台湾の「のっぽビル」、89階「台北101展望台」で、台北を隅々まで見尽くしてください。
こんにちは!台北ナビです。今日は、久しぶりに台北101にやってきました。やっぱり台北101は高いですね。入口から上を見上げても上の方は見ることができません。天気もいいので、今日はその101ビルの89階にある台北101展望台に上がってみたいと思います!
台北101について
まず、台北101の説明をちょこっとさせていただきます。
ここ、台北101ビルは地下5階+地上101階からなり、「101」という名前の由来はここから来ているそうです。この「101」という数字にはデジタル時代を代表する符号であること、「100を越え更なる高みを目指す」という意味も込められているそうです。施工は日系企業が中心となって、約7年間かけてこの超高層建築物を完成しました。2007年ドバイのブルジュ・ハリファに抜かされるまでは、世界一高いビルとしてギネスブックにも認定されていました。
またもうひとつ、かつての「世界一」がありました。それが「最速エレベーター」。こちらも2007年ドバイのブルジュ・ハリファに抜かされるまでは、世界一速いエレベーターとしてギネスブックにも認定されていたんです。
。台北101展望台は2005年オープン当初は入場制限をしなければならない混みようでしたが、今はもう大丈夫。ゆっくり展望台で楽しめます。
101の七不思議
さて、この101のタワー部は8層おきに節があり、節は全部で8つあることにお気づきでしょうか?これは「發財」といって、お金がどんどん入ってくる数字と言われる「八」にこだわりました。
また、節は竹の節を表し、遠くから101を望むと確かに1本の竹のように見えます。竹も縁起のいい植物で、昇進した人に「歩歩高昇」(どんどん出世していくこと)と書いたカードをつけて竹の盆栽を送ったりします。
もう一つ節のところに丸いものがついていますが、これは中国の昔のお金で、8層の節ごとについているのは金庫のカギを表します。
こんなわけで101は、竹であり、ドル箱であり、天下無敵の縁起担ぎのビルなのです。ここにオフィスを構えれば、会社はどんどん儲かって拡大していきますよってことでしょうか。
更に言うならば、なぜ台北のこの地に建てられたのかというと、それは台北で一番のいい風水を持つところだからです。101の入口付近には、台湾のお店などでもよくある水が流れる(お金の回転がいいということ=商売がうまくいっている)場所があります。水がグルグル回って流れているということに意義があるのです。
建物の構造は言うまでもなく素晴らしいのですが、縁起物だらけの101、風水や縁起を担ぐのが好きな中国人ならではの発想ですよね。
分速1010mのエレベーターを体験!
まず101ビルの中に入ったら5階にあがりましょう。フロアのエントランスをくぐって右側にチケットカウンターがあります。ここでチケットを購入してください。このチケットですが半年で一回入場チケットのデザインが変更されるそうです。カウンター後には当日の来客数と収容人数が表示されています。
エレベーターはスタッフが先導してくれるのでそれに従います。エレベーターの中には階数電光板があり、エレベーターが上昇していくスピードを表しています。これが本当に速くてびっくり!あっと言う間に到着します。
出発する5階から展望台のある89階までは約382m。これを37秒で登り切ってしまうんです!さすが毎分1010m(時速60.6km)で上昇するこのエレベーター!不思議と耳が痛くなったりもしませんでした。それもそのはず、世界初となる「気圧制御システム」を導入しているのです。こんな所にも「世界初」が。スゴイ。
ちなみにこのエレベーターは東芝(日本)製。ギネスに乗るようなエレベーターが日本製でしかも外国で使われているなんて、日本人としてちょっと誇らしい気分です。
到着~!
エレベーターから降りた途端、一面ガラス張りの窓がとっても開放的!
展望台フロアに着いたらまずしてほしいこと!それは無料の音声ガイド機をレンタルすることです。以前まではパスポートか1000元を預けての貸出でしたが、今はチケットの半券を渡すだけでレンタルすることができます。ガイドの音声は日本語、英語、中国語、はたまたドイツ語や台湾語まで揃っています。
使い方はスタッフの方が流暢な日本語で教えてくれるのでバッチリです。案内は1~15番まであり、通路に番号が書いてあるので、その番号を押しスタートすれば説明が始まります。1番は台北市長による中国語でのあいさつ。スタッフの方が市長は日本語が話せないから聞かなくてもいいよ!と言ってました。
以前はパスポートを預けるのが怖くてこの音声ガイド機を借りなかったナビ。今回初めて聞いてみて、台北について知らなかったことがいっぱい!しかも説明を聞きながらその建物などを見れるのが魅力ですよね。台北博士になれそうです。
→2015年6月より、音声ガイド貸出サービスは全面廃止となり、タッチパネル式の案内ボードまたは各所に設置されているのQRコードを読み取ることで、説明を見ることができます。
サービスステーションで貸してくれます
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タッチパネル方式とボタン式
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展望台の窓ガラスは大きくとってあり、しかも掃除が行き届いているため、自分が雲の上に立っていて、台北の街並みを見下ろしている…そんな不思議な気持ちになります。そういえば高所恐怖症のナビママは、窓に近づくの怖い~と言いながら、遠くからの景色を見て満足してましたっけ。
展望台といえばお約束の望遠鏡(1回50秒/20元)もあります。これだけ高いビルだから肉眼で下を見下ろしても建物が小さく、車はもうアリンコ状態。望遠鏡を使えば自分の宿泊しているホテルなどを探したくなっちゃいますね!
また、小さなお子様も楽しめるようにと、台付き望遠鏡や窓の縁にも台を設置しています。お子様用の台ですので、大人の方は我慢しましょうね!
屋外展望台は91階です!
91階から見上げるとこんな感じです
みなさん、台北101は室内展望台だけだと思っている方もいるかもしれません。でも実は91階に屋外展望台があるんです。
残念ながら毎日開放しているというわけではなく、①お天気がいい②風が強くない等の条件をクリアした日のみの開放となります。
91階の風を体全体で受け止めてみませんか~。
ゆっくり歩くことができます
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おぅ~こんなに高いんだ!!
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気になる安全性
これだけ高いビル。さらに地震の多い台湾ということから安全面が心配となると思います。でも、実は地震よりも大型台風などによる暴風対策の方が必要になるんです。
台北101では「マスダンパー」という重さ660トン、直径5.5メートルの巨大ダンパーを92階から87階に設置しています。展望台のコースの最後に「マスダンパー」を見ることができます。近くで見たい方は88階へ。
エレベーターにも安全対策がしてあります。万が一カゴを吊っているロープが切れ、カゴが落下してしまったら、数秒でかごを停止する安全装置が搭載されています。
スタッフも何かのトラブルが起こった時にスムーズにお客様を非難誘導出来るよう、事前に全員厳しいトレーニングを受けています。定期的に消防訓練も行われているということなので、リラックスして東アジア一の高さからの景色を楽しめるはずです。
ぜひお天気のいい日に登って台北をすみずみと見回してみてください。きっと心に残る景色に出会えると思います
記念品もかわいい!
台北101展望台に上ったのだからやっぱり記念品が欲しいところですよね。展望台には各所に翡翠などのお店や合成写真、記念品ショップなどがあります。
ナビは記念品ショップをのぞいてみました。以前は「マスダンパー」のことなど知らなかったので、こちらに売っている「Damper Baby」に興味なし。でも、「マスダンパー」のことを知った今なんだかかわいらしく思えてきました。またこの時「Damper Baby」が三国志の有名人を装ったグッズも発売してましたよ~。ナビはこちらでポストカードを購入!展望台にはかわいいポストカードとスタンプが用意されてあるんです。台北101展望台に来た記念にハガキを出してみてはいかがでしょうか?もちろん切手は記念品ショップのレジで購入できます!
以前展望台に来た時には89階だけだったのですが、「マスダンパー」を見に88階へ。通りを抜けるとそこには台湾の珊瑚がずら~っと並んでいました。照明を落として珊瑚をライトアップしているのですが、そのミステリアスな空間がなんとも言えません。その先にはちゃっかり珊瑚商品や台湾産の宝石を売っているのが台湾風ですねっ!この先にエレベーター乗り場があります。
今回、久しぶりに台湾101展望台に上りました。やっぱり台湾一の高さは圧巻ですねっ!皆さんも、台北101の高さから見る台北の街並みはお気に召すと思います。いつまででも見飽きない景色を是非お楽しみください。