東京・渋谷にあるUltra Super New Galleryで、10/5(土)~18(金)まで、「台湾漫画家 蕭言中【出神入畫】漫画展」が開催されます。
蕭言中氏は「童話ショート」という一コマ漫画で台湾を風靡した漫画家で、TV番組のMCや舞台の演出・脚本家としても活躍。その多彩な芸術活動の経験とエネルギーをもとに、近年は最もシンプルな線で描くことにこだわった「禅武」という新たな境地を切り開きました。
無駄な色彩を控え、一筆一画で雲や水が流れるように自然な線で描かれた作品は、シンプルさの中にもユーモアがにじみ出ており、人生の奥深さまで感じさせてくれます。
10/5(土)のオープニングセレモニーには、台北駐日經濟文化代表處 台灣文化センター・センター長の王淑芳さん、台湾花蓮県文化局局長・江躍辰氏など、多くの関係者が集いました。
『味いちもんめ』でおなじみの漫画家・倉田よしみ氏もお祝いに駆けつけました。飲み友達だそうで、「次の漫画祭には来ますか?じゃあ、そのとき飲みましょう」とユーモアたっぷりに祝福。
樽酒の鏡開きで、漫画展の開幕を日本流にお祝い。木槌を渡された蕭言中氏は「本当に叩いていいの?」と驚きながらも、力強く叩き割っていました。
その独特の画風について蕭言中氏に伺ってみました。
「指先を剣のような感覚で使って、頭に浮かんだイメージを一気に表現します。だいたい1分ぐらいで、一気に描き上げます。そうじゃないと、きれいな線にならないんです」
ときには思い通りのイメージが描けず、何度もやり直すこともあるそう。
「このマリリン・モンローは500回ぐらい描き直しました。よく知られている彼女のポーズとはちょっと違いますが、これが私の中のイメージなんです」
これは誰だかわかりますか?
そう、チャップリンです! ユーモラスな雰囲気がにじみ出ていますよね。
躍動感あふれる作品の数々。今にも動き出し、絵の中から飛び出してきそうです。
見れば見るほど、深い味わいが感じられます。ぜひ実物をご覧いただき、蕭言中氏のユーモアあふれる世界観を存分に楽しんでください。
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記事登録日:2019-10-08