたいと思ったりもしますか?

「ありますよ。前にも提案をしたことはあります。脚本を書いたこともあるんですよ。いつか映画を撮りたいですね。」 


――仲の良い俳優はいらっしゃいますか?

「友達は多いですよ。俳優だと鳳小岳(リディアン・ボーン)、王柏傑(ワン・ボーチエ)、王傳一(ワン・チュアンイー)、張孝全(ジョセフ・チャン)、馬志翔(マー・ジーシャン)、呉中天(ウー・ジョンティエン)とかかな。呉中天は最近短編映画を撮っていて、僕は助監督として手伝ったりもしていました。それから大学の同級生の莫子儀(モー・ズーイー)は、もちろん仲がいいです。」


――彼らとはどんな話をするのですか?

「人によって違いますね。もちろん演技について話す人もいますし、ただ日常のことを話す人もいます。」
仕事について熱心に語る黄健瑋。俳優の仕事への思いが伝わってきます 仕事について熱心に語る黄健瑋。俳優の仕事への思いが伝わってきます 仕事について熱心に語る黄健瑋。俳優の仕事への思いが伝わってきます

仕事について熱心に語る黄健瑋。俳優の仕事への思いが伝わってきます

プライベートについて



――普段どんな映画を見ますか?

「リラックスできるのが好きですね。子供のころはハリウッド映画を見ていましたが、今は何でも見ます。でも、見ている本数はそんなに多くないです。見るのは大体人に紹介されたものですね。そういうところは保守的なんです。良くないとは思うんですが。映画を見るのは好きですが、芸術映画はあまり見ません。理解し難いし、見ていて重いですよね。」
ナビたちがタイトルをよく分からないでいると、携帯で調べて見せてくれました

ナビたちがタイトルをよく分からないでいると、携帯で調べて見せてくれました

 

――最近見た映画の中で良かった映画は?

「『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』というアメリカのインディペンデント映画です。主演のライアン・ゴズリングはすごくかっこいいんですよ!!」 
 ――好きな日本映画はありますか?

「北野武監督の『HANA-BI』です。初めて見たのは高校の時だったのですが、2007年頃もう一度見てみると、『こんな意味だったのか!』と驚くこともあって。びっくりしましたね。僕はそんなに日本映画には詳しくなくて、人気の映画を見ることが多いです。あとは『Love Letter』も好きですね。最近妻と一緒にもう一度見たんです。妻は僕より5歳くらい年下なので、見たことがないと言っていて。『ありえないでしょ!』と思いました。(笑)」 

――普段、奥様と映画を見ることが多いんですか?

「基本的にはそうですね。友達と行くことは少ないです。彼女や奥さんと行ったほうが楽しいでしょ(笑)?僕にとって映画はデートで行く場所ですから。だから、映画デートはすごく多いですね。」
――好きな日本の俳優は?

「真田広之さん、北野武さん、香川照之さんですね。香川照之さんとは、『闘茶』で共演しましたことがあります。彼はすごいですよね。」


――好きな女優さんはいますか?

「もちろんいますよ(笑)!蒼井優さんが好きです。」 


――こういう方がタイプなんですか?

「完全にです(笑)。『花とアリス』を見て、なんてきれいな人なんだ!と思いました。」
お子さんの話をする時は、やさしいパパの顔に

お子さんの話をする時は、やさしいパパの顔に

――お子さんがいるそうですが、一緒に遊んだりもしますか?

「しますよ。娘はもうすぐ10か月なのですが、公園にベビーカーで連れて行って、いろんなものを見せたりしますね。今は家で遊ぶことのほうが多いです。」

――お子さんのお世話もするんですか?

「なんでもします。お風呂に入れたり、ご飯を食べさせたりもします。家には夫婦2人だけなので、お互い助けあって子育てするのは当然ですよ。台湾の男性はみんなこういう感じですよ。小さい頃から皿洗いとか訓練されていますから。」

――お子さんが生まれて、気持ちの上で変わったことはありますか?

「毎日彼女の顔を見るのは、とても素晴らしいことですね。世の中で素晴らしいと思えることは多くないと思うのですが、彼女を見ると幸せな気分になります。少なくとも今のところは。大きくなってからはまだ分かりませんが、彼女が僕に命の素晴らしさとは何なのかということを教えてくれました。そして、より良い方向にいかなければと思わせてくれます。」
 ――日本にプライベートで遊びに行ったことはありますか?

「プライベートはないですね。でも、東京には2回行ったことがあります。東京国際映画祭で。」


――『ヤンヤン~陽陽』と『シーディンの夏』ですよね。お客さんの反応はいかがでしたか?

「反応は良さそうでしたね。すごく台湾映画が好きなんだなというお客さんもいました。」


――来日された時、どこか遊びに行かれましたか?

「たった4日だけだったので、観光はあまりしていないんです。六本木のバーには行きましたよ!」 

おすすめの台湾エトセトラ

――お酒がお好きなんですね。台湾でおすすめのバーはありますか?

「お酒は、昔はすごく好きだったんですが、最近はあまり飲まなくなりましたね。台湾でよく行くのは安和路にある『Mono Mono』というお店です。日本風のバーで、カクテルがおいしいんですよ。ここの最初のバーテンダーは日本のバーでバイトをして、カクテルの作り方や飾り付け、接客の仕方などを自分でこっそり学んできたそうです。開店してから10年以上は経つんじゃないかな。昔のバーテンダーは坊主ですごく男らしい人ばかりだったんですよ。お客さんも本当にいいお酒を求めてくる人が多くて。でも、今は店員もお客も若い人が増えてきて、昔と雰囲気は少し変わりましたね。あっ、でも、もしかしたら僕が年を取ったのかもしれません!(笑)25、6歳のころはすごく面白いバーだと思っていたんですが、今行くと若者ばかりだと思っちゃうんですよね。たぶん、僕が歳をとっただけですね。今は家で飲むのが一番好きです。」



――では、おすすめの台湾料理店やレストランなどはありますか?

「台湾料理なら、母親が作ったのがいちばん好きです。外に食べに行くなら、日本料理のお店によく行きます。あっさりしているので。昔は天母に住んでいたので、そのあたりによく食べに行っていました。お寿司だったら、大葉高島屋に入っている『中與志』ですね。美味しい上に、そんなに高くないんですよ。天母の士東市場にある、立って食べるスタイルの寿司屋(『阿吉師』)もおいしいですね。だいたい一人1500元くらいかな。市場の中にあるから、おしゃれではないけど、おいしいんですよ。」
 ――おすすめの台湾映画は?

「鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の『4枚目の似顔絵』と『失魂』です。これはすごく好きですね。リラックスできる作品ではないですが、ユーモアがありますよね。彼の観点は荒唐無稽で面白いですね。」

――台湾の魅力とは何だと思いますか?

「たくさんありすぎて難しいですね。今年の4月に自転車で台湾一周をしてきたんです。ゆっくり回ったので、全部で14日間かかりました。東部と西部で一日ずつ休んで。東海岸の花蓮や台東はすごくきれいでしたね。台東に着いたのは出発してから6、7日後だったのですが、着いた時に自分がちょっと別人になったように感じました。リラックスできたんですね。それはその土地の空気によるものでもあり、疲れによるものでもあると思います。海岸は本当に美しかったです。」

――今は台北にお住まいですよね?リラックスしたい時はどこに行きますか?


「最近はフリーダイビングをするのが好きです。空気のタンクをつけないダイビングですね。基隆の龍洞というところに行ってダイビングをしています。これも、以前撮影した映画がきっかけです。」


――夜市には行きますか?


「最近はあまり行きませんね。人が多いところは好きじゃないので(笑)。今は萬華のあたりに住んでいて、近くに南機場夜市があるのですが、ここは小規模で人も少なくて好きですね。食べ物がおいしいのは、寧夏夜市です。」


――日本にも台湾ドラマが好きな人がたくさんいます。好きな台湾ドラマはありますか?

「日本でも台湾ドラマが見られているんですね!僕が印象に残っているのは、『秋のコンチェルト』です。この作品は面白いですよね。」


――今後もっと多くの人に台湾の作品を見てもらいたいと思いますか?

「というよりも、もっと多くの台湾人によい作品を撮ってもらいたいと思います。そうすれば国を問わず多くの人に見てもらえますよね。いい作品を作るということが大切だと思います。」


――では、現在台湾のドラマや映画が抱えている問題は何だと思いますか?

「これはグローバル化とも関係があると思うんですが、今は映画を「鑑賞」するというよりも、映画を「消費」するという状況にあります。例えば、台湾土着の要素が入っていれさえすれば、映画はヒットするというように。そこには、「鑑賞」という要素が欠けていると思うんです。良い映画を『鑑賞』するという概念が少しづつ広がってはいますが、まだそうする人は少ないですね。それぞれが『これはいい映画だ、良くない映画だ』と判断できるようになる必要があると思います。」
――でも、映画を「鑑賞」できるようになるというのは難しいことではないのでしょうか。

「だから(映画に関する)教育というのはとても大事になると思います。でも、自分自身で『鑑賞』するということを学ぶこともできますよね。いろいろな異なったものを見ると、気付くことはそれぞれ違います。例えばずっとハリウッド映画ばかり見ていると、世界はこういうものなんだという固定観念が出てきてしまいます。でもアメリカにもインディペンデント映画はあるし、今は芸術映画を手に入れるのは難しいことではなくなっています。自分から求めていけば、異なるものに接する機会はたくさんあるんですよ。」 
ナビのキャラクターたちとパチリ

ナビのキャラクターたちとパチリ





ちょっと強面な風貌とは対照的に、仕事のことからプライベートなことに及ぶさまざまな質問に対して、ざっくばらんに答えてくれた黄健瑋。フレンドリーな雰囲気でインタビューは進みました。
しかし、演技や映画の話になるとナビたちにもわかりやすいように噛み砕きながらも、熱く語っている姿が印象的でした。黄健瑋の今後の活躍に注目したいです!
以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-18

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