台北~カフェチェーンの朝ごはん巡り~

Made in Taiwan、日系、アジア系、外資系…台湾のカフェ、朝ごはんの選択肢は多いのです、どこがいいかというよりここが違う!

こんにちは、台北ナビです。台湾に来て、さあ、朝ごはん。中華の朝ごはんもいいですが、普通のカフェで座ってゆ~っくりなんてのはどうでしょう?夜いっぱりの台湾ですが、お昼寝タイムがあったりするせいか、朝も早いんですね。カフェひとつとっても選択肢はかなり多し!そのため日夜熾烈な戦いを繰り広げていると言っても過言ではありません。今回は個人経営ではなく、チェーン店を展開している台湾のカフェ3軒、日系4軒、アジア系1軒、外資系2軒の朝ごはんのセットメニューを探ってみました。その雰囲気、客層、価格、内容などなども様々。セットメニューといっても融通がきき、差額を支払えば飲み物などの交換は自由。時間は大体どこでも11時ごろまでいただけます。朝が終わった後は、ランチやディナータイムもあり、食事もしっかりとできるのです。 

台湾発!

Mr.BrownCoffee 伯朗咖啡館
1998年創業の正真正銘Made in Taiwanの会社、初期は、缶コーヒーやアラビカコーヒー豆の販売が中心だったのが、ここ数年のカフェ文化に便乗して、食事もできるカフェとしての店舗数を増やしています。TVのCMでは昔からよく「ミスターブラウ~~ン」という曲を流して絶えず宣伝をしているので、台湾の人にとってはなじみのあるコーヒーメーカー。コンビニや自動販売機ではブラウンおじさんの顔入りで、日本人にはちょっと甘く感じる缶コーヒーが販売されています。カフェ内は、どの店舗も落ち着いたコーヒー色の暗めの色調でまとめられ、小さな丸いテーブルと低めのゆったりチェアが置かれています。とても居心地よく長居できます。カフェめしは、まあまあとの声。
客層:他のカフェより長時間いる客、特に男性客が多めなのがブラウンカフェの特徴。自由業風、ビジネスマンが商談をかわし、1日中ネットをしている光景も見られます。女性一人が少ないのはなぜなんでしょう? 参考場所:南京x新生
朝食時間:8:00~11:00(開始時間は店舗による) 価格:セットメニューは100元 
内容:ハムや野菜が挟まれたクロワッサン、サンドイッチ、フランスパン、パイ、ベーグルなどにポテトサラダが添えられた朝食は12種類で、プラス飲み物。

食べたもの:黑裸麥貝果 Rye Bagelと今日のコーヒーのセット 100元
朝の量としてはちょうどよく、味もよし。ベーグルもフカフカしていました。豆がアラビカなので、もっと香り高い繊細な味や酸味のあるコーヒーを求めるなら、ス○バとかの方がいいかな?
Ikari Coffee 怡客咖啡
1994年、台北市東区の逸仙路のお店が最初でした。地元に定着したカフェとして人気を集め始め、1996年にはイタリアからコーヒー豆を輸入し始めます。現在のお店のロゴや雰囲気は2000年に形作られました。やはりコーヒー色を打ち出した店内のインテリアですが、テーブルや椅子は細身、壁の絵やデザインはかなりおしゃれで、全体的に都会的なセンスも感じます。台北市内でもオープンエアのスペ-スが店頭にあるのが特徴的。初期はローカル色が強く、あまり目立たないカフェでしたが、ここ数年は「台湾のス○バ」と言っても過言ではないほどのいいムード。カフェめしメニューも豊富でなかなかのもの。
客層:全体的に女性客や30代くらいの「上班族」(ビジネスマン&OL)が多いようで、朝の時間は、女性一人という姿もよく見かけます。ナビは若いビジネスマン風の欧米人男女も見かけました。ス○バより安いし、この雰囲気とまあまあいけるコーヒ-、いいんじゃないですか? 参考場所:民権西路ほか
朝食時間:7:00~11:30 価格:セットで70元~  
内容:約10種類で、以下は最近TOP3の朝ごはんメニュー(お店のサイトより)。単品120元のブランチメニュー(なぜか1日中注文可)もあります。
活力早餐Breakfast
1、紐約活力早餐(Brunch)NEW YORKER STYLE BREAKFAST
2、田園香酥燒餅VEGGIES SUB IN SESAME PASTRY
3、燻里肌三明治SMOKED PORKLOIN SANDWICH

食べたもの:田園香酥鍋餅とアメリカンコーヒーのセット 90元
チーズ、レタス、きゅうり、トマト、ゆでたまご、日本のマヨネーズが中華の朝ごはんで食べられる焼餅に挟まれています。ボロボロ落ちるけど味はよし。コーヒーも結構おいしいです。
Dante Coffee 丹堤咖啡
1993年、台北市南京東路にできたのが一号店。当時の台湾でコーヒーは高級品、一食の料金より高いのが普通でした(ま、今でも個人カフェはそのくらいですが…)。そこに、低価格のコーヒーを出し始めたのがここ「ダンテ」。食事のサービスも早い時期から始めたので、台湾の人たちには親しみやすく、普段でも大人数で訪れやすいカフェといえます。インテリアや雰囲気は、緑と木がベースのアットホーム的イメージなので、ブラウンが男性用、イカリは女性用とすると、ここダンテはファミリー用とでも。
客層:最初打ち出したカラーが庶民生活に密着したカフェだったせいか、そのイメージは打破されることなく今だ継続され、客層もバイクを乗り回す営業男性やスーツを着なくていい職業人に合ったムードで、学生が大人数でいることも多し。食事メニューはかなりの品数なので、週末は家族連れも多くなり、ベジタリアン用の食事も豊富だからか、ご年配の方たちがグループで談笑している姿もよく見られます。 参考場所:天母ほか
朝食時間:7:00~11:00 価格:セットは60元~115元 
内容:朝ごはんのセットは10種類ほどですが、単品とセットにも出来るので、種類は豊富。 

食べたもの:蔬菜丹麥燒餅 Vegetable Squarish Danish
単品60元、セットで85元、シンプルでおいしい、コーヒーもまあまあ
墨西哥燻雞蛋餅 Egg Tortilla with Smoked Chicken
単品60元、セットで85元、他のカフェにはないメニュー
結構美味 単品と飲み物というのもできます

日系です

羅多倫咖啡 DOUTOR ドトールコーヒー
アメリカンコーヒーのスモールサイズが40元。メニューも多彩で、日本にはない台湾独自のものも多いです。台湾上陸は、カフェチェーンの中では古参で、なんと1991年。ナビの記憶によると…以前はもう少し店舗が多かったようですが、台湾ブランドが続々と頭角を現してきて、今では数店に絞っています。店構えや店内は、まさに日本的な雰囲気が漂い、コンパクトで清潔、落ち着ける感があります。
客層:朝の時間は、女性一人率かなり高しです。新聞を読んでいたり、会社の資料に目を通していたりと、仕事する女の朝ごはんカフェの一つとお見受けしました。 参考場所:民権西路38号 
朝食時間:7:00~11:00 価格:セットは60元~105元
内容:トースト系、サンドイッチやバーガータイプ、ホットドッグスタイル、サラダ+パンなど。単品で35元のコーンスープなどがあります。

食べたもの:たまごサラダとアメリカンコーヒーのセットで75元  ドレッシングがサザンでした。パンは雑穀でおいしい。コーヒーまあよし。ホットドッグが一番高い朝ご飯セットなので、次回は食べてみようかな。
 UCC咖啡館 UCC上島珈琲
UCCの台湾での歴史は古く、1985年、台湾で会社設立。その2年後には店舗展開をしています。台湾でもすっかり定着したUCC。上島咖啡と漢字だけ書いていれば、てっきり台湾のコーヒーと思う台湾の若い人もいるとか。
客層:9時にオープンなので、オフィス出勤には遅い時間、よって自由業や近所の富裕層の人たちが優雅に食事にくる感もあり。 参考場所:SOGO忠孝館B2F 
朝食時間:9:00~12:00 価格:セットは100元~140元
内容:セットが8種類ほどで単品もあります。どれもオ-ダーしてから丁寧に作られてテーブルに運ばれてきます。最初テーブルについたら水を持ってきてくれたので日本的!と感激しました。でも水がちょっと温かかったので(いわゆる開水(→白湯です))、これは台湾に合わせたのかも。おてふきも付いていました。

食べたもの:ハワイアンピザトースト 140元 果物(レンブ、スイカ、メロン、パイナップル)、オレンジジュース、ピザトースト、コーヒー。朝としては、ちょうどいい量でした。
MOS BURGER 摩斯漢堡 モスバーガー
「カフェ」の部類には入りませんが、ご紹介します。台湾には1991年に進出したモス。オープン時はミ○ドほどの大賑わいはなく、静かに始まりました。が、現在も店舗数は増え続けており、24時間営業の店舗も台北市内だけで20軒ほどあります。モスカードも発行され、ポイント制なので、たまれば商品との交換ができます。グッズも日本テイストなのでかわいく、食事やデザートも女性が好むスモールサイズで、おいしいし、言うことなし。店内にはすぐ溶け込んでしまい、日本にいるのと変わらない・・・か。日本が恋しくなったらどうぞ。
客層:子供たちから特に若い人たちに人気があります。台湾では、店内で勉強している中学生や高校生も多いのですが・・・。
朝食時間:7:00~10:30 価格:セットは55元~65元
内容:卵、野菜、ハムやチキン、ツナなどが挟まれたバーガー或いはサンドイッチ形式が9種類。飲み物をラテやコーンスープに変更するなら、差額を支払えばOK

食べたもの:鶏肉三明治とコーヒーセット 55元  店舗ではなく、MRT「中山」駅前で朝販売しているモス屋台?で購入しました。軽くすませたい時にいいし、コンパクトに美味さが詰まっているのが、さすがMade in Japan発!
Mister Donut  ミスタードーナッツ
こちらも「カフェ」専門ではありませんが、ご紹介しましょう。2004年10月1日、天母で1号店オープン。4時間待ちという伝説をつくり、台湾の人たちの日本食への関心の高さが話題になりました。また、このミスドの成功が、後に続く日本食ブームの火付け役になったとも言えますね。2010年4月現在で、台湾全土に50店舗以上を展開しています。味は日本国内と同じ、朝食でミスドコーヒーを注文すると、コーヒーの注ぎ足しでテーブルを回ってくれます。日本のサービス世界一!
客層:平日は若者、週末は子供連れのファミリーが多いですね。 参考場所:天母
朝食時間:7:00~10:00 価格:50元~75元のセット
内容:コーヒーやティーとの飲み物(ホット、アイス可)とドーナッツ1個)のセットで、ミルクやジュースなら別料金。 抹茶オレがおいしかった、ドーナツ…日本と同じです

アジア系

WHITE COFFEE 長江白咖啡
マレーシア発で、最近店舗数を増やしてきています。個人的には応援したいところ。というのは、メニュー内容も今までにないもの、他にはないものなので。いかにも南洋という味と個性がよく出ています。食事もおいしそうなので、今度試します!スイーツにはバナナチョコやマンゴー、おつまみに春巻とかもあるんです。
客層:若者、新しがりやの人たちが多いようです。 参考場所:天母
朝食時間:9:00~11:30 価格:セットで80元~200元
内容:基本的に卵、パン、コーヒーのセットですが、6種類のメニューによって、内容も少しずつ違います。

食べたもの:経典南洋セット 120元  まず、卵が小さい容器に入ってきました。醤油味なので日本人にはうれしい。次に来たのがトースト!一番南洋っぽいトーストって頼んだら…トーストにバター、練乳の上にてんこ盛りの肉そぼろ。最初見たときはオーマイゴット!でした。台湾のサンドイッチに肉そぼろが入ってるのさえ許せないナビ、こ~んなに山になって、トーストの表面をすっぽりと覆いつくし、これでもかって風に目の前に登場しました。ウエイターがイケメンくんだったので、微笑み返しましたが、どうしよ、食べられるかな…ちょっと顔が引きつります。手に持ってかぶりつくと、顔中が肉そぼろになるからか、ナイフとフォークもついてるんですね、はあ。それで、最後に来たのはかわいいカップに入ったコーヒー。これは、いかにもらしい、です。が、ただコーヒーというと南洋式で、ミルクと砂糖がこの泡泡の下に入っています。ブラック好みの人は無糖と最初に伝えてくださいね。さて、トーストですが、初めての食材の組み合わせは、不思議なおいしさでした。完食したのは言うまでもありません。また食べてみようかな・・・。 

外資系

Starbucks Coffee 統一星巴克
2009年3月までに、台湾国内で223店舗を展開するアメリカ初の巨大カフェチェーン。台湾上陸は1998年のこと。一号店は外国人が多く住む天母エリアでした。印象付けるスタバ商品も多く、その国独自のものもあるのでコレクターも多し。環境保護にも力を入れているのは万人の知るところ。台湾では原住民の子供たちにも手を差し伸べています。コーヒー豆も世界各国のものがそろい、スイーツはどれを見てもおいしそう…実際おいしいですが。
客層:台湾系や日系よりも価格は上なので、平日は高収入の金融やIT産業勤務?の一見パリッと見える男性やOLとお見受けする20代~40代が多いようです。店内の雰囲気は…言うまでもないでしょう。 参考場所:天母ほか
朝食時間:7:00~13:00  価格:朝ご飯セットは140元
内容:朝セットの中身は、パンが3種類から1種、サラダかスティック1種、ラテか果物のシェイク1種を選びます。飲み物は別のもので、差額を支払えばOK。単品もあります。

食べたもの:朝食セット 140元  栄養面もバランスがとれていて美味、コーヒーうまい!この価格でこの雰囲気、13:00まで食べられるので、軽いランチと考えたら、お得に感じられます。
他のメニューも、朝からいろいろありますよ。
BARISTA COFFEE 西雅圖極品咖啡
台湾では、1997年に開業。ス○バより早く進出しましたが、現在は圧倒的に押されている感があります。が、コーヒー豆の販売などでマーケットを広げ、依然としてファンも多く、朝食も食、コーヒーともに高レベル。店内はス○バよりザワザワしてる感は否めませんが、まあ、落ち着けます。
客層:老若男女幅広いですが、年齢層は高め。学生よりも大人、が多いようです。 参考場所:天母
朝食時間:8:00~10:30  価格:セットで50元~90元
内容:トースト、ベーグル、サンドイッチ、バーガー、サラダにアイスとホットのアメリカン、ミルク、ココア、豆乳、紅茶、あるいはジュースのセット。豆乳があるというのがいかにも中華の国らしくていいですね。

食べたもの:五穀鮪魚堡Grains Tuna Burger  85元   蛋沙拉三明治蛋Egg Salad Sandwich 75元
さっぱりとおいしくて、量もちょうどよし、朝はココアよりコーヒーをおすすめします。
以上、いかがでしたでしょうか?台湾に長くなればなるほど、台湾的なものをうまく取り入れている海外組、片や台湾組も現状に甘んじることなく、日々前進向上しています。飲食に関しては、便利この上ない台湾。ランチ時間を外すと、食事ができない伝統的な中華料理レストランに比べたら、いつ行っても何かしらあって、お腹が満たされるカフェチェーンは、現代の生活には欠かせないものになっています。願わくば、今以上にコーヒーの味とサービスが向上してくれれば、もっと頻繁にカフェチェーン巡りをしたいナビです。
関連タグ:台湾オススメ観光朝ごはん

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-30

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