ここは台南の南門路と五妃街の交差点近くにある「五妃廟」です。名前からもお分かりのとおり、ここは5人のお妃様を祀っている廟なんです。
時は明朝の時代(1368年~1644年)、明朝最後の王、寧靖王が清軍に追われ、鄭成功と共に台湾に渡ってきました。その後戦いに敗れ、寧靖王は殉死を決意します。その時袁氏、王氏、秀姑、梅姐、荷姐の5人のお妃達は皆、寧靖王に先立って命を絶ってしまったのです。
寧靖王は、彼女たちの遺体を南門城外の魁斗山へ埋葬した後、自らも彼女らの後を追うように命を絶ちました。この悲しくも美しいお妃達の話は、後々まで伝えられ、清朝の時代の1751年にお墓は修復され、「五妃廟」として祀られることになったのです。
こちら本堂には5人のお妃様の御神体が祭られていました。
廟の裏に回ってみてください。裏は盛り上がったお墓になっていて、囲いが作られています。このようにはお墓と廟が一体となっている廟を「陰廟」と呼ぶそうです。廟内は緑が茂りとても美しい庭園といった感じです。
台南の歴史にはこんなに美しく、そして悲しいストーリーがあったんですね~。
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記事登録日:2014-10-16
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