芋仔蕃薯 (九份)

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日本語ができるおばあちゃんに会いに行こう!家庭風の料理と最高のビューで、心もお腹も満たされます。


こんにちは~台北ナビです。九份にやってきました。歩くたびに、少しずつ変わり続けている街角の姿を感じるのですが、このお店「芋仔蕃薯」は変わりありませんでした。それなのに、ああ、それなのに……10年以上もあるこのレストランの存在には気付かなかったなんて!ナビのなんと不覚なこと。しかも、ロケーションは階段の通りのど真ん中で、「阿妹茶楼」の隣だというのに、です。

トンネルを抜けると…

今まで別の茶芸館の存在に圧倒されすぎていたかもしれません。だって、このお店の入口は洞窟みたいになっていて、ちょっと不気味だからです。人がひとり通れるような細い岩屋を抜けたと思ったら、その先は鉱山の中をイメージしたトンネルになっています。
お店があるのは、金鉱を連想させる洞窟の先でした。 お店があるのは、金鉱を連想させる洞窟の先でした。 お店があるのは、金鉱を連想させる洞窟の先でした。

お店があるのは、金鉱を連想させる洞窟の先でした。

そのトンネルを抜けると「芋仔蕃薯」の看板が見えます。普通の民家風ですが、古い電話機や中国陶器など、いろんなアンティークに囲まれて、いい雰囲気。ところでそのトンネルですが、あとで尋ねてみると、あれは本当のトンネルではなくて、お店のデコレーションのために、普通の路地を改造したのだそう。そういえば、確かにこのトンネルは、そのまま隣近所の家々とつながってました。

さて、そんなアンティークと木造の家屋の中から、誰かいないかと声をかけてみると、「ハイハイ」と、九份の風景を背に、ニコニコ笑顔のお婆ちゃんがヒョコリと現れました。「どうぞお座りなさい」日本語での対話になります。そこにいるだけで、ほかの骨董品たち以上に、いぶし銀の存在感をもっているお婆ちゃんでした!

さて、ここのお店のうれしいサービスは…日本のお客さんへのおもてなしの気持ちから、特に小皿菓子の無料サービスがあるところ。お餅やパイナップルケーキ、茶梅など、無料で出てくるお茶のサービスと同様、腰を落ち着けると同時に、すんなりとお店の雰囲気になじんでいけます。
そう!よく親戚の家とかに遊びに行くと、お茶とお茶菓子が出てくるじゃないですか、あのタイミングなんです!つまり、このお店の人は、どんなお客さんが来ても、親類と同じようなおもてなしをしてくれる、ということなんだと、ナビは感じたのです!

素晴らしいビューと田舎料理を満喫

あ、お婆ちゃんの魅力にすっかり気を取られてしまいましたが、こちらの窓側の席はビューが素晴らしいです!わいわい円卓を囲む人も、カップルでしっとりと過ごすのにもぴったりですね。店は2フロアになっていて、上の階も同じような海を見下ろせる窓があります。お婆ちゃんによれば、この建物自身、100年近く建っているもので、木造の階段といい、アコーディオン式の窓といい、昭和初期の趣を残していて、実にいい味わいです。 

さて、肝心の料理の紹介と行きましょう。この「芋仔蕃薯」は、地元の人もすすめる料理店のひとつ。そもそも、山深い九份の街は、四川、北京といった台北市内のようにバリエーション豊かなレストランはなく、地元の人が作る田舎料理がメイン。だからそれほどメニューが豊富ではないことが多いのですが、こちらのお店は、豆腐料理からホカホカ地鶏鍋まで、選択肢が多いのが特徴で、雑誌でも時折取り上げられるくらいなのです。
今回の料理は、お婆ちゃんが自らセレクションしてくれたようです。「この豚肉の角煮は、私がいつも仕込んでいるの。歳をとっても、ちゃんと豚肉食べたほうが体にいい。腰も曲がらないし、肌にもいい」とテカテカに光った顔を自慢げにさするのでした…。
「これも、これも日本の人が好きな料理…」と切干大根入りオムレツや、エビのから揚げ、つみれのスープなどを出してくれました。ちょっとご紹介しましょう。


麻油麺線(ごま油で和えた麺線)

「これが、うちの看板料理なの」とお婆ちゃん。麺線という細めんをごま油で和えて、ネギ油などでちょっとあじつけをした、たいへんシンプルな一品なのですが、ゴマ油の香りが口に広がり、食べやすいのです。


水果蝦仁(フルーツの海老フライ和え)

パイナップルなどの果物をまぶしたエビのフライ。大ぶりのエビはとてもボリュームあり。そして、これをやや甘めの台湾マヨネーズにつけて召し上がれ。あっさり味で、女性向けといえるかもしれません。フライを敬遠する人にはエビを殻ごとゆがいた「清蒸蝦」がおすすめ。


阿女麼的筍絲扣肉(豚肉の醤油煮込みとタケノコ和え)

料理名に「お婆ちゃんの」と銘打ってあるのを見てもわかるとおり、お婆ちゃん自身が自分のレシピで作って煮込んだボリュームたっぷりの豚肉料理です。肉はトロトロ、というわけではなく、やや歯ごたえがあり、噛めば噛むほど味が出る、といった感じ。ナビ的には、肉の下のタケノコも味が染みていておいしいと思いました!


菜哺蛋(切干大根入りオムレツ)

こちらもたいへんシンプル、かつ台湾料理店ではどこでもおいてある料理ですが、どこの家で漬けた漬物も味が違うのと同様、このオムレツも、切干大根ひとつでずいぶん味が変わってきます。こちらのはけっこう薄味で食べやすかったです。しょっぱい切干大根とネギを利かせてあるので、ごはんがすすむ一品。


丸子湯(魚のつみれスープ) 

魚のおだんごと煮大根がこってりと入っていて、とんこつベースの、味わい深いスープでした。地鶏スープとは違う、あっさり風が、日本人に合うと思ったのでしょうか。メニュー帳の中にはなかった一品なので、お婆ちゃんに、写真を見せてリクエストしてくださいね。

ほか、日本人の好きな料理としては、麻婆豆腐、それからお茶の葉を使った茶豆腐なども名物だそう。さらに地瓜葉(芋の葉炒め)など、地元の野菜を使った炒め物や、地鶏を使った鶏湯(チキンスープ)なども自慢料理のひとつだそうです。ナビは、タケノコが入ったチキンスープ「筍子鶏」などが美味しいんじゃないかと、冬場また来よう!と狙っているところです。料理の値段も、麺線や切干大根入りオムレツが100元、など、良心価格であるところも、利用しやすいポイントですしね!

茶芸館としても使えます

ちなみに、ここでは食事をすると、食前にお茶と茶菓子のサービスがあると言いましたが、食事時を外して、午後の時間に訪れた場合は、工夫茶セットでの茶芸も楽しめます。また、工夫茶をするほど時間の余裕がない、という場合は「梅茶(アイス)」「柚子茶」などを注文するだけ、というのも可能。餃子や滷味(煮込み料理)などのおつまみもそろっています。

ちなみに店名の「芋仔蕃薯」の意味ですが、これはおイモのことで、「台湾育ちのイモっ子」などを指すのに使われるのですが、そんな素朴な味わいのある料理と、素朴なおもてなしが受けられる場所だと思います。ところで、お婆ちゃんは何時頃行けばいるの?と尋ねると「昼間は、だいたいここにいますよ。夕方過ぎは、家のほうで休んでるけど、日本のお客さんが来て、注文に困っているときは、いつでも顔を出しますよ」とのことでした!遅い時間でなければ、ぜひ呼び出しちゃいましょう! 

では、九份名物婆ちゃんと楽しいひとときを!台北ナビがお届けしました!

記事登録日:2009-12-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-12-11

スポット更新日:2012-07-03

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