【茶色料理は正義】台湾人がオススメする台湾料理屋さん3選
ミシュラン一つ星、台北人行きつけ、新北市土城の名店……旅行中一度は食べたくなる台湾料理は個性豊か!
こんにちは、台北ナビです。
台湾に来たらやっぱり台湾料理が食べたい!実は台湾料理と言っても屋台で食べられる小吃から家庭料理や豪華な宴会料理まで様々あります。今回はその中から店内でゆっくり座りながら手の込んだ「台湾料理」がいただける台湾料理レストランを紹介したいと思います。
今年初めて開催された台湾料理のコンテスト「2020經典臺菜餐廳」を主催した「經濟部商業司」が、今回ご紹介するお店を選んでくれました。このコンテストは台湾中の台湾料理レストランから優秀なレストランを60軒、その中からさらに12軒の特色あるレストランを選んでいます。今回ご紹介するのはその12軒からさらに厳選された3軒。つまり……台北で台湾料理を食べるならこの3軒を押さえておけば間違いないってことなんです!それでは1軒ずつ詳しく見てみましょう!
「2020經典臺菜餐廳」に選ばれたレストランは以下のホームページからネット冊子が見られます。
http://www.tw-cuisine.tw/ebook/mobile/
ミシュランガイド1つ星は伊達じゃない!「山海樓」で正統派台湾料理を堪能しよう♪
高級住宅地の仁愛路と新生南路の交差点近くに店を構える「山海樓」。店内は1930年代の酒樓(料亭)のようです。というのも、「山海樓」は1930年代の台北で最も栄えていた「大稻埕(迪化街)」の高級酒樓の料理を再現し、台湾にもあった料亭料理は知られざる味と技があるということを広めたいという思いから始まっているからです。
1階は人数の少ない方にぴったりのテーブル
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2階テーブル席
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大切なレシピを丹念に再現するシェフ
日本の統治が終わりを告げ、酒樓は次々と廃業に追い込まれました。その頃腕を振るっていた料理人たちは高齢のため引退していたり、その煩雑な作業のため、料理を再現するのは困難を極めました。しかし「蓬萊閣」で技を振るっていた料理人・黃德興氏から直に10種類以上の作り方を伝授してもらい、失われつつあった1930年代の料理の数々を復活させることに成功。
ここでしか味わえない魅惑の味を堪能できると、台北の美食家から一目置かれる存在になっています。
目と舌で楽しめる「酒樓料理」に大感動!
台湾料理は茶色で映えないという概念を軽~く打ち壊してくれる華麗な見た目に感嘆の声をあげてしまうのはナビだけではないはず!ナビは数回こちらで食事をしたことがあるんですが、いつでも「やっぱり素敵だわぁ♡」とまず目で料理を楽しんでいます。
それでは、海に囲まれ、高山のある稀有な台湾が誇る、海の幸と山の幸をぶんだんに使ったお料理を見ていきましょう!原住民、福建、広東、その他中国の各省、そして日本やオランダなどの影響を受けている台湾料理は、どの国の人が食べてもどこか懐かしく感じますよ!
山海豪華拼盤(大)1980元/(小)1480元山海樓の人気料理「人蔘豬心」「甘蔗燻雞」「手工現灌香腸」「肝花」「三色蛋中卷」「達那滷鮑魚」6種類が一度に少しずつ味わえるセット。初めて山海樓を訪れる人はまずこのセットを注文すれば、山海樓の料理のスピリットを感じられます。
蒲瓜封880元オーガニックのユウガオとニンジンを市松模様に編んだコロンとした見た目がキュート!中には黒豚、アガリクス、エリンギ、ヒラタケなどの各種キノコが詰まっています。最後に上から特製ンスープをかけて完成。食べるとあっさりしていますが、中に旨味がギュッと詰まっています!
扁魚春捲880元黃德興氏から伝授された1品で、ヒラメ、もやし、エビなどを炒めたものを春巻きの皮で巻いて油で揚げたもの。冬瓜エキスとチキンスープで作ったスープをつけて食べます。
このお料理には1930年代の酒樓を再現する料理として最も詳しいと思わせてくれるストーリーが隠されています。宴会中は1品ずつゆっくりとサーブされるわけですが、必ず宴会の途中休憩前に出されるのがこの「扁魚春捲」でした。これが出てきたら小休憩を取るというのがその頃の習慣で、休憩を告げる役割をしていたのだそう!
五柳枝(大)1280元/(小)880元
金針花、人参、黒きくらげなど5種類の野菜を細長く切り、黒酢あんを澎湖産の天然魚にかけた料理。今でいう糖醋魚です。季節によって使用する魚は異なります。その昔、黒酢をたっぷり使った味付けで魚の生臭さを感じないようにしていたことから生まれた料理なのだとか。ピリ辛で黒酢と砂糖もかなり効いていて、大人の味です。
古早味炒米粉580元100%米粉から作られるビーフンを使用し、干しタコ、干しエビ、原木栽培で育てられたシイタケと季節の野菜を一緒に炒めた代表的な台湾料理。いわゆるビーフン炒めですが、炒めているというよりは蒸し焼きにし、食材のうまみをビーフンにしみ込ませています。上品な味で、あっさりした中にもうま味が際立っていました。さすが、山海樓の看板料理なだけあります。
菊花干貝湯3600元
薄焼きタマゴを菊の花に見立て、美しく咲き誇っているように見える芸術作品のようなスープ。大きなホタテ、原木栽培で育てられたシイタケ、マツタケ、マテガイなどの食材から出る自然の甘みでスルスルと飲み干してしまいました。
掛爐燒雞2480元黃德興氏から教わった料理。北京ダックは今でもよく食べられますが、その鶏バージョンと言える料理です。放し飼いにして育てた鶏肉を豆腐乳につけるなど、数々の下ごしらえをして焼き上げています。シェフが目の前で切り分けてくれるのですが、その時からパリパリと、鶏肉とは思えぬ音が響きます!もちろん食べてもそのパリッパリ度に驚愕!
これは三吃(3つの食べ方)で楽しみます。まずは鶏肉の薄皮をそのまま何もつけず食べてみてください。その後特製の豆腐乳ソースにつけてどうぞ!2つ目は、身の部分に焼いている時に流れ出た鶏肉の油をかけていただきます。最後は刈包!一緒に包んだ鶏肉の油を吸ったタケノコには鶏肉のうまみがしみ込んでいて絶品です!
※こちらの料理は2日前までの予約が必要です
杏仁豆腐280元宜蘭の有名な總舖師である「阿海師」のレシピを忠実に再現にした手作り杏仁豆腐。香料を使用していないので、自然なアーモンドの香りで、杏仁豆腐ってこんなにおいしいものなんだ!と感動すること間違いなしです
失われつつある台湾の豪華な宴会料理を食べられる「山海樓」。気軽に楽しめるという値段ではありませんが、一度食べてみると台湾料理の奥深さに目覚めてしまうはず。旅行中一度は本格的な台湾の宴会料理を楽しむのもいいものですよ!
おふくろの味を食べたくなったら「欣葉臺菜創始店」へ!台湾のおもてなしの心が溢れています
惜しげもなく作り方を教えてくれたシェフ
台北で台湾料理を食べたくなったら「欣葉」へ。気取り過ぎないけれど、きちんとしたサービスが受けられる「欣葉」は、地元民始め、国内外のお客さんに愛され続けています。台湾のおいしい家庭料理を食べられるお店としてスタートし、その後徐々に伝統的な宴席料理もメニューに加えられるようになりました。
その時からメニューを増やし続け、現在メニューに掲載されているのは140品。そして「欣葉」は隠れメニューが多いことでも有名で、シェフが作れるのは300品もあると言われています。もちろんメニューに掲載されている料理をカスタマイズすることも可能ですよ。また、酒家菜(宴席料理)で出される台湾料理を、少量にして提供してくれるのも「欣葉」ならでは!少人数で訪れても、食べたいものを食べたい量で食べられるニクイ心遣いのなのです。
創始店は2階とB1階でお食事ができるようになっています
ナビは「欣葉」が大好きなのですが、それはおいしいのはもちろんのこと、人のぬくもりを感じられる場所だからというのがあります。「欣葉」で働いている方はベテラン勢も多く、スタッフがみんな家族のように仲が良い!笑顔が溢れているここにくると、いつも心が温かくなります。
台湾人チョイスは一味違った!食べたことのないメニューの数々に舌鼓~♡どれもこれもおいしいぞ!
取材やプライベートでよく訪れる「欣葉」ですが、たくさんあるメニューの中から選ぶのはいつも決まったものばかり。しかし、今回台湾人が選んだメニューを見てビックリ!全然食べたことも見たこともない料理が多いんですけど……。少し不安がよぎりましたが、なぁ~んてことない、全部おいしいや~ん!「欣葉」の新たな魅力を知ることができましたよ。
福祿壽三喜拚「孔雀烏魚子」「鹹酥五花肉」「如意鴨賞卷」が1皿に乗った宴席料理。そのため単品料理にはない鳥の飾り切りが飾られていました!
金錢蝦餅すべて手作りにこだわって作ったエビと野菜のすり身フライ。お金のような丸い形は縁起がいいと、お祝い事の席でも好まれるお料理です。カリっと油で揚げた厚みのある皮を噛むと中にはぷりぷりのエビのすり身が出てきます。元々は豬網油(横隔膜付近の脂肪)ですり身を包んでいましたが、脂っこいという理由から現在は違う部位を使用しています。昔ながらの味ですが、時代の流れにきちんと対応しているのはさすがの一言です。
冷めてしまうとおいしさが半減してしまうので、サーブされたらすぐに食べてくださいね。ケチャップが添えられていますが、胡椒がかなり効いているので、ナビはケチャップなしで食べるのが好みです。
香煎豬肝
ナビ、台湾一おいしいレバーステーキは、欣葉のものだと思っています。というのも、まずレバーの臭みがないこと、そしてレバーのパサパサ感はなく、むしろ滑らかな食感であること、そして、カラメルのような甘い味付けが病みつきになるから!
シェフにおいしさの秘密を聞いてみると、とにかく食材選びが大切なのだそう。冷凍されていない新鮮なレバーの証であるピンク色のものを選び、黒くなっているものは一切使用しましせん。厳選されたレバーは丁寧に血を洗い流し、片栗粉を薄くつけ、170℃に熱したサラダ油で15秒ほど炒め、醤油、砂糖、白コショウ、料理酒をかけて5、6秒。最後に少しごま油をかけて出来上がり!超スピード勝負で出来上がるんですね!食べた後にはお皿も見てみてください。血やソース、油がほぼ残っていません。これは温度調整がきちんとなされていることの証拠でもあります。
醋薑炒牛肉採れたての旬のおいしいショウガを酢と砂糖で15日漬けて柔らかくし、細くして牛肉と合わせたもの。この酸味と甘味のバランスのいいショウガは牛肉だけでなく、豚肉やラム肉にもよく合い、食欲を刺激してくれます。ショウガ自体に味がついているので、味付けは醤油と料理酒を少し足すだけ。このショウガ、売ってくれないかなぁ……。ナビ、これが超気に入りましたよ!
雪菜蝦仁そういえば台湾料理って保存食材を上手に使いますよね。代表的なものは菜脯蛋などですが、雪菜も保存食材のひとつです。雪菜は小芥菜(カラシナ)や小松菜などを塩漬けにしたもので、野沢菜漬けのようなもの。季節によってその時に新鮮な青菜を選んで漬けています。これをエビとさっと炒めれば完成!
プリップリのエビと塩気のある雪菜のバランスがよく、ごはんが進む味ですよ~!
鹽酥鮮魚片
台湾料理は魚料理の調理方法も多彩です。魚まるごと1匹の料理がよく紹介されますが、ナビのように魚を食べるのが上手ではない方や個人旅行客にはなかなか注文しづらいですよね。そんな方には食べやすい大きさにあらかじめカットされているこれがオススメです。
魚は季節によってことなりますが、ナビがいただいたのは深海魚の南極魚(メロ)、タラの一種です。サックリした皮に包まれたしっとりした甘い白身魚はスナック感覚で食べられていい!そしてかけられている揚げたパクチーが良く合う~♪
滷肉炒米粉ビーフンをその名の通り「炒めた」料理。焼きビーフンという名前ながら、蒸すことも多いのですが、「欣葉」は細めのビーフンを温水につけてから箸で炒めます。使い慣れた箸で炒めることで具とビーフンがよく混ざり合うのだそう。肉を炒めた汁をたっぷりかけて炒めるので、ビーフンに肉のうまみがしみ込んで美味~。お肉がゴロゴロ乗っているのも嬉しい~♪
まずは何もかけずそのままの味を楽しんでみてください。コショウがよく効き、ビールが欲しくなります。味変をするならお酢をかけてみて!さっぱりとして、また違う味わいが楽しめます。
【麻竹筍燉雞湯】たけのこの甘みがおいしい透き通ったスープ。鶏肉がよく煮込まれていて骨からほろりと取れます
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食事の最後にサービスされるピーナッツ粉がかかったお餅はナビのお気に入り~!満腹なのにこのお餅は別腹で食べられるほどおいしいのです
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本日訪れた「欣葉台菜創始店」のほかに、ミシュランガイドビブグルマンに選ばれ、若者客を意識していした新感覚の台湾料理が楽しめる「欣葉小聚」、欣葉のおなじみメニューはもちろん知る人ぞ知る隠れメニューがメニューに掲載されている「欣葉鐘菜」と、「欣葉」には台湾料理を楽しめるブランドがあります。
用途に合わせて上手に使ってみてくださいね。どのレストランも地元台湾の人々にも人気です。お食事の予定が決まったらすぐに予約されることをおすすめします!
李安監督も認めた名シェフが料理長を務める「青青餐廳」!
「阿發師」こと施建發氏
台北の隣町新北市の土城。台北から気軽に「油桐花」を楽しめる街として、日本人旅行客にも知られたエリアではないでしょうか?しかしナビは台湾を代表する台湾料理のレストランが土城にあるだなんて知りませんでした。しかもこのレストランの料理長を務める「阿發師」こと施建發氏は、李安(アン・リー)が監督を務めた映画『飲食男女(邦題:恋人たちの食卓)』の技術顧問を担当していました。その実力は台湾国内外の様々な料理コンテストで優勝したほどです。そんな「阿發師」が料理の道に進んだのは、幼い頃から母の施胡玉霞さんの料理を見様見真似で覚えたから。14歳から本格的に様々な料理の技術を学び、20歳になる前に料理長に上り詰めた実力派は、「台湾料理の神様」という風にも呼ばれています。
そんな「阿發師」は3人兄弟の末っ子です。2人の兄は「青青餐廳」のホールと財務を担当していて、レストランを家族で経営しています。家族の仲が良いからか、スタッフも笑顔で和気あいあい!台湾らしく世話を焼いてくれて「あぁやっぱり台湾っていいなぁ~」と思わせてくれます。
B1、2、3階は結婚式などパーティ仕様!
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1階は普段使いのレストランとして使えます!
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阿發師のお母さま「施胡玉霞」にも出会えました!
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家族・親戚みんな仲良し!
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伝統的な台湾料理に少しエッセンスを加えた、ここでしか食べられない斬新台湾料理を体験!
宴会やパーティー会場として選ばれるだけあって、どのお料理も豪勢で食べ応えがあります!また、伝統的な台湾料理を「阿發師」がアレンジすることで、一味違った台湾料理を楽しめるのも、魅力的です。
酸甜苦辣
すっぱい、甘い、苦い、辛いを味わえる4種の前菜。酸味のある「柚香白蘿蔔」は爽やかな柚子の香りが漂う大根の漬物。甘い梅の味が人参に染み込んでいるのは「梅汁紅蘿球」。「樹子苦瓜條」はゴーヤを茹でてその後氷で冷やし、台湾の高山で採れる樹子を一緒に漬けて味をしみ込ませたゴーヤの漬物。ショウガの味がさわやかです。
最も気に入ったのは「辣味黃金蜆」。シジミの醤油漬けですが、ソースがシャーベット状になっています。これは火を入れてから、冷やすことで味をしみ込ませる方法のために、冷凍庫に入れるから。ソースが解凍している瞬間が最もシジミをおいしく食べるときなのだとか!にんにくの味が強くて、お酒が飲みたくなる味です。
蔥油油雞腿鶏肉を湯通し冷水に浸してから、塩水に漬け、その後チキンスープに1日漬けるという工程で作られます。そうすることで、鶏肉の身に弾力が出て、鶏皮はぷりぷりに。最後に、土城の黒豚から作ったラードでエシャロットを炒めて作った紅蔥油をかければ完成。チキンスープの味もしっかりしみ込み、塩加減も抜群です!
玉子燒香魚鮎の卵焼き。骨を柔らかくするため4~5時間鮎を酢漬けし、低温で1時間ロースト、6時間に漬けた後に1時間放置してやっと鶏卵と共に蒸すという、気が遠くなるほど時間をかけて作られます。卵を持っているメスの鮎だけを使っているので、卵のプチプチとした食感が楽しめます。
烏魚子
2種類のカラスミが出てきました。1つは伝統的なカラスミで、天然のボラから作られています。いいカラスミは歯にくっついてくるため、ニンニクと大根を添えて食べるのが台湾の伝統的な食べ方。もう一つは燻製烏魚子(スモーキーカラスミ)です。お酒に漬けて皮をあぶったカラスミを海苔で包み、その上から澎湖のイカで作ったすり身で包んで蒸して、最後に黒檀と紅壇の2種類で燻製にしたカラスミ。ここまで燻製感が強烈なカラスミは初めて食べました!
一品佛跳牆
「青青餐廳」の佛跳牆のおいしさの秘密は五加皮などの漢方酒につけた一種の薬用種「五加皮酒」にあります。これを入れると味に深みが出ます。丁寧に下ごしらえした14種の具材をじっくりと煮込んだスープは濃厚で、それぞれの食材のおいしさがにじみ出ています。タロイモを詰めた鶏の手羽先は「青青餐廳」ならではの具。ほかでは見たことがありません。
蒜茸鮮小卷
訪れる人が必ず注文するという看板料理のひとつ。伝統的な結納時などに持参するという「冬瓜糖」や「紅棗」。これらを利用して何か料理はできないかと考えた末にできたイカの料理です。これらに縁起のいいパイナップルや金桔も加えて作ったソースは、糖醋料理のソースのようですが、酸味は一切なく、くせになる甘さ。とにかく熱いうちに食べるのがおいしくいただくコツ!
鐵板生蚵貝北投の定番酒家菜である「番茄排骨鍋」を見ながら、肉醬(味付けミンチ肉の缶詰)と牡蠣を使った料理は作ることはできないかと考えてできたのが、この豪華版蚵仔煎。屋台で食べるような水溶き片栗粉や地瓜粉を使ってモチモチにした蚵仔煎ではなく、サラっといただけます。今回は特別にホタテをIN。牡蠣の香りを堪能できます!
桂花炒海蟹
これも北投の酒家菜のひとつ。その昔北投まで料理を届けるのに時間がかかっていたため、時間が経っても熱々で食べられるようにと料理の上に泡立てた卵白などで蓋をしたとく工夫料理。切り分けると湯気が出てくるほど保温性バッチリです。ショウガ、玉ネギ、干しシイタケを特製ラードで炒めて香りを出し、細く切った茹でタケノコ、ニンジンなどを炒め、最後に旬の萬里カニの身を加えたものがメレンゲの中からこんにちは~!しゃきしゃきとした食感が楽しい、ピリ辛の味付け。パクチーも大量に入っています。
魷魚螺肉蒜
北投酒家菜を代表するお料理。イカとサザエのうまみがぎゅっと詰まったにんにくの効いたスープで、飲むとエネルギーがみなぎるのに、ほっこりする味です。おいしさの秘密はオスのイカだけを海水よりも塩度が高い塩水に15分つけること。そうすることで熱を加えた時にイカの甘味が染み出てくるのだとか。また、2種類の「排骨(スペアリブ)」を入れる点も他店とは異なります。一般的には油であげた排骨酥だけを入れるのですが、こちらは蒸しスペアリブも入れるんです。これで味がより濃厚になるというわけ。ニンニクにもこだわり、旬である冬のニンニクを使います。様々な材料をチキンスープで煮込むのは30~40分ですが、食材の下ごしらえに時間がかかり、作るのは大変なのだそう。
芋香蛋黃酥
台湾料理におけるデザートの一種で、タロイモ版コロッケという感じ。タロイモと黄身の組み合わせが好きなナビはこれに興味津々!金門産のタロイモをペースト状にして、ナツメ餡、金桔、龍眼乾、黄身を包んだものをフライにしています。甘じょっぱさがいい塩梅で、気に入りました!
食事の〆はフルーツ盛り合わせ!
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酸味の強いパッションフルーツはバーナーにかけると酸味が抑えられて香りが強くなるというので、試してみました!うん、ほんとだ~~!
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おいしいものへの飽くなき探求が感じられる美食の数々。あまりなじみのないエリアかもしれませんが、最寄り駅のMRT「永寧」駅から徒歩約5分で到着しますので、是非試して欲しいと思います!
青青餐廳
新北市土城區中央路3段6號
(02)269-1127
http://xn--3ztt86ja89o.tw/Default.aspxhttps://www.2020tchintchin1977.com/
各お店スタッフの「うちの料理のおいしさを伝えたい」という熱き思いがひしひしと感じてしまい、ついつい長くなってしまいました。この3軒ならどこで何を食べても失敗はなし!次の旅行は台湾料理に決まりだ~♪
以上、台湾料理に魅せられすぎた台北ナビがお届けしました。