横浜での雙十節(国慶節) Part2

10/10「雙十節」、爆竹と獅子舞で飾る国慶節のお祭り!あの華やかさが日本の横浜でも体験できます!

► 獅子舞団長にインタビュー(横濱中華學院校友會会長)

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今朝は早起きした甲斐がありました!再び台北ナビ横浜レポーターMackeyです。当日はものすごく忙しく、絶対に時間がとれないだろうと諦めていたのですが、運動会が始まってしばらくしたとき、タイミングよく遭遇し、獅子舞団長こと羅家瑋(らかい)さんにお話を聞くことができました!実は、獅子舞だけでなく、他の中国伝統芸能の龍舞や民族舞踊などでも活躍しているグループ「横濱中華學院校友會」の会長さんでした。中華學院の卒業生、男女合わせて約千人、現在は18才から34才で構成されている会です。

羅さんはとっても気さくに「いいよいいよ上においでよ」と中華学院内の2階事務所に呼んでくれて、テキパキと要領よく話してくれました。活動は、正月・春節(旧正月)・港まつり・関帝誕・雙十節等の中華街の年中行事に参加出演し、その他、要望がある場合は、結婚式や新年の祝い事等で演技をしているそうです。台湾や中国大陸の獅子舞グループと何か交流があるのかと思いきや、意外にもシンガポールの人たちと仲が良いそうです。シンガポールやマレーシアの獅子舞演技が最先端とのことで、大会のビデオを送ってもらったり、あちらに出向いて教えてもらったりしているとのことです。そして、なんと今日もはるばるシンガポールから廣南醒獅院の5名が見に来てくれたそうで、全くシンガポール人とは気づかないくらい、すっかりスタッフに交じってフツーにお手伝いしていました。

演技が終わってまず、後輩たちが「怪我なく無事に演技ができてよかった」と思うそうで、やはり一頭の獅子を二人で、しかも平らな地上ではなく、やぐら(柱)の上で演じるため、呼吸を合わせて表舞台に出るまで2~3年かかるそうです。ひとつひとつの動作を2人がタイミングよく合わせてやらなければならない、非常に運動能力が必要な演技なのです。ですから、練習は毎週2回あり、メンバーがそれぞれの仕事を終え、22時から深夜0時くらいまでやっているそうです。そんなに遅い時間では、みなさんでちょっと飲みに行ったりもできませんね。熱心に練習している姿が想像できます。

会長の羅さん自身は、3歳のころからお父さま(横濱華僑總會会長の羅鴻健さん)に連れられて、こういった中華街の行事見てきたし、もう実際参加して20年にもなるので、早朝から晩までのハードな活動には、慣れて疲れることもないそうです。ということは…現在2歳の息子さん、ちひろ(致?)クンもパパに次いで頑張ってー!16年後のちひろクンの獅子舞を楽しみにしています!

► 祝賀パレード

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朝の運動会では小学生でしたが、今度はもっと小さな子たちがやって来ました。保育園生や幼稚園生たちによる「ちびっ子獅子舞」です。保育士さんが必死になって「ちゃんと前向いて」とか「まっすぐ歩いて」とか注意しているのもおかしくて、それ故、一生懸命行進しているのが伝わり、超可愛いー!そんな愛くるしい後姿まで追って見てしまいました。他にも運動会で艶やかな衣装を身にまとい中国古典舞踊を披露してくれた小学生から高校生も、もちろん踊りながらパレードし、「ミス雙十節」や「人力車」なんかも入っていました。そして、今年はサンバ隊が参加しました。

生で見ると露出度の高さに改めてハッとしてしまうサンバの衣装ですが、ド派手なふわーっと大きなお尻の羽と、軽快なリズムで、ヤラシさも吹き飛んでしまうようです。でも、やはり男性たちのカメラのフラッシュやシャッター音はこのとき多かったかもー。それから、国父孫文の写真プレートに続いてやってきたのは、いつか出てくるぞーと思っていた馬英九総統の写真プレートでした!また、先ほど運動会を観に来ていた駐日大使の馮さんも加わって笑顔で歩いていました。ナビはずっと中華街大通り入口の善隣門のところに止まって、すべてを見ていたのですが、友達はサンバの後ろに入ってパレードと一緒に中華街全域を歩いて行ったようです。それもそれで楽しそうでした。

► 祝賀獅子舞 本日のハイライト

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中国河南省にある有名な少林寺で、地面から垂直に立てられた柱(椿)を素早く渡り歩く「梅花椿」という功法があります。杭が東西南北と中央に立てられ、梅の花のかたちに配置されているので、この名前が付いたそうです。そこから、南方獅子が柱上で演じる芸能が転じて「梅花椿」と呼ばれるようになりました。

2~3メートルある鉄柱を険しい山々に見立て、さまざまな障害を乗り越えて、次の「採青」の演技につながるものだそうです。劇を見ているようで、口や体や足の動きと一緒に目のまぶたや耳のパタパタという細かい動きに注目してみると、獅子の表情が、喜・怒・哀・楽・疑・驚・動・静と変化するのが伝わってきます。二人で息を合わせ、柱を渡り、獅尾の人が獅頭の人を持ち上げる、アクロバティックな中国南方獅子舞は、見ている人一緒になって、ハラハラドキドキ!その場にいる人たち全員の心を、ひとつにさせ、熱くする、効果があるんですね。生のドラや太鼓の音でも、邪気が吹っ飛び、なんだか元気がわいてきます。

► 採青 獅子が中華街中を練り歩く

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締めの獅子舞の妙技が終わると、獅子たちは中華街全域を巡行し、採青(ツァイチン)といって、店先に吊り下げられたご祝儀袋を採って、食べて?回ります。こうして商売繁盛を祈願するのです。あーこれでお祭りも無事終わりねーよかったよかったとちょっとホッとしていたところ、そんな場面に出くわすとは思ってもみなかったのですが、ちょうどおじゃましていたお店に獅子舞が入ってきて、また大興奮!採青の瞬間を捕らえました!獅子にもさわっちゃって、なんだか福がきそうな予感です。

► 台湾家庭&素食(ベジタリアン)料理店 店長のコメント

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台北萬華出身の大川徳雄さんのお店「萬和樓」におじゃましている間に、獅子舞がやって来ました。店長の大川さんも、それを見ると、とても嬉しそうで「どうぞどうぞ奥まで入ってください」というように獅子舞を招き入れました。あんな大きい頭の獅子がこの小さいお店に入るの?と思いましたが、あれよあれよという間に、中まで入って来て、あっという間に入口の上に掛けられたご祝儀袋を食べていきました。
きっと、しばらくの間このお店にいたはずなのに、お囃子のリズムと獅子舞の動きで「超ハイ」になってしまい、一瞬に感じられたんだと思います。確かに「商売繁盛」しそうな勢いです。以前なら10月10日は体育の日の休日で、ものすごい混雑で、中華街中レストランやお店がいっぱいだったそうですが、今は平日になったので、人の出に一番差があるとのことです。また、毎年、行事がある毎に、年に7回くらい獅子に来てもらい「採青」を店頭でするそうです。最後に「また来ますね!」と言ったとき、本当にまたすぐ会えるような感じがする親しみやすさやお話好きなところは、台湾人ならではではないでしょうか?ご本人が何度かおっしゃっていたように、帰る頃には、店長が本当に加山雄三に似ている気がしてきちゃいました。今度、おいしいと評判の台湾の懐味、牛肉麺、ごちそうしてくださーい!

► 最後に

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めっきり日が短くなった今日この頃、17時近くになるとすっかり中華街は夜のネオンの街に様変わりします。同じ獅子舞でも、昼間とはまた違った印象に感じます。以前なら10月10日体育の日の休日は、ものすごい人ごみで、こんなにゆっくり間近に見られることは決してなかったと思います。聞くところによると、パレードや獅子舞演技を見たくても、大勢の人で身動きがとれず、その場までたどり着けない状態だったそうです。なんと充実した濃~い一日だったことでしょう。台湾にいるよりも身近に感じられた国慶節でした。本場よりも?おいしいところがぎゅーっと凝縮された横浜中華街の「雙十節」をみなさんにも、ぜひ体験してほしいと思います。

一年の除厄や来福のために?というか何と言っても「元気」をもらいに、毎年行きたくなりそうです。中華學院校友會の会長、羅さんが話してくれましたが、一年の中で一番好きな行事は何ですか?という質問に、一瞬も迷わず「この雙十節です!」と答えてくださったのが印象的です。ここの人たちは本当に愛国心が強く、ナビはちょっとうらやましく思いました。果たして、日本の建国記念日で嬉しいと思ったことはあっただろうか?…
以上、台北ナビでした。

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その他情報

■基本情報
【開催日時】 2008年10月10日(金) 12:30〜20:30 ※パレードは雨天決行
【場  所】 横濱中華學院校庭 横浜市中区山下町142番地
および中華街全域
【お問合せ】 横濱華僑各界慶祝双十國慶大會委員會 事務局
電話:(045)681-2114

■行き方・交通
●みなとみらい線 元町・中華街駅 2、3番出口より徒歩1分
●みなとみらい線 日本大通り駅 2番スタジアム出口より徒歩5分
●JR京浜東北・根岸線 石川町駅中華街口より徒歩5分
●JR京浜東北・根岸線 関内駅南口より徒歩7分

 

その他情報

■基本情報
【開催日時】 2008年10月10日(金) 12:30〜20:30 ※パレードは雨天決行
【場  所】 横濱中華學院校庭 横浜市中区山下町142番地
および中華街全域
【お問合せ】 横濱華僑各界慶祝双十國慶大會委員會 事務局
電話:(045)681-2114

■行き方・交通
●みなとみらい線 元町・中華街駅 2、3番出口より徒歩1分
●みなとみらい線 日本大通り駅 2番スタジアム出口より徒歩5分
●JR京浜東北・根岸線 石川町駅中華街口より徒歩5分
●JR京浜東北・根岸線 関内駅南口より徒歩7分

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-11-07

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