九份から山を越え、金瓜石を通り過ぎ、目指すは北海岸の水湳洞
この辺りはかつて採掘された鉱物を精錬する施設がありました。その役目を終え、長い間忘れ去られていたその廃墟は、まるで天空の城みたいだと、今では「十三層遺址」として人気の観光スポットに。ちなみに、この精錬所は日本統治時代に建てられたそうですよ。
そこからほど近い場所にあるのが「山城美館」です。往時には精錬所で働く人々が集う劇場&集会所「第一戲台」としてにぎわいをみせていました。
現在、開催されているのは、「呼吸文化氣味-月桃•百合•含笑•野薑花」展。周辺4つの散策ルート(南雅・水湳洞・金瓜石・雙溪)の楽しみ方に焦点を当て、紹介しています。
各ルートには異なる花が咲き誇り、道行けば違った香り――南雅のゲットウ、水湳洞のユリ、金瓜石のカラタネオガタマ、雙溪のジンジャーリリーが楽しめるのだとか。
壁に掛けられたQRコードをスキャンして、各ルートをイメージしたAR動画を楽しんだり、といった仕掛けが施されています。
ほかにも、美術館内ではアーティストの手仕事感じるさまざまな作品や……
それからここは絶景ポイントとしても知られています。窓の外に広がる風景を眺めながら……
お天気がよければ、ぜひ美術館前から目の前に広がる海を見下ろしてください。なんとも珍しい2色に分かれた海の様子――陰陽海が眼下に。残念ながら本日は雨模様。その違いがよくわかりませんが……
晴れていたらこんな感じー!これは黄鉄鉱を含む土石が流れ込み、水に溶けだして水酸化鉄となり浮遊物に。そのため海が黄金(黄土色?)に染まって見えるのだとか。
また、すぐ近くには黄金の滝「黃金瀑布」などの見どころも。「山城美館」周辺は、写真に収めたい絶景が満載です。人気の「九份」「金瓜石」と合わせて出かけてみてはいかがですか?
山城美館へのアクセス
・台鉄「瑞芳」駅(区民広場)からF805バス和美國小行に乗り、「職員宿舍觀景台」バス停下車徒歩1分
※平日は日に数本、休日は運休となるのでご注意ください
・台鉄「瑞芳」駅(区民広場)から788バス水湳洞行に乗り、「九份老街」「金瓜石(黃金博物館)」バス停を経由し、「水湳洞」バス停下車徒歩6~7分
※休日は運休となるのでご注意ください
・台鉄「瑞芳」駅(区民広場)から856(台灣好行-黃金福隆線)バスに乗り、「九份老街」「金瓜石(黃金博物館)」バス停を経由し、「水湳洞」バス停下車徒歩6~7分
※主な観光地を結ぶ路線のため、停留箇所が少なく時短が期待されますが、本数に限りがあるのでご注意ください