妻夫木聡と豊川悦司がW主演を務める日台合作映画『パラダイス・ネクスト』が、7月27日より東京・新宿武蔵野館など全国で順次公開されます。
舞台は異国の地、台湾。ある事情から台北に身を隠し、ひっそりと生きているヤクザ・島(豊川)の前にある日、お調子者の牧野(妻夫木)という男が現れ、昔の事件の真相を知っているとほのめかします。
しかし、その牧野もまた命を狙われていると知った島は、彼を連れて花蓮へと逃避行を繰り広げます。そこで二人が出会ったのは、1年前に死んだシンルーにそっくりの女性シャオエン(ニッキー・シエ)でした。実は島は、シンルーのボディガードだったのです。
シャオエンとの出会いが、孤独な二人の男たちの心を徐々に溶かしていきます。けれども同時に、二人にかかわる人々が次々と殺され、その死の影はやがて花蓮にも忍び寄ってきて――
監督を務めたのは、台湾の名匠ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーの映画音楽を手がけてきた半野喜弘氏。試写会初日、会場に登場した半野監督は、「この映画は、妻夫木さんと豊川さんと僕が一緒に話しているとき、『こういうの面白いよね』『いいね、3人でやろうよ』というふうに盛り上がって始まった、半分、自主映画のような作品なんです」と挨拶。
音楽家として世界をまたにかけて活躍する半野監督は、台湾の熱気や湿度、街の匂いをダイナミックな音楽設計で立体的に浮かび上がらせ、臨場感あふれる映像を実現。さらに、世界的作曲家・坂本龍一氏が手がけるテーマ曲が幻想的な彩りをそえています。
ホウ・シャオシェン監督の台湾映画『黒衣の刺客』にも出演した妻夫木さんは、「夢にまで見たとても美しい台湾で撮影することができ、とても幸せです。どこへ行っても日本人に対して優しく、僕にエネルギーを与えてくれる素晴らしい国です」とコメント。
今回の撮影が8年ぶりの訪台という豊川さんは「台湾は、まるで故郷のように静かで穏やかです。自分が住んでいる場所の延長線上にいるような、懐かしくて優しい感じがします。自分の国のようにリラックスして仕事ができました」とコメント。
全編台湾ロケ、撮影はほぼオール台湾スタッフという自由闊達な雰囲気の中で、他の作品では見せたことのない二人の相貌が垣間見えるのも本作の魅力。孤独な男たちの行きつく先に、果たして「楽園」はあるのか――ぜひ劇場でお楽しみください。
(画像提供:太秦株式会社)
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記事登録日:2019-04-30
7/27(土)~公開!妻夫木聡と豊川悦司W主演の日台合作映画『パラダイス・ネクスト』 半野喜弘監督独占インタビュー
全編台湾ロケで臨んだ撮影へのこだわりや台湾ならではのエピソードなど、楽しいお話をたっぷりと伺ってきました!