九份にやってきましたー!
九份といって連想するものは何ですか?赤提灯に夕陽にジブリ?いえいえ雨でしょう!「1週間に8日間雨が降る」と言われるほど、晴天が少ない九份。よくよく調べてみれば、旧暦の8月~翌年の3月までは雨季に数えられるそう。12月の今はまさに雨季真っ最中……涙。
当然夕陽も拝めず、見下ろす景色も雨に煙るばかり。寒いし、びしょ濡れだし、テンションだだ下がりのナビですが、気になるお店を訪ねてみることに。
ここ「石埤23」は2020年7月にオープンした割と新しいお店。けれど、新しモノ好きの間ではすでに話題となっています。
基本週4日のみの営業+完全予約制ということで、「行きたい時にスグに行けない」なんとも悩ましい営業方式。
メニューはこんな感じです。決して多くはありませんが、なんといっても必食は「來石埤23必點」欄の3品ですよ!
九份風ネギ餅「九份葱餅」。
屋台でよく見かける「葱油餅」を想像していたら、なんと葱のかき揚げ風~!サクッと軽くて、オリジナルのスパイス(オリーブオイル・ニンニク・トウガラシ)入りのつけタレが実によく合います。
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クランベリーのスコーン「蔓越莓司康」 |
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フレンチトースト「被遺忘的法式土司」 |
聞けばご夫婦は長らく室内装飾を生業にし、料理とは無縁の世界にいたとのこと。しかし親の介護が必要となりUターン。ここをリノベして、小さなレストランをオープンしました。
料理に関しては素人同然でしたが、TVやインターネットを見ながら独自に修行。幾人かの有名料理人を自らの師と仰ぎます。その1人がミシュラン2つ星の銀座「てんぷら近藤」の店主、近藤文夫氏。なるほど、「九份葱餅」はまさに近藤氏からアイディアを得た一品なんですね。
どれもこれもおいしくて、生まれながらに料理のセンスを持ち合わせているのだろう、とナビは思うのですが、ご主人は「家族や友人、みんなを想う気持ちが隠し味」と笑います。
帰りがけに入口脇に置かれた棚を見ると、手作りの小物が。すると「僕が作ったんだよ」と。九份へ戻り、お店を開く前に製作していたんだとか。やはり手先が器用で、美的センスを持ち合わせている方なのだと、改めて確信しました。
そんな邵ご主人と奥さんが切り盛りする「石埤23 」。カウンターに座り、九份オリジナル酒を飲みながら、自慢の料理を味わってみてはいかがですか?ユーモアあふれるご主人の話も相まって、雨降りの憂鬱もきっと吹き飛ぶはずです。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2022-12-28