見ておきたい台湾映画ベスト10

暑い夏は、冷房が効いた部屋で、台湾映画の名作をまったり観賞♪

夏には台湾映画を見よう!あなたのお気に入り映画はランクインしているでしょうか!?

 こんにちは、台北ナビです。
夏は海に山に遊びに行きたい季節。
でも、暑すぎて、部屋の中でクーラーで涼みながらまったり過ごすのがいちばんという人も多いのでは?
そんな人たちのために、ナビの独断と偏見による、おすすめ台湾映画ベスト10をお届けします!

まずは第10位~第7位まで

 
第10位

「セデック・バレ」 (2011)

原題:
賽德克·巴萊

総製作費7億台湾ドルをかけて製作された台湾映画史上に残る歴史大作。

監督は、「海角七号 君想う、国境の南」を大ヒットさせた魏德聖(ウェイ・ダーション)で、台湾公開時も大注目されていました。

日本統治時代に実際に起きた「霧社事件」を題材としており、原住民・セデック族と日本人の抗争を描いています。日本の教科書ではなかなか教えない、台湾における日本統治時代の様子を垣間見ることができる作品。ただ、血が飛びまくるシーンも結構あるので、苦手な方はご注意を。映画は二部構成になっており、前後編あわせると4時間36分にも及ぶので、時間と精神力がある時に見るのがおすすめ。 
第9位

「あの頃、君を追いかけた」 (2011)

原題:那些年,我們一起追的女孩

ネット出身の人気小説家・九把刀(ギデンズ・コー)が自伝ともいえる小説を自ら監督し、2011年夏、台湾中に「那些年」旋風を巻き起こした大ヒット映画。

主演の柯震東(クーチェンドン)や陳妍熙(ミシェル・チェン)を一気にスターダムに押し上げました。香港や中国でも上映され、柯震東を目当てに台湾に来る留学生もあらわれるほどの人気に。くだらないことで仲間とばか騒ぎしてばかりで、恋愛に対しては器用になれない、そんな等身大の若者の姿を描いた本作品。誰しも若き日の恋愛において、こうしておけばよかった、ああしておけばよかったという、苦い記憶があるはず。そんな切なくも懐かしい気持ちを思い出させてくれます。

日本では9月14日から劇場公開予定。日本でも「あの頃」旋風は巻き起こるか!? 
第8位

「海角七号 君想う、国境の南」 (2008)

原題:海角七號


5億3千台湾ドルの興行収入を記録し、台湾映画歴代1位となった本作。

実は公開前はあまり注目されていなかったものの、台風による臨時休暇と当時ハリウッド大作が公開されていなかったことがきっかけとなり、口コミで瞬く間に大ヒットに。2度3度と映画館に足を運ぶ人も珍しくなかったとか。

日本の敗戦で離れ離れになった男女の恋が、現代の台湾人男性、日本人女性の恋を結ぶストーリー。2人の男女を囲む、バンドのメンバーも個性的で、彼らのやりとりも笑わせてくれます。ただ、台湾ギャグも多めのため、われわれ日本人にとっては「???」となる部分もあるかも。劇中の名セリフ「留下來,或我跟妳走(残ってくれ。それか俺が一緒に行く。」、こんなセリフ、言われてみたい!
第7位

「愛 LOVE」 (2012)

原題:愛 LOVE


舒淇(スー・チー)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、郭采潔(アンバー・クオ)、彭于晏(エディ・ポン)、阮經天(イーサン・ルアン)、趙又廷(マーク・チャオ)、陳意涵(アイビー・チェン)、鈕承澤(ニウ・チェンザー)といった豪華メンバーが勢揃いした、8人の男女による大人のラブストーリー。

8人の登場人物それぞれの関係を一気に紹介する、冒頭12分におよぶロングカットは必見!

市政府の道路や、Wホテルでも撮影が行われ、台湾好きな方ならどこで撮影されたかすぐわかるかも。洗練された都会のラブストーリーには、恋愛中の人もそうでない人も、トキメクこと間違いなし。

続いて第6位から第4位!

第6位

「恐怖分子」 (1986)

原題:恐怖份子


台湾のアカデミー賞・金馬賞最優秀映画賞に選ばれた作品。

今は亡き巨匠・楊徳昌(エドワード・ヤン)が監督を務めています。

小説家である妻と病院に勤務する夫、一人の少女と若きカメラマン。それぞれ心に悩みを抱える4人のストーリーが、妻にかかってくるいたずら電話を通して複雑に絡まり合い、発展をつづける80年代の台湾社会におけるの闇をリアルに映し出します。

衝撃のラストに注目。どちらが現実でどちらが夢なのであろうか。 
第5位

「藍色夏恋」 (2002)

原題:藍色大門


台湾の青春映画といえばこれ!という方も多いのでは?

日本でもおなじみ陳柏林(チェン・ボーリン)と桂綸鎂(グイ・ルンメイ)のデビュー作でもあります。この頃の2人は初々しく、高校生同士のピュアな雰囲気があふれていて、見るたびに淡く切ない気持ちになれます。

グイ・ルンメイは、当時は垢抜けない感じがあり、そこも良かったのですが、今の彼女はまさに洗練された大人の女優。女性の変貌とは凄まじいものがありますね。
第4位

「言えない秘密」 (2007)

原題:
 不能說的秘密

言わずと知れたアジアのスーパースター・周杰倫(ジェイ・チョウ)が主演、初監督を務めた作品。

転校生であるシャンルン(ジェイ・チョウ)は、ピアノ室でシャオユー(桂綸鎂グイ・ルンメイ)と出会い、そこから2人の淡い恋愛が始まります。

撮影はジェイの母校である淡水の淡江高級中学で行われました。2人の河辺でのキスシーンや、自転車に2人乗るシーンなど、どれも美しく、青春時代の記憶を呼び起こさせてくれます。胸キュンせずにはいられません。そして、本作を見ると淡水に行きたくなること間違いなし。

しかし、ただの胸キュン青春映画とは思うことなかれ。映画のラストにもジェイらしい驚きの展開が待っています。また、ジェイが手がけた映画音楽にも注目してみてください。 
台湾の街なかにはポスターがたくさん

台湾の街なかにはポスターがたくさん



7月11日にはジェイ・チョウ監督の2作目となる「天台」も台湾で公開!
こちらの日本公開も待たれるところです。 

そして、第3位~第2位!!

第3位

「風櫃の少年」 (1983)

原題:風櫃來的人


「風櫃」とはこんなところです。

「風櫃」とはこんなところです。

「風櫃」とは、澎湖諸島にある小さな農村の名前。そこで育った3人の男の子たちが、兵役前の手持ち無沙汰な時間を利用して高雄に行き、都会の荒波にもまれながら、少しづつ成長していく青春ストーリー。

前半は海辺で女の子の前ではしゃいで踊ったり、だまされて映画館といわれる場所に向かったらそこは高雄が一望出来るだけの建設中のビルだったなど、とてもほのぼのとするシーンが満載ですが、後半にいくにつれて、青年たちの悩み、自立していく様子に、心が切なくなります。青春の光と影を、繊細なタッチでリアルに見せてくれる作品です。

侯孝賢監督にとっても、最も好きな作品なんだとか。若かりし頃の初々しい鈕承澤(ニウ・チェンザー)が主演を務めています。 

第2位

「九月に降る風」 (2008)

原題:九降風



1996年夏、新竹を舞台とした9人の男女高校生たちの恋と友情の物語。

原題の「九降風」とは、新竹に9月に吹く強い季節風のこと。九降風に吹かれて、高校生の波乱に満ちた一年が過ぎていきます。

学年も性格も違う7人の男子学生は指導教官にも目をつけられている問題児たち。学校の樹の下でおしゃべりをしたり、エロ本を見たり、真夜中のプールに裸で飛び込んだり、何をするにもつるんで大騒ぎ。そんな中、ある事件をきっかけに彼らの仲に少しづつひずみが生じて…。当時実際に起きた野球賭博事件も物語のキーとなっています。互いの友情のために悲しい道をたどっていく姿は痛ましい。しかし、一方では友情の美しさも見せてくれます。最後の卒業式のシーンは何度見ても泣けます。

第1位に輝いたのは

第1位

「花蓮の夏」(2006)

原題:盛夏光年


ダントツでナビの一押し!!

花蓮の高校生3人の友情と愛情をみずみずしく描く本作品。小学校の先生の言いつけで友達になった優等生ジェンシン(ブライアン・チャン)と問題児ショウヘン(ジョセフ・チャン)。程なくして大親友となった2人ですが、高校で香港からの転校生ホイジャ(ケイト・ヤン)が現れたことをきっかけに、2人の関係は変化します。ショウヘンが好きだと気付くも、ずっと気持ちを押さえつけ、遂には辛く当たってしまうジェンシンと、そんな気持ちを知ってかしらずか、ホイジャと付き合いはじめる一方で、ジェンシンにもまとわり続けるショウヘン。ジェンシンのショウヘンを見つめる切ない表情と、ショウヘンの関係を壊したくないという必死の思いがなんとも言えません。

2人の心の葛藤に、見ていて胸を締め付けられます。何度見ても飽きない作品です。
いかがでしたか?今回は比較的新しい青春映画が多くランクインするという結果になりました。
なぜならナビが青春映画好きだからというのはここだけの秘密ということで。(笑)しかしながら、台湾映画の3大ジャンルは、青春映画、同性愛映画、ドキュメンタリーといわれるように、台湾映画に良質の青春映画が多いということは確か。

わたしのお気に入りのあの映画が入っていない!という人も多いかと思います。それこそが、台湾映画が粒ぞろい!ということの証。ナビも悩みに悩みました。ここではご紹介できなかったものの、ナビが好きな映画は他にもたくさんあります。
日本では台湾映画の上映も手にできるDVDもけっして多くは無いですが、ここに挙げた映画の多くは日本でも商業公開されているため、きっとDVDも見つかりやすいはず。この機にみなさんも台湾映画を見てみては?

以上、台北ナビでした。 

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-07-24

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