【台湾音楽】「第33回金曲賞」は、最多ノミネート「蔡健雅」の『DEPART』が強かった！4冠を達成しただけでなく、4度目の「最優秀中国語女性歌手賞」獲得は史上初♪

台北ナビサイトやSNSでお伝えしたとおり、日本からでも視聴できた「第33屆金曲獎頒獎典禮(第33回金曲賞受賞式)」はご覧になられましたか？今年は「高雄巨蛋(高雄アリーナ)」で開催され、いつもよりフランクな授賞式だったような気がします！

しかも、第17回、第19回、第23回に続き4度目の「最優秀中国語女歌手賞」獲得は史上初なんです！記録に注目されがちですが、本人は意に介してない様子。それ以上に、歌い続けられていることへの感謝を口にしていました！

シンガポール人の「蔡健雅」は台湾に定住して16年。英語の方が堪能であり、初めの方は中国語の曲を作るのは辞書とのにらめっこだったというコメントもあって、ナビのように外国人として台湾で過ごしている人々への希望の光にもなったんじゃないかな？少なくともナビはもうちょっと中国語頑張っていこうと気合を入れさせてもらいました！努力は報われる！！(はず)

「蔡健雅」の快挙に隠れていますが、実は「黃連煜」も4冠に輝いています。アルバム『滅人山』で「最佳客語歌手獎(最優秀客家語歌手賞)」、「最佳客語專輯獎(最優秀客家語アルバム賞)」、「評審團獎(審査団賞)」を獲得。

そして、「陳昇」と「陳世隆」とのバンド「新寶島康樂隊」で「最佳演唱組合獎(最優秀ボーカルグループ賞)」も受賞したんです。「新寶島康樂隊」はこれまで何度もノミネートされていたのに、過去1度だけの受賞に留まっていたので、10年ぶりの受賞に嬉しさもひとしお！ちなみに「新寶島康樂隊」は、元々「黃連煜」と「陳昇」のふたりで結成され、客家語と台湾語の歌を歌っていましたが、パイワン族の「陳世隆」の加入で、客家語と台湾語に加えパイワン語も歌っています。様々な言語が使われる台湾を凝縮したようなグループですよ～！

「年度歌曲賞」は『玻璃心』や『如果可以』を抑えて「茄子蛋」の『愛情你比我想的閣較偉大』が受賞！映画「當男人戀愛時(君が最後の初恋)」の主題歌でもあるので、映画を見た人は聞いたことがあるかもしれません！ (いい曲だから多くの人に聞いてもらいたい！！)

スピーチを考えていなかったということですが、パっと素敵な言葉を紡げる「茄子蛋」ってやっぱりイイ！ ナビがぐっときた部分を書き出しておきますね。

賞レースももちろん重要なんですが、今年の授賞式はサプライズ演出がいっぱい！オープニングパフォーマンスは、今回の授賞式の司会者を務めた「羅時豐」だったのですが、途中のビデオで台北ナビも応援している「宇宙人」と『要去高雄』をバスの中で熱唱！めっちゃ嬉しい～！(提供写真に入っておらず……写真でお見せできないのが残念！是非YouTubeで見てみてくださいね)

もしかしたら顔や「羅時豐」という名前を聞いてもぴ～んとこないかもしれないですが、台湾旅行中にテレビで「感冒用斯斯(ガンマオヨンスッスー)」というコマーシャルを見たことありませんか？そう、彼はこのCMで「感冒用斯斯(ガンマオヨンスッスー)」と歌っている方！ナビの中では「羅時豐」＝「斯斯」という方程式が成り立っているのですが、カプセルに乗って、『Can You Feel The Love Tonight』を熱唱しだしたものだから、どうしてくれよう！最高！このアイディアを出した人にボーナスあげて欲しい♡

サプライズといえば、「蕭亞軒(Elva)」が、Saint Laurentの真っ赤なドレスを身にまとい、プレゼンターとして登場！誘いを受けた時は、過去16枚のアルバムを発表しているのに、一度もノミネートされたことがない自分が金曲賞の舞台に立つのは申し訳ないと思ったそうですが、逆にこんな自分が舞台に立つことで、音楽に携わるすべての人を勇気づけられれば！と思い快諾したそうですよ！

「頑童MJ116」がレッドカーペットと歩いている時もすごい歓声がおきました。色気駄々洩れの彼らに司会の「Yellow 黃宣」が「君たちの魅力にクラクラしちゃって倒れているよ～」と冗談を飛ばすと、「高雄は暑いからね～」と慣れたような返し！

レッドカーペットを歩きながら、上着を脱ぐパフォーマンスを見せてトリを務めた「陳美鳳」。今年66歳の彼女は最も美しいおばさんと言われ、台湾人に大人気なんだよ！！と、一緒に放送を見ていた台湾人が大興奮していました。