台湾の民俗文化の1つですが、時代と共に近年は失われつつあります。ナビが暮らすマンションでもかつては年中行事として行われていましたが、いつの頃からか中止に……。
そんな台湾文化の火を絶やすことなく後世に残して行こうと「辦桌(バンドー)」を楽しむことを目的とした「辦桌(バンドー)」が行われていると情報を聞きつけて、ナビも参加してきました!そのイベントとは「豐辦桌」。台北の松山奉天宮で行われた「復刻天使宴」です。
強い寒波に見舞われた当日。外での食事に備えてかなりの防寒着で臨んだナビでしたが、会場は廟の広間。よかった~!外での雰囲気も味わってみたかったけど、それは次のお楽しみに。
さて、宴は12時半から。案内には「12時までに会場に来てね!」とのことだったので、12時ちょい前に到着したナビでしたが、ガラ~ン……!開始時間が近付くにつれて徐々に人が集まり出しました。開始時間ギリに着くのが台湾流!?
10人席のテーブルがざっと40~50ほどの広い会場には、ステージが設けられ、スクリーンでは映像も流れます。そしてマジックショーも。楽しい余興もバンドーの楽しみの1つです。
もちろんメインはおいしい料理の数々!本日はメインシェフ(總舖師)に林明燦氏を迎え、さらに2人のシェフ陳兆麟氏と郭宏徹氏らが中心となり、「天子宴+ 12生肖宴」のテーマで創意工夫あふれる料理が次々とテーブルに運ばれてきます。実はこの3人、辦桌界のレジェンド!この3人が集まるなんて、奇跡なのです♡
五福拼盤
台湾ソーセージや豬肝、きくらげなどの冷菜の盛り合わせ。
三仙全屯
長寿を願う豚足、役人を意味する豬肝、福を表す白菜の3つが揃ったお祝い事に欠かせない料理です。めでたい、めでたい♪
鳳眼鮑魚
切れ長のすっきりとした瞳のようなアワビは優しさを表現。家族とのコミュニケーションは上品に優しく敬意を払って……という想いが込められているとか。噛むほどの旨味が広がるアワビを食べればコミュニケーション上手に!?
通心鰻魚
さまざまな具材を長~い鰻でまあるく包んだ一品は、家族が一致団結する願いが込められた料理。バラエティあふれる食材が1つにまとまっているのも個性あふれる家族を象徴しているかのようです。
麻油鷄湯
ゴマ油のチキンスープは、芯から温まる!寒い日の宴会にはぴったりです。
雙喜湯圓
とりわけ結婚式の宴には欠かせない紅白の揚げ湯圓。その色形から円満を表す吉祥のお菓子として好まれています。ピーナッツ粉が台湾っぽい味わいです。
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どんなにがんばって食べても食べ切れない……これはバンドーの鉄則なのかもしれません。だからビニール袋が用意されているのもバンドーの特徴。余った料理はお持ち帰りして無駄にしません。おうちに帰っても余韻を楽しめちゃう!さすが台湾。 |
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記事登録日:2025-01-17
台湾の伝統文化に足を踏み入れてきました、台北ではあまり見られない中南部ならではの文化、美味かった~!