麺線(そうめん)の材料は海塩と小麦だけ。発酵を助けてくれるのは「老麵」と呼ばれる天然酵母です。「老麵」は主に麺を作る時に余った生地を次回のために取っておくことで、その中の微生物が繁殖したもの。これが天然酵母となるんです。なんでも、まだ完全に夜が明けきらぬ5時には麺作りを開始します。
日干しと言ってもただ太陽の下に置いておけばよいというわけではありません。季節によって吹いてくる風の方向を見極めて作業をします。麺線なら半日ほど、麺なら3~5日ほどおひさまの下に。小麦の香りが立ち上ってきたら完成です。つるんとしたのど越しのよさが特長ですよ。
麺線や一般の麺のほかに、近年は工夫を凝らした新たな麺作りにも力を入れています。その1つが屏東特産のカカオを練り込んだ「可可麺」です。
「カカオは身体にいいけれど、チョコやココアは甘くて食べないって人も多いからそんな人にも食べて欲しいと思って」と話すのは玫芬さん。噛みしめるとナッツのような香りがふんわり鼻腔をかすめます。
ほかに台中産の蕎麦・韃靼蕎麦を使用した「甜蕎麥麵」「苦蕎麥麵」もあります。台湾らしい味わいをお土産にいかが?ここ「玫來晏趣製麵小農農莊」で購入できますよ!
![]() 可可涼麵 |
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![]() 翡翠蝦鬆麵線煎 |
そして通常は販売のみの「玫來晏趣製麵小農農莊」ですが、時期によっては自慢の日干し麺と地元・潮州産の食材を使った玫芬さんの手料理が食べられることも。詳細は台灣好基金會の主催するツアー「潮旅行」をチェックしてくださいね。 |
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記事登録日:2025-04-22