台南にある「全美戲院」はアン・リー(李安)が通った映画館として有名で、観光スポットのひとつとなっています。
「二輪片(セカンドラン)」の映画館で、130元のチケットを買うと2本作品が見られんです!とってもお得でしょ?
そして、もうひとつの見所が、手描き看板!いつ来ても、味のある看板に見入ってしまいます。
看板に隠れてしまっていますが、バロック式建築の建物も是非鑑賞してくださいね。
よ~く見ると「タツノオトシゴ」が描かれているんです~。縁起物なんだそうですよ。
手描き看板の技術を後世に伝えようと、毎週日曜日に映画館の前で「手描き看板講座」を開催しています。
真剣に学ぶ生徒の絵を見ながら、自ら筆を持ち惜しげもなくアドバイスを与える顔氏。顔氏がちょっと手を加えるだけで、絵に躍動感が生まれるのがとっても興味深い!!
映画館前に飾られている手描き看板は1本の映画に対して6つの絵からなります。その絵をひとつずつ針金で固定しているんだとか!看板を取り付ける時は命がけです。
「2015台南美食節」のプロモーションの一環で、A聽を貸切って「台南文化旅遊 藝集棒」を鑑賞。映画内容は映画館紹介の記事を読んでいただくとして…。ナビが驚いたのはスクリーンの大きさ。台湾の方々が大好きなハリウッドのアクション物も大迫力で見られちゃいそうです!
そして、椅子もよく見れば革が裂けてしまっているものもあるのですが、不思議と身体にフィットして、座り心地がいいんです。
映画を見ていると、お菓子売りのサービスも!昔はこんな風に売っていたそうですよ~♪
今回は特別に吳俊誠さんがナビ達を映写室へ連れてきてくれました!ここには3年前に現役を引退した日本製のフィルム映写機が残されているのです。
小さい時には、映写機のぬくもりでお弁当をよく温めていた!と笑いながら、そして愛おしく見つめながら紹介してくれた吳さん。
この映画館には吳さんの思い出がたくさん詰まっているようです。
「父から受け継いだこの映画館。経営は正直大変だけど、まだまだ頑張りたい。」と語る吳さん。最近は舞台劇などを開催できるように色々試行錯誤を繰り返しているようです。吳さんの温かい笑顔や圧巻の手描き看板を見に、そしてお得に映画を楽しむために、また来たいな。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-10-28
【台南観光】映画だけでなく、看板も楽しみたい、台南の「全美戲院」!
レトロな手描き看板は、もはや街角アート!
アン・リー監督が10歳から高校まで過ごした台南で、よく通った映画館!