【映画】台北に舞う雪~ Snowfall in Taipei~

アジア映画界初の試みの話題作「台北に舞う雪」、今週土曜日2月20日いよいよ日本で公開! 脚本を手がけた田代親世さんにインタビューしました!

© 2009 北京博納影視文化交流有限公司、“台北に舞う雪” 製作委員会、博納影視娛樂有限公司

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ストーリー

新作発表直前に声が出なくなった人気歌手メイ(トン・ヤオ)。思いを寄せる音楽プロデューサーのレイ(トニー・ヤン)に捨てられることを恐れ、誰にも告げずに突如失踪する―。
台北郊外の渓谷沿いを走るローカル線の終点、菁桐にたどり着いたメイはそこで孤児として成長し、健気に暮らす青年モウ(チェン・ボーリン)と出会う。モウと彼を取り巻く人々に癒されながらメイは次第に元気を取り戻し、声も出るようになった。やがてレイがメイの居場所を探しだし、菁桐に迎えに来る。レイにとびきりの笑顔を向けるメイを見て、モウは自分の気持ちを言い出せなかった。歌手として再スタートをしたメイは、やがてモウの優しさに気づくが……。

監督:フォ・ジェンチイ(霍建起)  脚本:ス・ウ(思蕪)、田代親世
キャスト:チェン・ボーリン(陳柏霖)、トン・ヤオ(童瑶)、トニー・ヤン(楊祐寧)

2010年2月20日(土)、シネスイッチ銀座他 全国順次ロードショー 
配給:ゴー・シネマ

【話題作誕生秘話…この映画が生まれたきっかけって?】

ナビ:韓流のナビゲーターとして世間では有名な田代さんですが、そもそも韓流にはまる以前は、香港映画がお好きだったとか?

田代さん:そうなんです。もともとは香港から、さらに中国にさかのぼるんです。大学時代に「芙蓉鎮」という中国映画がロードショーで公開されていて、それを観てガツンと来て。
それまで欧米志向でアメリカ等の映画ばかり観てたのに、「芙蓉鎮」を観てからその生命力というか力強さに打ちのめされて……すごいなって思ったんです。そこから中国映画に目覚めて、中国映画祭とか足繁く通いました。あのときからですね、アジアの映画に目覚めたのは。
それから、アジア映画を観ていくうちに香港(映画)にハマって、エンターテインメント性も香港の俳優さんもとても私の好みに合っていたんです。そして香港に留学しました。

ナビ:そして最終的にたどり着いたのが韓流だった、という田代さん。その田代さんが台湾映画の脚本を手掛けることになったというきっかけは、何だったのでしょう。

田代さん:実は私、韓流ナビゲーターになる前からずっと、シナリオライターになりたかったんです。もともと映画とかお芝居が好きだったので、いつかシナリオライターとして仕事が出来ればいいなと思っていまして。それで、フリーのアナウンサー(田代さんは元々岩手放送のアナウンサー)になって東京に出てきてから、アナウンサーの仕事を続けながらシナリオセンターに通って勉強したり……シナリオ作品も毎年テレビ局に応募したりしていたんですよ。
そうして、そういう夢を持ちながらも、韓流にはまり、韓流ブームが起こったことであまりにも忙しくなり……シナリオを書く時間がなくなりながらも一生懸命好きな韓流の仕事をやってきたんですが、そうこうしてるうちに、韓流の仕事上で知り合ったプロデューサーが、映画を企画することになったんです。
で、プロデューサーとは以前から韓流の仕事でお会いしていたときに「私は、本当はシナリオを書きたいの……。」と話していたんですね。それを、覚えていてくれて。
彼女は台湾が舞台の映画を企画したかったんです。それも、新人の脚本家と仕事がしたいと。それで「田代さんは香港にも留学していたことがあるし、アジアにも詳しいし、台湾も好きだから、オリジナルで台湾を舞台にした映画の企画を考えてみませんか?」 と言われたのがきっかけですね。それが2006年の初めで、その年の秋には脚本を書き上げ、プロデューサーが中国語に翻訳し、フォ・ジェンチイ(霍建起)監督の手に渡って……企画から映画公開まで、約4年かかりました。ですから、きっかけは韓流だったのかもしれませんね(笑)。

ナビ:まさに、昔からの夢がかなった、という感じだったんですね! 脚本を書いた後は、中国の脚本家ス・ウさんがネイティヴな表現を加え、フォ・ジェンチイ監督が撮影をしたわけですが、自分の脚本が実際に映像になったのをごらんになった印象はいかがでしたか?

田代さん:(スクリーンを見上げるような視線で)え~、本当に映画になったんだ……っていう(笑)。感激というよりも、不思議っていうか……本当に(映画に)なったんだ、っていう感じです。2006年に脚本を書き上げ、2008年12月にクランクインするまでの2年間は、本当に映画になるのかどうかもわからなかったんです。
しかも監督がフォ・ジェンチイ監督で、しかもキャストがチェン・ボーリン! それを聞いたときはちょっとびっくりしました。

【いい意味で「期待を裏切る」映画です】

ナビ:その、フォ・ジェンチイ監督の演出はいかがでしたか?

田代さん:本当に意外で……フォ・ジェンチイ監督ってこういう映画も撮れるんだ、って思ったんです。私、今まで『山の郵便配達』や『故郷の香り』など、監督の作品は結構観ているんですけど、何というか、監督の作品は土の匂いのする感じで、その中に人間性だとか、ある種の切なさが展開される……といったイメージがあったんです。中国の大地を舞台にしていたからかもしれませんが、わりと乾いたタッチの映像っていうイメージで。
だから今回のようにカラフルで、色とりどりで……という映像を撮る人だというイメージがなかったので、フォ・ジェンチイ監督がこの作品を撮ることになったと聞いた時は、ちょっとびっくりして、「えっ本当に?」と(笑)。
実際に出来あがった映像を観て「わぁ、すごい素敵! 」って。色使いから、人間の感情の演出の仕方とか、表情の切り取り方とか。情感が溢れていて、すごくいい、と思いましたね。

ナビ:まさにそうですよね。すごくカラフルな色使いがあるかと思えば、しみじみと温かい色使いがあったり。

田代さん:しっとりとしたパステル、という感じなんですよ。寂しさが漂うパステルで、それがすごく素敵。普通パステルっていうともっと明るくて可愛いというイメージだけど、この作品ってちょっと寂しい作品だから、それが見事に『寂しいパステル』になっているんです。

【優しさは切ない…だから、愛おしい】

© 2009 北京博納影視文化交流有限公司、“台北に舞う雪” 製作委員会、博納影視娛樂有限公司 )

© 2009 北京博納影視文化交流有限公司、“台北に舞う雪” 製作委員会、博納影視娛樂有限公司 )

【モウとメイの、もう一つの物語が本に】

【田代親世さんプロフィール】

アジア(韓国)エンターテインメント ナビゲーター、ライター、元岩手放送アナウンサー

CS放送局「衛星劇場」などでの番組ナビゲーターを始め、韓国ドラマ・映画に関してのコメンテーター活動、韓流イベントでの司会のほか、新聞、雑誌、テレビなど幅広い媒体で韓国エンターテインメント ナビゲーターの第一人者として活躍中。香港中文大学北京語留学経験有(約2年)。主な著書に、「恋する韓流」(朝日新聞出版社)、「韓国はドラマチック」vol.1・2(東洋経済新報社)、「チェオクの剣」上・下 (キネマ旬報社)、「冬のソナタ ザ・ミュージカル」(竹書房)など。

【書籍】台北に舞う雪 著者:田代親世

定価:1365円(税込)    出版社:朝日新聞出版社

台湾の小さな町を舞台に、孤独な人々が織りなす、やさしくもせつないラブストーリー。大ヒット中国映画『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督の最新映画『台北に舞う雪』(2010年日本全国公開)の脚本を手がけた著者が書き下ろし小説化。台湾、日本、中国……、国境を超えたアジアン・ミックスノベルの誕生。
関連タグ:台湾台北話題作映画オススメ九份

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記事登録日:2010-02-11

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