緩慢(金瓜石)

Adagio緩慢

閉店・移転、情報の修正などの報告

阿里山へ向かう途中の街、奮起湖が第一号、平日でも大人気の民宿「緩慢」が九份の山間にも現れました!

こんにちは、台北ナビです。
九份…ナビはもう何回来たことでしょう。この階段も何回登ったり降りたりしたことか。来るたびに変わらぬ店の間に、たまに新しい店、あるいは模様換えをした店を見つけます。今日は、基山路をちょっと歩いてから、「緩慢」民宿へ行くことに。阿里山途中の奮起湖「緩慢」では、いい思い出をいただいたナビ。今日も胸ワクワク、車を走らせます。尖山國小という小学校が見えたら、「緩慢」はこの近くと聞きました。しかし、見事に何もないところ。まず、金福宮という中国風の鳥居を抜けたら山の中腹に「緩慢」が張りついているのが見えました。台北からバスで来る人は基隆客運に乗り、この「尖山国小」のバス停で降ります。ここからは約15分山道を歩くことになります。

やっと着きました

建物は4階建てで、部屋は全部で14室。4人のファミリールームが1室、3人部屋が1室、その他は2人部屋です。でもどの部屋もソファベッドがあるので、2人部屋でも+2人は泊まれたりはできるんですよ。1Fは入口にカウンター、チェックインアウトはここ。隣はレストラン、朝食、夕食はここです。チェックインでは、20枚のカードから好きなものを1枚選び、そのカードが部屋の名前になり、そのカードのタイトルの本が部屋に置かれています。翻訳本か台湾のものか決まってませんが、全部中国語。自然の中で読むにふさわしい本、といえます。ナビが引いたのは、「小鼯鼠的看法」(日本語だとムササビくんから見た見方、かな)というエッセイ本でした。キーには丸いものが付いていて、21:00以降の出入りの時は、この部分をドアにかざすと中に入ることができます。そして、好きな香りを百合、ラベンダー、ローズから選ぶと、部屋の中にその香りが漂い、石鹸もそれ。ナビは百合を選びました。
飲み物とラベンダークッキーで一息入れた後は、2階に上がってスリッパに履き替えます。

部屋を拝見 2人部屋

2人部屋は全部少しずつ間取りが違うんです。ナビが泊まった3Cは、ダブルベッドの上に「緩慢」お決まりの2頭のテディベアが仲良く手をつないで待っていました。ベッドの上のBOXには、封筒とラベンダーと小さな小瓶、九分の小石とか葉っぱとか思い出をこの瓶に入れて持って帰ってね、と言われました。ベランダには一人用の椅子、山と海がきれいに眺められます。ソファベッドが2つもあって、夫婦と子供を2人連れててもOKの部屋です。TVはDVDを見るためのもので、TV番組は全く見られません。壁のCDは紐を引っ張るとON/OFFに。コップにはハーブティーが。山間は蚊もいるので、蚊取り線香もおいてあります。

「緩慢」のバスルームですが、シャワールームはどの部屋にもありますが、バスタブがあるのは14室中11室。椅子と桶もあるし、リンスはないけど、シャンプー、ソープ、バスソルト(ナビの部屋は、選んだ百合のソルトが入っていました)があります。中には大きな窓を取っているバスタブもあるので、快適なお風呂タイムが過ごせます。アメニティは、歯ブラシセット、シャワーキャップ、髭剃り、くし、綿棒、歯線。トイレは全室ウォシュレットで、乾燥や暖房をコントロールするスイッチもありました。ここ、冬場は寒くなるんですよ。

快適な屋上

4Fには2人部屋が2つと「Adagio SPA」があります。民宿の表に面した4Aの部屋は最上階だけあって、ベランダからの眺めが一番の部屋なんです。この部屋のベランダは、宿泊者なら必ず利用する4F公共ベランダに隣接しています。屋上なのに、周囲は水が流れていて、だから危なくはありません。部屋の中から
も山と海に挟まれ、大自然の中に浮いているような感覚が味わえます。

3人部屋

3Fの3Dは3人部屋です。入ったときの第一印象は広い!ベランダは小さいですが、読書スペースが和風で、また、どの部屋にもあるんですが、スケッチ用の台がこの部屋ではひときわ目立っています。紙は台の後に5枚ほどあり、外の景色を眺めながら、気持ちが趣くままにスケッチしてください、とナビも言われました。この部屋のバスタブは小さい引き戸もあって、ゆったり湯に浸る時間が過ごせます。

リビングと4人部屋

2Fは宿泊客が靴をスリッパにはきかえるところです。リビングがあって、好きな本、DVDを部屋に持って行ってもいいんです。2Fと3Fのフロアには共有の湯沸かしスペースと共有の冷蔵庫があります。
2Dの部屋は全館唯一の4人部屋で、広々としていますし、ベランダが2つもありました。広い方のベランダは、1Fへ直接降りていける小道もあります。この部屋は快適です。リラックスできること間違いなし!

夕食

18:00厳守です。宿泊の人たちが準備されたテーブルに着きます。今日の世話役の小帥から、食事についての説明があります。前菜が運ばれてきました。カボチャや魚、そして梅酒。その後は魚とトマト酢です。どちらもあっさり。

魚は太刀魚によく似た魚で、白身の部分が締まっていて、骨ごと食べることができました。ごはんは、炭と魚の卵で焚かれています。おかずは味がしみ込んだ豆腐と豚肉。麺スープにはイカと野菜がたっぷり入っていて、カラッと揚げてつぶしたにんにくを上にかけていただくと香ばしかったです。

セルフサービスの野菜の時間。モロヘイヤやみつばに似た野菜、キャベツと昆布を小さい網に入れて煮て、その上に自分の好きな味付けをします。必ずかけたいのは、肉そぼろのたれです。白いご飯にかけてもおいしいんです。

石花凍+ラベンダーのデザートはすっぱい味がしました。芋圓は九份の名産ですよね。甘すぎず上手に煮込まれていました。最後はスタッフ紹介があって、夕食は終了です。ごちそうさま。

朝ごはんとレストラン 朝ごはんとレストラン

朝ごはんとレストラン

午前の遊び

毎週木曜日の10:00~12:00はDIYのクラスがあるんです。ナビがなぜ水曜日に宿泊したかというと、このDIYクラスを受けてみたかったため。「緩慢」の館内のあちこちにかかる絵は「厳凱信」さんのものですが、この厳さんとの奥さんである「崔麗君」も芸術家で、この2人の工房が「緩慢」の近くにあるんです。9:30に、チェックアウトを済ませ、荷物を置かせてもらった後、聞いた通り「119カフェ」の標識を頼りに入口出て右の坂を登って行きました。途中左側に緑のドアがあってそこよ、と聞いたものの、標識を見失わないかとなんとなく不安。「黒店」といわれる真っ黒の家屋を過ぎ、日本統治時代に建設された「水圳橋」のちょっと手前で、奥さんの崔さんが待っていてくれました。

ヨーロッパの片田舎が出現

2人の普段の住家兼仕事場は瑞芳だそうで、ここへは週1回だけ来ています。この工房は、その昔金瓜石で炭坑が栄えていたころに工人たちの宿舎として使用されていたそうで、50年以上は経っています。土地は国のものなので借り、民家は購入して骨組みは残し、7年かかって天井や壁など自分たちのスタイルに作り上げたそうです。今でもまだ完成品じゃないわよ、と言ってますが、ヨーロッパの田舎を意識した内装と造りはもう完成のように見えます。お風呂が当時の大きさをキープしているというのには驚きました。壁には厳さんの絵、小物や雑貨は、パリの蚤の市での掘り出し物だったり、自分たちで作ったものなんだそうです。

DIY開始

2人はこの工房にいる時間は、何かしら自分たちの作業をしているそうで、この日厳さんはおしゃべりしながら、針金を器用に曲げて、版画の元を作っていました。横にいる奥さんは、この人また何を作ってるかしら?って感じで、時々覗き込んで進行状況を確認してます。この日のDIYは、籠入り観葉植物で一つ500元。ナビと一緒に参加したカップルは、2人で一つを作りました。崔さんがまずご主人が作った籠を持ってきて、ナビたちは好きなものを選びました。それから水分を吸収している苔のようなものを籠に敷きます。次に崔さんが育てている植物からいくつか材料として出してくれました。まず、一番目立つ大きいものを一つ選び、背が高いものを2種、低いのを1種、長いものを1種、こんな感じで、一つずつ入れながら土も加え、箸で押し込みながら形を整えていきます。

119へ行ってみる

最後は、枝をさして出来上がりです。ナビは崔さんに勧められて、橋を渡り、向い側に見える119カフェに行ってみることにしました。遠そうに見えますが、5分ほどで着きました。カフェへの坂道を振り返ると、厳さんたちの家が真ん前にあって、崔さんがさっきのカップルたちと話している声がよく聞こえるのには驚きました。

カフェから

高いところにあるカフェ、実は黄金博物館区からもバスひと駅のところ。バス停はカフェの上方にあります。もう10年近くここにカフェを構え、カフェの中には小さな民宿もありました。ベランダの外には、あひると鶏が庭にいます。ここに座ってコーヒーを飲みながら、険しい山間に挟まれた遠い海を眺める…九份の街だからこそ見られる景色とくつろぎ方かもしれません。
帰りはこの「石山橋」渡り、右前方にある石段を登って行きます。夏場は暑くて死にそう。登りきったところが「瓜山國小」のバス停ですが、荷物が多いと大変ですね。登りには約15分かかります。

記事登録日:2009-06-01

ページTOPへ▲

関連タグ: 九份 SPA ナイスビュー

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-06-01

スポット更新日:2014-12-05

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

関連記事

薰衣草森林・明徳店(苗栗県)

薰衣草森林・明徳店(苗栗県)

童話の中に紛れ込んだような乙女チックな世界での~んびり!気分はプリンセス♪

Adagio SPA(緩慢) (九份)

Adagio SPA(緩慢) (九份)

険しい山と青い海を眺めながらのSPA、あの有名な観光地の近くにありました!