二週間前にはすでに申し込みがいっぱいになってしまった大人気のツアー「巧可之旅」。客家文化と屏東カカオ、台湾チョコレートに触れる旅ということで二つのツアーが企画されていました。一つは「萬巒郷」の「五溝水」集落を巡り、「萬巒」地域の郷土料理として有名な豚足を味わう旅、もう一つは佳冬エリアの客家集落を巡り、客家料理を味わう旅。カカオの木を植えている農家の多くが「萬巒鄉」「内埔鄉」を中心とした「六堆」地域と呼ばれる客家集落にあるため、客家集落を巡る旅なんですね。
どちらも午後屏東カカオパークに戻ってきて、パーク内のガイドとチョコレートDIYがついています。9:00に台湾鉄道の「屏東」駅に集合してバスに乗り込みました。それでは出発~。
バスに乗ること1時間ほど、まず到着したのは1923年に造られた「楊氏宗祠」。客家の伝統的な四合院建築で、楊氏の祖先を祭っている場所です。到着すると地元のガイドさんが登場し、中を案内してくれました。
こちらには、台湾に一つだけと言われている「太極兩儀池」があります。伝統的な客家の風水上よい意味があるんだそうです。蓮の花が咲いていてとてもきれいです。
それから道を渡って「詩人歩道」とも言われている「冬根路老街」を歩いていきます。今年2021は客家集落「六堆」300年にあたり、各地でいろいろなイベントが行われています。こちらにも客家のちまきや福菜入りの香腸(台湾ソーセージ)、ヨモギなどを練りこんだもちごめで作った「草仔粿」を売るお店など、屋台がたくさん出ていましたよ~。
客家の花布のグッズを売るこんなかわいいお店もありました!
道沿いには1910年当時、唯一の二階建ての赤レンガ建築だった「張家商樓」があります。ここは生活用品を売る雑貨屋さんだったそうです。
更に先に進んで行くと、左側に立派な建物、敷地は1500坪もある「蕭家祖屋」が見えてきます。こちらは1846年に建てられ、1880年には第五堂まで部屋が増築された台湾唯一の「五堂六院(堂屋という主屋が5つ、庭が6つ)」の建物です。
入り口には入場料「大人50元、子供30元」と書いてあるので、皆が来るのを待っていると中の人たちと顔見知りなのか、ガイドさんが「ちょっと中で写真を見るから」と中の人たちに声を掛け、お金を払わず「中にどうぞ」と案内してくれました。そして、ガイドさんが突然「ここは私の実家です」と言うのでビックリ!!なんと!ガイドさんはここ蕭家の娘さんだったんです。実家とだけあって、敷地内に何があるか、置かれているものやドアの装飾、一家の写真などまで詳しく説明してくださいましたよ~。月曜日は一般公開されていませんが、土日祝日には決まった時間にガイドがあります。グループなら事前に電話で予約すればガイドをしてもらえますよ~。
お昼は、バスで「萬巒郷」へ移動します。豚足で有名な通りをバスの窓から眺めながら、客家料理のレストランへ。
客家料理でよく知られている幅広のライスヌードル「粄條」もあって、おいしくいただいたのですが、
豚足も出てきました!この地域の名物の豚足もいただくことができて、大満足でした!
お昼を食べてから、午後はカカオパークへ移動。ガイドさんが詳しく案内してくださいましたよ~。
平日とは打って変わってカカオパークは大賑わいでした。野外マーケットもあって、チョコレートやチョコレートアイス、コーヒーなどを片手に皆さん楽しんでいました。
ステージでの演奏も。日本語がとっても上手な司会の卓さんが声をかけてくださり、ナビのリクエストに応じていただきました!チェロで「雨夜花」の即興演奏をして下さいました!
パーク内を巡りながら、ガイドさんから貴重なカカオの白い果肉(カカオパルプ)も食べさせてもらいました。この豆を包んでいる白い果肉は甘酸っぱくて、釈迦頭に似ていました。
カカオの木を植えている農家の地図です。予約をすれば見学させていただける農園もあるそうで、農園にも行ってみたいな~と思いました。
今回のチョコレートDIYでは、カカオ豆をすりつぶして、チョコレート盆栽と名付けられたスイーツを作りました。今回のツアーはお昼ご飯付きでひとり500元!コスパが良すぎでした。
カカオパークでは、不定期にイベントを行っているので、フェイスブックをチェックして、皆さんも是非行ってみてくださいね!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2021-12-22