「九份」の楽しみ方~Part2~

Part1に引き続き、特にPart2では、階段付近のおすすめを隅から隅までくまなくご紹介しましょう!

昼間の階段

昼間の階段

夜の階段

夜の階段

昼と夜で雰囲気が異なりますね。晴れた日と雨の日、そして雲っている日は、また別の階段の顔が見られます。

こんにちは、台北ナビです。Part2では、階段の下から上まで、そして、階段向こうの基山路をご紹介します。
階段の一番下

階段の一番下

階段沿いの趣ある建物、夜になったら開くそうです。見えにくかったけど「回憶九份」が看板名。

階段沿いの趣ある建物、夜になったら開くそうです。見えにくかったけど「回憶九份」が看板名。

階段の中間あたり

階段の中間あたり

ご飯ならここで!

年代客棧  ちょうど基山路と階段口にあるお店、地元民押しのご飯やさん
地元の人がご飯を食べるならここだよ!と紹介してくれたのが「年代客棧」。このレトロさ、たまりませんねえ。食事は、台湾の人たちが昔食べてた豚油飯が15元、野菜や切干大根入りの卵焼き、スープは各種60元。安いし、温かい家庭の味がします。シンプルなのに栄養バランスもいいでしょ?ここで食事の後は茶芸館やカフェでゆっくりというのも大おすすめです。

住所:賢埼路9号 電話:(02)2497-5204
営業時間:11:00~19:00ごろ  年中無休 カード不可 日本語不可

芋仔蕃薯  素晴らしいビューと田舎料理を満喫
お婆ちゃんの魅力にすっかり気を取られてしまいましたが、こちらの窓側の席はビューが素晴らしいです。店は2フロアになっていて、上の階も同じような海を見下ろせる窓があります。お婆ちゃんによれば、この建物自身、100年近く建っているもので、木造の階段といい、アコーディオン式の窓といい、昭和初期の趣を残していて、実にいい味わいです。

スイーツ&お茶

阿柑九份芋圓店  地元の人もおすすめ、いちばんおいしいイモ圓の店
芋圓は紅豆と緑豆、大紅豆が入っていて40元。練乳はプラス5元。コンビニのある基山街から来たら階段を降りずに左へ。上に上がっていくと右にあります。ここの芋圓は地元の人たちも押しのおいしさですが、それに加えて景色のよさったら、もう何も言うことありません。店内はセルフサービスで雑然としてますが気にせずに、窓際が開いていたら即効座りましょう。素晴らしい景色を眼下に芋圓を食べる…九份のいいところを一挙両得した気分になれます。

豎埼路5号 電話:(02)2497-6505 営業時間:9:00~20:00(土曜日は23:00まで) 年中無休 カード不可 日本語少し

戲夢人生茶飯館  店内に張られたナツメロ風LPに胸をくすぐられます

フロアごとにレトロなテーマをもつ5階建てレストラン。4階は九份の金鉱山がテーマ。鉱山を走っていたトロッコ風のテーブルで、台湾特産のウーロン茶を九份の絶景とともに味わうことができます。さて、運ばれてきたのは、なんだかどでかい陶器素焼のセット。そのセットの中には、日本の急須の3/1ぐらいではないかなと思われるほどの小さなかわいらしい茶壷。中にお茶っぱを入れて、お湯をなみなみと注いだら、甘い香りがほのかに漂ってきました。

海悦楼茶坊  階段付近で一番目立つ、一番高く見える建物がここ
自慢の郷土料理は台湾をメインにタイ風、韓国風の味付けなどもあります。あまり気取りがない雰囲気なのもいいですね。それに、階段からちょっと道を入ったところなので、とても静か。広さもあるので好きなところに座りましょう。景色は申し分ありません。食事にお茶、コーヒー、ジュースとメニューはかなりあるので、いろんな目的で利用することができます。

豎崎路31号 (02)2496-7733
営業時間:9:00~深夜2:00(平日)、9:30~翌朝6:00
年中無休 カード不可 日本語OK

阿妹茶樓  眺望のよさと情緒あふれる九份の街中にある、個性的でゆったりくつろげる茶芸館

「阿妹茶樓」は九份のあの長い階段の通りに面し、数ある茶芸館の中でも、九份を象徴する茶芸館のひとつと言えます。「阿妹茶樓」が、映画「悲情城市」の舞台になったことはあまりにも有名。茶芸館と階段が、九份を代表する情景としてよく雑誌にも登場しています。店内にもレトロなインテリアが置かれ、九份のノスタルジックな雰囲気を、存分に味わうことができます。オススメは、凍頂烏龍茶。レストランの方ではお酒を飲むこともできます。

住所:崇文里市下巷20号 電話:(02)2496-0492、2496-0833 
営業時間:8:30~深夜3:30 年中無休 カード不可 日本語少し

カフェなら

涵館  ここからも違ったいい景色が見えました
入口の様相に惹かれてドアを開けて入ってみました。木目がきれいな落ち着けそうな普通のカフェが眼の前に広がります。前方からくる光に誘われ、ベランダに出てみると、ここでも九份の違った景色に出会えました。特に右方に見える茶壺山から街までの曲線に九份らしさを感じます。ここに座りコーヒーをいただきます。風を感じながらしばしほっと息をつき、前方の海にも見とれてしまっていました。

住所:輕便路282号 電話:0960-576-258、0930-824-391

Babka歐風郷村  大きくはないけど、惹かれるものがあって入りました
小さな店のドアを開けると、並ぶサイフォンときれいな色とりどりのコーヒーカップ。その奥には、九份のどっしりとした岩肌が露出し、お店の温かさの中に歴史の重みを添えています。注文するとその場でMARTINEZの豆を煎り始めてくれ、店内にふわっとコーヒーの香りが漂い始めます。一杯200元前後とちょっと高めだけれど、こんな山間の小さな村でも、上質なコーヒーが飲めることに、グローバリゼーションの恩恵を感じます。それなら、この値段は高くないかもな…と思う九イ分での昼下がり。

住所:基山街177号 電話:(02)2406-3458
営業時間:9:00~17:00ごろ 年中無休 カード不可 日本語不可

黃金之鄉  アルプスのロッジのような広々としたカフェ
アンティークの芸術品がカフェの中で光っています。実は九份は多くの芸術家を輩出した土地としても名高く、このカフェのオーナーも、台湾でパステル画家として名が通る人物。以前は、親交がある多くの芸術家がこの高台からの景色を眺め、本物のコーヒーをたしなみながら、芸術の火を燃やしたといいます。コーヒー豆はLAVAZZAを使用、看板メニューの黄金珈琲(180元)は表面に金箔が振りかけられ、贅沢さを存分に享受できます。

基山街120号 (02)2496-0610
営業時間:9:00~21:00 年中無休 カード可 日本語少し

買い物にオススメ

丹寧酷  九份の階段のちょうど真ん中の広場にあります!
階段を降りていく右側と軽便路に入っていく右側の2か所に「丹寧酷」のお店があります。店先のかわいいジーンズ布の小物やバッグに惹かれて中に入ってみました。バッグは子供からご年配の方までが愛用できる丈夫で持ちやすいもの。大きさも用途に合わせていろいろあります。ジーンズ工場の端切れで作られたものがほとんどだというからエコ精神も十分。だから布地の種類も豊富なんですね。微妙に違う布地の組み合わせや配色のセンスもなかなかのものですよ。Tシャツもかわいくて、ほしくなりました。お値段もお手頃価格です。九份のおみやげが多くなったらちょっと大きめのバッグもあるので買って入れちゃいましょうか?大体皆さんこの広場で一息つきますよね、そんな時ちょっとこのお店を覗いてみてください。きっと気に入ったものが見つかるはずです。

住所:軽便路298号、131-1号 電話:2406-3636
営業時間:9:00~20:30 年中無休 カード不可・日本円OK 日本語少し

この人に会いに行こう!

九份の街は、昔からご近所同士の絆の強い土地柄でもあり、日本の人にも親切。取材の際もあちこちで温かいもてなしを受けました。ここで商売をしている人を含め「こんな楽しい人に会える」という面々を紹介します。みなさんも、九份で時間があったら、この人たちを探してみてみては?
レストラン「芋仔蕃薯」の日本語がよくできる元気なおばあちゃん。

レストラン「芋仔蕃薯」の日本語がよくできる元気なおばあちゃん。

今回の笑顔大賞。「思想曲古坊」で芋圓の写真を撮った時に、可愛らしくポーズをつけてくれたお姉さんでした!

今回の笑顔大賞。「思想曲古坊」で芋圓の写真を撮った時に、可愛らしくポーズをつけてくれたお姉さんでした!

この人の笑顔もナビ、好きなんです。いつも熱き心で迎えてくれる、A-home民宿の主人の陳さん。

この人の笑顔もナビ、好きなんです。いつも熱き心で迎えてくれる、A-home民宿の主人の陳さん。

いつもお客さんで賑わう九份茶房のおかみさんの吉村さんと、日本語がよくできるスタッフの靖茹さんと、囲炉裏の前でおしゃべり。吉村さんは普段はあまりいないのですが…。

いつもお客さんで賑わう九份茶房のおかみさんの吉村さんと、日本語がよくできるスタッフの靖茹さんと、囲炉裏の前でおしゃべり。吉村さんは普段はあまりいないのですが…。

茶芸館「阿妹」の許先生とスタッフ。日本語での対応もきちんとしたお店で、誰もが笑顔で迎えてくれます。

茶芸館「阿妹」の許先生とスタッフ。日本語での対応もきちんとしたお店で、誰もが笑顔で迎えてくれます。

基山街の商店街では、こんなふうにいろんなものを試食させてくれます。この生姜茶や牛蒡茶の屋台にいたお姉さん、笑顔が素敵だったので記念に一枚!

基山街の商店街では、こんなふうにいろんなものを試食させてくれます。この生姜茶や牛蒡茶の屋台にいたお姉さん、笑顔が素敵だったので記念に一枚!

花鳥画の商いをしているお店のオーナー。別の場所にもお店がありますが、親子で別に店を持っているので、テクは同じなのだそうです。

花鳥画の商いをしているお店のオーナー。別の場所にもお店がありますが、親子で別に店を持っているので、テクは同じなのだそうです。

基山路の商店街にある民宿「九重町」のオーナー夫婦。二人とも人柄がよく、ご主人はお菓子作りや料理が得意なのだとか。子供の頃、ここで住んでいたのだそうです。

基山路の商店街にある民宿「九重町」のオーナー夫婦。二人とも人柄がよく、ご主人はお菓子作りや料理が得意なのだとか。子供の頃、ここで住んでいたのだそうです。

九份で民宿体験

夜のしっとりした雰囲気も味わってのんびりしたい方は、九份で一泊してみては?この2-3年で九份の民宿はさらにグレードアップ、地元の主人の厚いもてなしを受けながら、心温まること間違いなしです!そこで、ナビが特選した民宿をピックアップしてみました。
景色のよさに時間がたつのも忘れます「日光涵館」
基山路をまっすぐまっすぐ。右手の九份茶坊を過ぎて崖沿いの道を行くと、「日光涵館」が見えます。九份の景色はいろんな表情を私たちに見せてくれますが、この民宿では、どういう風に海を見るのが一番美しいのかを考慮して、ソファやベッドが絶妙な場所に配置されています。ベッドになに気なくひっくり返るとそこに海があったという風に。好きな本なども持ち込んで、まったり過ごしたいならここ「日光涵館」へ。朝食は、カフェのある「涵館」でいただきます。

ロケーションは申し分なし「九重町」

こちらの特徴は、場所が商店街のど真ん中にあって、買い物や食事に出るにはどこにいっても便利なこと。1階がカフェ、上階の客室は景観よく、オーナー夫婦も人柄がよいので、田舎の民宿に来た雰囲気にさせてくれます。夜はご主人特製の食事がふるまわれます。

日本語堪能な主人がいるので安心「愛の物語」Storia d amore 
漢字で書かれると赤面してしまうような宿名ですが、階段のある繁華街を過ぎて2分ほど歩いた場所にある、最近改装したばかりのオシャレな建物。1階がカフェになっていて、スイート風になったDeluxルームはとても清潔で景色がいいのです。Standardルームは少し離れた別館。ここも景色はばっちりで、朝食は本館のカフェでいただくことができます。オーナーの唐さんは日本語ができます!

基山街190号
0921-153711 (Mr. 唐)
料金: 2000元(平日朝食付) ~

「和のもてなし」にこだわっています!「九份小町」
民宿自体は、中心地から少し離れた住宅エリアにあるのですが、日本人オーナーの高野さんが、舊道口のひとつ先のバス停「隔頂」の前で同名の和食店を開いているので、そこへ行けば宿までエスコートしてくれます。やや坂の上にありますが、商店街までは徒歩5分でいけます。日本家屋風に改造し、客室も日本の旅館のようなたたずまい。海側は景色よかったです。朝食も焼魚など和定食風。

TEL 0988863443 (日本語OK) 
料金:2,200元(平日朝食付) ~
山の中で静かに過ごすなら…「緩慢」(金瓜石)

2009年オープンの、SPAエリアも備えたペンション風の話題の宿。九份とは違って、人里はなれた場所にあるので、全日館内と周辺を散歩して過ごす人向けです。車で来る地元客が多いので、外国人にとっては不便かも。建物は4階建てで、部屋は14室。ベランダがついていて、センスのよいインテリアでいっぱい。1Fの受付はレストランで、朝食、夕食をここでとることになります。

個性豊かなオーナーにいやされる「A -Home」
ご主人の陳さん(a-yon)の実家を改装して作った民宿。炭鉱夫の家庭に育った陳さんは九份をこよなく愛する、よき時代の語り部なので、北京語が分かれば楽しい話がたくさん聞けるはず。オーナー自ら手がけた和風の装いには温かみが感じられます。本館、別館、カフェルームがあって、朝食は景色のよいカフェテリアでゆったりできます。どこもかしこも手作り風。

住所:崙頂路55号
電話:0932-020676
料金:2000元(平日朝食付) ~

アート好きなオーナーの宿「喜來園」
民宿のフロントには九イ分の絵や写真がたくさん飾ってあるなど、ギャラリー風。幹線道路沿いにあるので、見つけやすいのがオススメポイント。見晴らしのいい部屋も多く、最近全客室を若者向けに改装をしたそうです。テラスもある広いカフェ風のロビーでは、特製の朝食も用意されます。ご主人の時間があれば、九イ分を紹介するスライド上映もしてくれるそうです。

住所:汽車路9-13号
電話:(02)2406-3399
料金: 2000元(平日朝食付) ~
いかがでしたか?九份の楽しみ方は多種多様。皆さんも自分なりの楽しみ方を模索してみてください。ひとつ、ナビからのアドバイスとしては、2,3時間の駆け足で、九份の表面だけを見るのはもったいないということ。
グルメを堪能するのもいいですが、お店の人々との触れあいなども、機会があればぜひチャレンジしてみてください。そして!時間が許すなら、ナビはやはり九份に一泊!をおすすめします。
台北ナビでした。
関連タグ:台湾台北九份オススメ観光お土産九ふん九分

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-05-28

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