直行バスで行く九份 金瓜石・乗車レポート(2006年版)

観光スポットとして人気の九份へはMRT「忠孝復興」駅から直行バスで行けるんです。その乗り方の詳細と、ローカルバスの魅力に迫ります!

こんにちは。台北ナビの掲示板「わいわい広場」で一番多い質問は何かわかりますか?それは「九份はどう行けばいいの」です。それから台北ナビプラザに来るお客人の中で多い質問も同様に九份についてなのです。その都度、ナビでは「台北から東行きの電車で瑞芳に行って、金瓜石のバスに乗換えてください」と案内しているのですが、最近、MRT忠孝復興駅から九份へのバスが出ていることが分かったので、いつかは乗ってみようと思っていた矢先、この秋、九份のわずか数キロ先にある鉱山、金瓜石が「黄金博物園区」として観光開発が進み、一変したとのこと。ちょっと心ときめく施設名にグラリと心が動き、この機会に直行バスに乗ってみることにしました。

人々の生の生活を体感・・・それが公共バス

遠出するのにバスや電車などの公共交通機関を利用するのは、もちろん安上がりということも嬉しいのですが、沿線にどんな客が乗込んでくるのか、どんな風景が見えるのか、そこに住む人の生活の一部に触れるような気がして、ワクワクした楽しい気分になります。これはハイヤーで行ったり、観光ツアーでは感じられない魅力ですよね。時には隣り合った人たちと会話が弾んだり、思わぬハプニングが起こったりするもの。このバスでもちょっとしたハプニングに見舞われたのですが…。それはまた後でお話しましょう。

MRT忠孝復興駅1番出口80m先からスタート


さて、MRTの忠孝復興駅。1番出口を出ると、ズラリとバス停が並んでいます。以前はここから乗車したのですが、2012年6月11日より出口を反対方向へ歩き、NETを左折するとあるバス停から乗車することができます。(台北市復興南路1段152号前)


ただ「基隆客運」と書いてある看板で、表は「興信所」の広告板になっているので識別しにくいですが、裏を見てみると、確かに「台北−九份−金瓜石」と書いて、時刻表まで出ています。
ナビが着いたのは12時ちょうど。次の発車時刻は12時20分となります。まだ20分あるので、どのくらい待たされるのかなあ、とバス停の真下の植込みに腰掛けて待っていると、まもなくバスは到着。運転手さんは「九份行きだよー」と言ってバスを降り、一服し始めました。どうやらしばらく停車するようです。その間に常連客らしき人がポツポツと乗ってきて、時刻表どおりに出発。ウーン、台湾のバス時刻表は当てにならないと覚悟していたナビ蔵、この正確さにビックリ。
あ、ちなみに「基隆客運」のHPには、九份行きの、路線と、時刻表が見れます。
注:休日は7:20始発で30-40分間隔で一本出発。運賃は九分まで102元、金瓜石まで115元。平日は6:30始発で、瑞芳止まりが多いようですが、バスが来たらまず乗込むのが得策。瑞芳からは、基隆発の金瓜石行きも多く出ていますので、それに乗り換えればいいわけです。

ウンチャン、よろしく頼みます

シートはなかなか広くて快適、景色が眺められるよう、一番前に陣取りました。この一番前のシートにはベルトが付いているので「締めろ」という意味なんでしょうが、面倒だからしなかったのですが、案の定運転手さんからも何も言われず。運転席の近くにネームプレートがかかっていました。頼祥達さん、安全運転よろしくね、とわが体をあずけたのです。なんせ、このバスで目的地まで直行してくれるのですから、眠りこけてしまっても終点で 頼さんに起こしてもらえばいいや、ってくらいの気持ちで安堵感にひたっていました。

一瞬の間にバスは満員に

もうひとつチェックしたのはどんな路線を通るのか、ということ。忠孝東路3段を出たバスは建国北路で右折、八徳路に入ってからはひたすら東へ進路をとり、八徳路を縦断します。途中、復興北路口の「中崙」にもバス停があったので、ここの近くに滞在している人はここから乗車してもいいかもしれません。そして鉄道の松山駅前に停車したあと、南港を通って高速道路に入ります。13人の乗客で発車したバスは、途中で数人を乗せて高速に入ったのですが、高速の料金所を過ぎると急に路肩に止まりました。何かと思ったら、一本前のバスがどうやら車のトラブルで動けなくなったようで、そのバスの乗客がどんどん乗込んできて、あっという間に立席ができるくらいにいっぱいになってしまったのです。「どないなこっちゃねん」と運転手さんが聞くと、威勢のいいオバちゃんが大声で「嫌がらせするトラックに車体を接触させられたんだよ」などと一席はじめたのに、みんな苦笑いしてます。こんなやりとり、いかにもバスの旅らしいよな~なんて思っていました。
高速を通過し、暖暖という駅を通過してだんだんと乗客が減っていきます。そして乗車ちょうど一時間を経過して瑞芳に到着。ここでは待ち時間なしですぐに九份へと発車。15分後に派出所のある九份のバス停に到着。ここから休日の午後、ということで、九份で最もにぎわっている「旧道」まで15分くらいかかってしまったのですが、この混雑を抜けると、金瓜石までスイスイ。


渋滞もあったので九份まで1時間20分、終点の金瓜石までは90分かかりましたが、平日の空いている時間帯なら1時間くらいでいけそうだな、と感じました。途中でハプニングもあったせいか、途中居眠りもせずに楽しい車中の旅でした。

肝心の金瓜石の黄金博物館周辺散歩レポートは別にまとめます

ちなみに、帰りも同じバスで帰ろうとしたら、台北行きが来ずに、バス溜まりには基隆行きばかり。でも基隆行きも必ず瑞芳を通過するので、とにかく早く下山しようと、基隆行きに乗車。九份はまだ人ゴミがしているようだったので降りずに、瑞芳で下車、台北行きの電車を待つ間に駅前の「美食街」で夕食をとってゆきましたが、ここで食べた料理がまたどこも安くて美味しかったなあ…。

以上、台北ナビでした。
関連タグ:九份金瓜石直行バスバスSOGO

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-12-10

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