澎湖空港近くに、とーっても偉い人の住居跡があるらしい。その聡明さにあやかりに早速行ってみることにー!
エライ人の名は蔡廷蘭。「進士」とは、科挙(かつての中国で行われていた高級官僚試験)に合格して得た学位のことで、澎湖ではこの蔡廷蘭が唯一の合格者なんだとか。蔡さん、スゲー!
ふむふむ、このお方ね。威厳のあるお顔立ちをしています。蔡廷蘭は幼い頃から学問に秀でており、いわゆる神童だったそう。よしっ、とりあえず拝んどこうっと。
ここが住まい…‥か?どう見ても寺廟。「興仁濟陽堂蔡氏宗祠」は1769年に創建されたお堂で、蔡家ほか近隣のご先祖様が祀られているそうです。幾度かの建て替えを経て、1972年の改築時には蔡廷蘭を讃え「進士」とかかれた匾額(額)が掲げられました。
さて、気を取り直しておうちを探しましょう。おっ、看板がありました!矢印はお堂の裏手を指しています。行ってみよー!
道路の向こうに……それはあったー!
さすが雰囲気あるぅ~!と思ったけど……
誰か住んでそう。えっ、ここじゃない???
あまりにシンプルなんで、思わず通り過ぎてましたー(汗)。
ここよ、ココ~!進士合格後の1846年、かつての住居のとなりに建てられたおうち(ということは、さっきのは蔡廷蘭出生の地)。よーく見れば、門の上には「進士第」の文字が!
澎湖で見受けられる一般的な住居と変わらぬ伝統的な四合院造りですが、燕のしっぽみたいにやや湾曲した屋根と扉に施したさまざまな細工が特徴的です。
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でも、見学よりも(?)地元で人気なのはコレ。古代漢服を身にまとい、進士になりきって撮影ができちゃうサービスです。99元/15分&149元/30分(衣装貸出のみ)って激安~!!!赤ちゃん~大人まで各種サイズがありますよ。コスプレしちゃう? |
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さて衣装に着替えたら、椅子に座って進士を気取りましょう。撮影大歓迎!但し、進士たるもの「机上への落書き禁止&引き出しを勝手に開けるのもなし」ですぞ。注意を守って施設内で撮影をお楽しみください(撮影はご自身のスマホになります~)。 |
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記事登録日:2022-11-09