今年も大盛り上がりの「TAIWANDERFUL(台ワンダフル) 」!!

台湾の音楽と文化に触れられるイベント「TAIWANDERFUL(台ワンダフル) 2016」が8月19日(金)16:00より恵比寿リキッドルームにて開催されました!

8月19日に開催された「TAIWANDERFUL(台ワンダフル)」。大盛況のうちに幕を閉じましたが、イベントレポートが届きましたので、ご紹介します!


台湾のエンタテインメントとカルチャーをフィーチュアした東京の暑い夏を彩るイベント、TAIWANDERFUL(台ワンダフル)。8月19日、恵比寿のリキッドルームにて3回目を迎えたこのイベントには、今年も多くの人々が参加し、台湾の音楽や雑貨やゆるキャラに親しみ、スイーツや台湾小吃(軽食)などを楽しみました。

多くの台湾ファンが集まることから、会場は台湾好きの知り合いとの再会の場になったり、新しい友達ができたりと、人と人を結びつける場に。日本語と中国語が飛び交い、まさに今年のイベントのテーマである「台日交友=WONDERFUL RELATIONS」が実現した場所となりました。

プレスカンファレンスに潜入~♪

謝長廷氏

謝長廷氏


イベント開催前に行われた記者会見では、今年新たに台北駐日経済文化代表処の代表に就任した謝長廷氏も登場!
台湾と日本の関係、若者の交流が一層に深まることを期待しています」と挨拶してくださいました。

イベントのオーガナイザーである台湾のメタルバンドCHTHONICのベーシスト Dorisは、ビデオメッセージで、今回のイベントの後にも、9月と10月に行われる日本の音楽フェスに、以前TAIWANDERFUL に出演したクラウド・ルーやFlesh Juicer、宇宙人(Cosmos People)が参加するという話や、台湾アーティストの持続的な活躍と今後も台湾発信の音楽が日本に深く根づき、発展することを願っていると話しました。
出演アーティストへの質疑応答では、「ライブ以外に日本で楽しみにしているものは?」との質問に対し…シンガーソングライターのHUSHは、「一蘭のラーメン」、Elephant Gym (大象體操)のベーシスト・張凱婷は「ショッピング。服を買いに行きたい!」、ギターの張凱翔は「8月10日に日本版のアルバムが出たので、タワーレコードに自分たちのアルバムが置いてあるのを見に行きたいです」、そしてFire EX.(滅火器)のボーカルのSAM(楊大正)は「日本にはたくさん友だちがいるので、ライブの合間に居酒屋で待ち合わせをして、飲んで食べて楽しみます」と、答えに応じました。
出演アーティストが大集合!

出演アーティストが大集合!

Cultureの部がスタート!

16時からはリキッドルームの2階でCultureの部がスタート。今年も台湾発のジャンボサイズのゆるキャラ、タイワンダー☆とオーベアが会場を練り歩き、お子様から大人まで多くのファンに声をかけられ、一緒に写真を取ったり、お腹をポンポンとたたかれたりと、笑いと歓声あふれる楽しいひと時に。

会場にはさまざまな出展ブースがぎっしり。台湾ドラマを放送する「アジア・ドラマチックTVとホームドラマチャンネル」のブースでは、DEAN FUJIOKAやタン・ユージャ出演ドラマのうちわを限定配布。多くのファンが殺到しました。

じわじわと注目を集めている台湾のゆるキャラ、「マレーバクのLAIMOとしろネコの爽爽猫のブース」では、それぞれのグッズやモンチッチとのコラボぬいぐるみなどを販売、LAIMOと爽爽猫のうちわも人気を博しました。

また、「タイワンダー☆」のブースでも、今回が初登場となる「タイワンダー☆洗えるお昼寝用まくら」が登場し、ファンは大喜び。

多くの台湾音楽を配信する「KKBOX」のブースでは、会場限定の豪華賞品があたる抽選会、「タイガーエア台湾」のブースではビーチサンダルなどのオリジナル商品や航空割引券が当たるすごろくゲームが開催され、音楽好き、旅好きを引きつけました。

このほか、台湾音楽好きにはたまらない、「disk UNION」による出演者ほかのCD即売会や、台湾カルチャーラジオ番組「楽楽台湾(ららたいわん)」セレクトの台湾ポップスのCDや雑貨の店、台湾の雑誌やテントの生地で作った台湾のブックカバーなどの珍しい品々が並ぶ「HaoChi Books」のブースなどにも多くの人が集まりました。

会場の奥にある小部屋には、日本人クリエイターの「NAIMEI」による台湾原住民をモチーフにした色鮮やかでキュートなイラストが展示され、トートバッグやポストカードなども販売。
台湾担仔麺(台湾料理)

台湾担仔麺(台湾料理)


また、「美味しい台湾 食べ歩きの達人 台北&郊外のグルメタウンから、高雄まで」などの著書をもつ紀行作家の光瀬憲子さんが、夜市の攻略法から台湾男子の対処法!? まで相談に応じるというブースもあり、悩める(?)台湾好き女性が話し込む姿も。

台湾で買い付けた雑貨やオリジナルグッズなどを販売する「離譜商店」には、ライブ出演をひかえたFire EX.のメンバーもさりげなく訪れ、多くのファンたちが押し寄せた。

これらの2階のブースのほか、1階では東京豆花工房による台湾を代表するスイーツ・豆花台湾担仔麺による台湾小吃、ライブハウス・月見ル君想フ提供のタピオカドリンクなどが販売され、ライブを前に人々は台湾グルメでまったりとした時をすごしました。
東京豆花工房

東京豆花工房

月見ル君想フ(タピオカミルクティー)

月見ル君想フ(タピオカミルクティー)

そしていよいよ19時からMusicの部がスタート!

そしていよいよ19時からMusicの部がスタート!

会社帰りとおぼしきワイシャツ姿でビール片手に談笑する男性、2階のCultureの部でもらったうちわをもって楽しそうに歩く女性連れ、出演バンドのロゴが入った大きな旗を持ち込むファンなどで会場はほぼ満員状態。

そこにトップバッターのElephant Gymが登場するや、大きな歓声が沸きあがりました


Elephant Gymは、ベースの張凱婷、彼女の兄でギターの張凱翔、ドラムの涂嘉欽によるインスト・バンド。

このちょっと変わったバンド名については、凱婷いわく「このバンドはベースとギターが兄妹で、妹というのは兄を越えたい、お兄ちゃんより目立ちたいと思うもの。だから、普通のバンドではギターが前に出てくると思いますが、ここでは私がベースなのでベースが最初に出てくる(笑)。まるで象が大きな足音を立てて歩くような、ベースがメインのバンドなのでElephant。

そしてマス・ロックのバンドなので、曲に体操のようなリズムがあるということでGymなんです」。

まさにその通り、1曲目の「Finger」は波のようにうねるベースのパワフルな演奏から始まり、2曲目の「春雨 (Rain in Spring)」では軽快なリズムから途中、歩くようなゆるやかなテンポにチェンジし、凱婷が甘く透き通った歌声を聴かせてくれます。この曲と続く3曲目は新曲で、10月に台湾でリリースするEPに収録予定だそうですよ!

4曲目の「頭&身體 (Head&Body)」ではギターの凱翔がピアノを弾き、ベースとピアノが絡み合うドラマチックな曲調に。そしてラストは、リズミカルなドラムとギターにベースが入ってくる、煌めくようなナンバー「銀河 (Galaxy)」。

5曲を披露すると、凱婷は元気いっぱい「ありがとうございます! Elephant GymのTシャツとEPとアルバム、ぜひ買ってください!(売れないと帰りの)荷物が重いです!」とシャウトし、その無邪気さとかわいすぎる日本語に、客席からは温かい拍手と歓声が起こりました。

次に登場したのは、男性ソロアーティストのHUSH


台湾の人気アーティスト、Maydayやアーメイも一押しの実力派で、もともとはHUSH(樂團)というバンドを率いていた彼は今回、ギター、ベース、ドラムをバックに、日本での初ステージに圧倒的な声量の歌声を響かせてくれました。

HUSHとは英語で「静かに」「話さないで」という意味。その言葉の通り、言葉ではなく音楽で思いを伝えたいとこの名をつけたといいます。そんな彼にとって、言葉は通じなくても音楽は世界共通なんですね。
1曲目の「機會與命運 Monopoly」から、憂いのある美しい歌声で観客を魅了しました。2曲目の「我想知道你的一切 King of Doubt」も高い声が妖艶に響き、手にした扇をふる仕草も優雅。

そんな一見クールなHUSHですが、MCになると「すごく緊張しています」とポツリ。「みなさんこんばんは。はじめまして。どうぞよろしく。私はHUSHです」と流れるような日本語を披露するも、「私の日本語すごくヘタです。だから……以上です!」と言って3曲目へ。笑

ところがギターを弾きながら歌いだしたものの、「もう一回!」。自らのダメだしで再び歌いだすも2回目もNG。「はずかしいです」と日本語で言いながら、3回目で成功したのが「克卜勒」。シンガポールの女性シンガー、ステファニー・スン(孫燕姿)に書いた曲を自ら歌ってくれました。

続けて4曲目の「天文特徵 Astronomical Cachet」をせつなく、5曲目の「第三人稱」を素朴に味わい深く歌い上げ、「それでは最後の曲」と日本語で言ってから、ちょっと不安だったのか「Right?」と英語で確認して照れ笑い。

美しいイントロから始まる「幾個世紀之前」で会場を圧倒♪「ありがとう。バイバイ」と手を振り、ステージを後にするHUSHに、おしみない拍手と歓声が送られました。

そしてこの日、最後の登場となったFire EX.を迎え、会場は最高潮に

2012年のサマーソニック出演以来、日本でいくつものライブに出演し、細美武士などの日本人アーティストとの親交も深いFire EX. には、すでに熱い日本のファンもついています。

1曲目の日本語曲「残像モーション」から台湾語曲の「基隆路 Keelung Road」「最後兩禮拜 Last Two Weeks」と、ボーカルのSAMのまっすぐな歌声とギター、ドラム、ベースの爆音が客席を圧倒し、盛り上げます。

「久しぶり! Fire EX.です。楽しい。ほんとにうれしい。ありがとう」。思いのこもったSAMの日本語に続いて、ギターのORIOが「日本語は簡単、簡単!」と笑わせてくれます。

続いて、イントロから盛り上がる「南國的風 Southern Wind」や「新歌四號 You Give Love a Good Name」になると、会場前方では楽しそうに踊る人々の姿も。「繼續向前行 Keep on Going」では客席をライトで照らし、一緒に歌う観客の姿にメンバーは笑顔を見せました。

ここでSAMが、11月5日に台湾の桃園にある台湾プロ野球Lamigo Monkeysのホームグラウンドで、初の野球場コンサートを行うことを発表。そして、「台11 Highway 11」「海上的人」を歌うと、次の曲のイントロでは「台湾語と日本語、どっち?」と客席に声をかけ、「おやすみ台湾(晚安台灣)」を日本語と台湾語で聴かせてくれました。

「何度も日本でライブをするうちに、少しずつ緊張しなくなってきましたが、その緊張を上回る喜びは、たくさんの日本のファンと友だちになれたこと。台湾からはるばる日本まで来てくれたファンのみんなも本当にありがとう。お互いに何かあった時には最初に助け合う、日本と台湾がそんな友だち同士であることをうれしく思います」とSAMが語り、Fire EX.の名を台湾中に知らしめた名曲「島嶼天光」へ。
この日の最後の曲に拍手と手拍子はなりやまず、ステージに戻ったFire EX.はアンコール曲「早安台灣 A New Day」を演奏。SAMの「ありがとうございます! みんな最高!」の言葉をおみやげに、興奮さめやらぬまま観客は会場をあとにしました。
TAIWANDERFULでの熱いライブに続き、翌日のサマーソニックでも多くの観客の前でその魅力と実力を知らしめたElephant Gym、HUSH、Fire EX.。

彼らの今後の活躍への期待とともに、さらなる台湾のエンタテインメントやカルチャーとの出会いが増えますように!そして、日本と台湾の交友がより深まる機会が増えることを願い、来年のTAIWANDERFUL心待ちにしています。

明年見(また来年)!

㈱スペースシャワーネットワーク提供/取材=熊坂多恵、写真=本田裕二

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-08-25

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