【台北美食】フレンチレストラン「LOPFAIT樂斐」では、姉妹ブランドのステーキハウス「LOPFAIT Grill」のコース料理も味わえます!
同じテーブルでそれぞれのコースを自由に選べる柔軟さは、台湾ならでは!あなたはフレンチ派?それともステーキ派?
シックで落ち着いたトーンの店内。大きな窓からは剣南山が望めて、優雅なランチタイム~! 駅周辺が絶賛工事中で少し残念ではありますが、2026年年末には終了予定となっていました。
「LOPFAIT樂斐」は、2020年のミシュランプレートに選出されたフレンチレストラン「MiraWan」で知られる博匠餐飲集團が手掛けるレストランで、2021年にオープン。
台湾の優れたレストランやバーに贈られる評価「Tatler Best Taiwan」で2025年のレストラン推薦に選出されているほか、台湾著名人による食の評価「500盤」にも度々選ばれている名店です♪
「LOPFAIT」は、フランス語の「développe(発展)」と「au fait(精通)」を組み合わせた造語。シェフ鄭裕錞(Josh Cheng)氏が食材への深い理解と革新を追求し、初心を大切にしながらも進化を続ける姿勢を料理で体現しています。
「LOPFAIT樂斐」のフレンチコース料理
まずはそんな「LOPFAIT樂斐」のランチ、全10皿のコース(4880元+10%/人)の内容を見てみましょう!(2025年10月現在のコースです)
開胃小點(Mise en bouche)前菜4品
※今回特別にディナー用の前菜をご用意してくれたのですが、本来ランチの前菜は「帕馬火腿/大甲芋頭/自製鹹蛋黃」と「黑糖菠蘿黑松露泡芙」のみです
①鵝肝香緹捲
外側のパリッとした食感と、中から溶ける宜蘭産鴨のフォアグラ&生クリームムースとのコンビネーションが楽しい一品です。熟成した菜脯(干し大根)とニンニクの芽のパウダーがふりかかっており、台湾の余韻も感じられます。
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②帕馬火腿/大甲芋頭/自製鹹蛋黃
サクサクのタルトにパルマハム、燻製した大甲産タロイモのムース、自家製の塩漬け卵黄、そして乾燥エシャロットの粉末を層状に詰め込んだひと口サイズの前菜です。ほんのり主張するタロイモの風味が印象的でした。
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③鱒魚子煙燻甜菜根塔
薄く繊細なタルトの中に、マリネした大根、スモークしたビーツ、ハーブヨーグルト、マスの卵を丁寧に重ねた、美しい一品。マスの卵のプチプチ食感と、爽やかな酸味が忘れられません……♡
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④黑糖菠蘿黑松露泡芙
黒糖とゴマで作られたシューの中に、熟成コンテチーズと黒トリュフで仕立てた濃厚なチーズクリームが詰まった一品。ひと口頬張れば、トリュフの風味が口いっぱいに広がる、贅沢な一品でした。
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冷燻吉拉朵生蠔 柴魚湯凍 奇異果莎莎(Cold-Smoked Gillardeau Oysters/Bonito Jelly/KiKiwi Salsa)
スモークされたフランス産生ガキの登場。カツオ出汁のジュレとキウイのサルサが添えられた、爽やかな一皿です。
蕪菁巴伐露 加拿大鮭魚卵 柚子橄欖油(Turnip Bavarois/Canadian Salmon Roe / Yuzu Olive)
カブのババロアに、カナダ産のイクラがトッピング。ユズオリーブオイルが香ります。まるでスイーツのようでした。
澳洲莫瑞鱈魚 芥藍法國魚子醬(Australian Murray Cod/Chinese Kale/French Caviar)
昆布の旨味をギュっとまとったオーストラリア産のタラが、ふっくらして本当においしかった~。ほのかな苦味のある芥藍と、フランス産キャビアの塩味のバランスも絶妙でした。
北京鴨肉捲 廣式肝腸櫻桃(Peking Duck Pie/Cantonese Liver Sausage/Cherries)
香ばしく焼き上げた北京ダックの中には、濃厚なレバーソーセージが詰まっています。火入れがすばらしく、パリッとした皮からジューシーな脂がじゅわっとあふれ出て、鴨肉の旨味を感じる一皿でした。
甘酸っぱいチェリーソースがアクセントとなり、脂の旨みを引き締めてくれます。ちなみに2025年「500盤」で選出された1品ですよ♡
櫻桃鴨胸 無花果 莫雷(Cherry Valley Duck Breast / Fig / Mole)
メインディッシュは台湾宜蘭のブランド鴨「チェリーダック」のロースト。鴨肉をじっくり焼き、皮が黄金色にパリっと仕上がっていて、見事な火加減を感じられます。チョコレートにスパイスを加えて作る、メキシコの「モレソース」と一緒にいただきます。さわやかな甘みのあるイチジクとも相性バツグンです。
布里起司/冬季黑松露/蜂蜜(Bire Cheese/Winter Black Truffle/Honey)
お口直しのデザートに出てきたのは、ハチミツトリュフジャムがかかったヨーグルトアイスです。トリュフが香るデザートとは、斬新!ブリーチーズとぶどうの洋酒漬けとの組み合わせも抜群でした。
無花果 帕夫洛瓦 薰衣草白酒凍(Fig/Pavlova/Lavender White Wine Jelly)
黒い殻をたたき割ると、ブリーチーズのソースとイチジクがこんにちは。視覚も楽しいデザートです。フレッシュチーズ「フロマージュ・ブラン」のアイス、ラベンダーの白ワインゼリー、黒麦のチップが添えられています。
ステーキハウス「LOPFAIT Grill」のコース料理
つづいて、フレンチのDNAを感じるステーキ「LOPFAIT Grill」のコース料理をご紹介します。
お値段はランチコース、全5皿(2780元~+10%/人)、ディナーコース、全8皿(3280元~+10%/人)となっており、メイン料理により価格が変わります。
今回いただいたランチコース (3180元~+10%/人)の内容を見てみましょう!(2025年10月現在のコースです)
佛羅倫斯燉金錢肚 青醬 法國麵包
立ちのぼるスモークの中から現れたのは、たっぷりのチーズをまとった牛モツ。香ばしい香りに誘われながら、カリッと焼かれた薄いバゲットとともに味わいます。
芋頭 海鮮濃湯 椰漿
タロイモ、海鮮、ココナッツの濃厚スープです。コーヒーパウダーが降りかかっていて、ナビ的に大ヒット!まろやかでコクがありながらも後味すっきりで、たいへんおいしくいただきました♡
自製現烤佛卡夏
自家製のフォカッチャを、焼きたてでいただけるのもうれしい。胃袋がもっと大きかったら、たくさん食べたかったなぁ……
熟齡母和牛肉塔塔 義大利黑松露 布里歐麵包
熟成を重ねた雌牛の生肉を使用したタルタルは、脂の甘みと口溶けの良さが格別!香ばしいブリオッシュとの相性もよく、添えられた黒トリュフで味変も楽しめます。今回は特別にキャビアをサービスいただきました♡
美國FLANNERY乾式熟成28天丁骨40oz
28日間ゆっくりとドライエイジングしたステーキに初挑戦!ハムのような不思議な食感で、お子ちゃま舌のナビには少々大人なお味でした。ボリューム満点ですが、こちらは2人分の分量です。
綜合野莓義式冰淇淋
見た目もかわいい、ベリー尽くしのジェラートです。酸味と甘みのバランスが心地よく、食後の口直しにもぴったりな爽やかなプレデザート。
Old Fashion提拉米蘇
すでにお腹いっぱーい!なはずのに、ペロリと食べられるほどにおいしいティラミスでした♡そのわけは……
卡里諾捲
シチリアの伝統菓子「カンノーロ」をモダンにアレンジしたスイーツ。一口サイズの小ささなのに、食べるのがもったいなくなるほど丁寧なつくりなんです!リコッタチーズと砂糖漬け柑橘のフィリングが詰まっていて、爽やか~♡
最後に、10月のテーマだという「惑星」を模したチョコレートが運ばれてきました。
お店を率いる鄭裕錞(Josh Cheng)シェフは台湾出身。台中の名店「Le Moût(樂沐法式餐廳)」で腕を磨き、独立後に「MiraWan」でミシュランプレートを獲得した実力派です。
海外での修業ではなく、台湾という地で経験を積んできたからこそ生まれる、独自の感性と表現を味わってみてはいかがでしょうか。
「LOPFAIT樂斐」/「LOPFAIT Grill」の情報
住所:台北市中山區敬業二路199號4F
電話:(02)8502-5599
営業時間:12:00~14:30、18:00~22:30
休業日:日、月曜日
ウェブサイト:
https://www.lopfait.com.tw/※完全予約制です
予約はこちらのページから
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2025-10-23