台湾版クロワッサン「金牛角」DIY体験に老街巡り、一日でも色々楽しめました~
こんにちは、台北ナビです。
台北から日帰りできるスポットとしてじわじわ人気上昇中の三峽。今回は三峽の老街や客家博物館など色々回ったのですが、一番の目玉は金牛角DIY!自分で作った金牛角は愛おしいったらないんです。ノスタルジーな老街はカメラッ娘やカメラ小僧にオススメ。今回ナビは長福橋近くの駐車場に車を止め、その橋を渡り民権街から老街周辺を巡ってみました。
三峽は茶葉も有名だったの?
茶葉の種類とパッケージも色々
三峽といえば台湾版クロワッサンとも言われる固~い「金牛角」が有名ですが、実はその昔、製茶、藍染、樟脳を主要産業として栄えていたそうです。ということで、ナビ一行が最初に訪れたのは長福橋を渡って民権街に出たらすぐのところにある「三角湧碧螺春茶坊」。現在三代目がお店を盛り立てています。こちらのお店はほとんど毎年賞を獲得しているという優良お茶屋さん。特にお店の名前にもなっている碧螺春緑茶は試してみる価値あり。でも、お茶屋さんに入ると必ず買わないと…と思ってしまって入店をためらってしまう方もいますよね?そんな方のためを思ってか、ペットボトルに冷茶を入れて販売しています。これで味を確認し、茶葉を購入してみるのもいいかもしれません。夏場はここで冷茶を購入し、老街をブラブラするのもいいと思います。
三角湧碧螺春茶坊
住所:新北市三峽区民権街147号
電話:(02)2672-2366
個人旅行ならオールド台湾を楽しめるスペアリブ飯がオススメ
清水厳祖師廟前には、合菜と言われる何人かでいただく大皿料理コースの店が何軒かあり、台湾の方にはそちらの方が人気なのですが、少人数の時にはちょっと入りにくいと思ってしまうナビが選ぶのは「厚道飲食店」。店内は1950~60年代の台湾の雰囲気を醸し出しています。一番人気は排骨飯。メニューを見てみるとお値段はすべて2桁。どのお料理も100元出してお釣りがくるんです。ナビはこの時お腹いっぱいだったので、食べられませんでしたが、店内にいる方の表情を見ているとおいしいんだなということが伝わってきました。
厚道飲食店
住所:新北市三峽区長福街10号2F
電話:(02)2672-5262
営業:11:00~19:30
休み:月曜日
テラスだと清水厳祖師廟を見ながらごはんが食べられます!
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お料理はこの阿美雑貨店から出てきます!
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団体で訪れるなら「長福飲食店」に入ってみて下さい。地元テレビや雑誌がこぞって取りあげる人気店です。ナビオススメはお店の看板メニューである炸紅燒肉。皮はさっくさくで噛むとじゅわっと豚肉のうまみが口いっぱいに広がります。その他お肉はもちろん海鮮系も結構おいしかったです。
長福飲食店
住所:新北市三峽区長福街17号
電話:(02)2671-9543
藍染文化にも触れてみよう
歴史文物館の奥にあります
藍染が発展するポイントとして水質の良い川が近くにあることがあげられるそうです。その点三峽は淡水につながる小さな河が三本連っていて、藍染に適しているだけでなく、染め終わった後、萬華や大陸への流通経路としてもとても便利だったことから、台湾北部の藍染産業の発展の中心になりました。老街にも「染坊」と書かれた看板が見られ、その発展ぶりがうかがえます。そこで、三峽の藍染の歴史をきちんと保存、継承していこうと作られたのが「三峽藍染展示中心」。センター内には藍染の歴史に関する展示や、商品が販売されています。藍染は耐久性に優れているのも特徴で長く使用できるそうです。また、自然の染料ですので身体にも優しいそうですよ。最近では皮製品も藍染できるようになるなど、現状に甘んじることなく新しいものへも挑戦しているそう。自分でTシャツなどを持ちこんでの藍染体験も可能(有料)だということですので、希望者は前もってセンターに連絡を取ってみてください。
三峽藍染展示中心
新北市三峽区中山路20巷3号
(02)2960-3456
老街の看板も是非注目して見てみて下さい
これがお店のマスコット♪
普通の金牛角にメロンパンの生地を載せた「菠蘿シリーズ」が最近のいちおしだそうです
三峽と言えば「金牛角」を思い出す方が多いと思うのですが、では実際どこのお店がおいしいんだろう…?そこで、ガイドさんやグルメ記者に一番おいしい金牛角のお店を聞いてみたのですが…「使用している原料はほとんど同じだから違いはよくわからない」「あんまり好きじゃない」等、結局わからず仕舞い…涙。しか~し、強いて言うなら次々に新しい味を生み出す「金三峽牛角」がいいわよ!とのお声を頼りに、「金三峽牛角」のポップな牛型マスコットを目印に早速店舗に行ってみました。
店先には牛角麺包の名で様々な種類の「金牛角」が売られており、数えてみるとこの日は15種類もの味が売られていました。お店のおばさまに聞いてみると、オススメは「原味」「巧克力菠蘿」「鳳梨」「乳酪」の4種。ナビも試食をさせてもらったのですが、クロワッサンだと思って食べると、そのボリュームに驚くはず。クロワッサン独特のサクふわ感はなく、皮は硬めで生地はぎっしりとしていて食べ応えありすぎ。一つ食べるとお腹がい~っぱいになっちゃいます。こう書くとおいしそうじゃない…と思うかもしれませんが、バターの香りがいいせいか結構おいしくて止まらないんですよねぇ。台湾の方は焼きたてをお店の前で食べてから、残りを家に持ち帰ってオーブントースターで温めているそうです。ナビも習ってやってみるとおいしさ復活!常温保存で3日間しかもちませんが、冷凍庫に入れて保存すればOKなので話のネタにお土産として持って帰ってみるのもいいかもしれませんよ。
金三峽牛角 三峽店
住所:新北市三峽区民権街7号、37号、43号
電話:(02)2673-3555
支店も色々なところにあります。公式ホームページよりご確認ください。
金牛角の形が完成
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これはチョコ味。黄身を塗って焼けば出来上がり♪
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金三峽牛角のお店で耳より情報をGET♪なんと2014年から三峽老街で、金牛角作りが体験できる教室を開く計画があるそうなのです。今回は特別に「金三峽牛角」の工場で金牛角作りを体験してきました!ナビが体験したのは、「牛の顔型金牛角」作り。お店のマスコットの顔を作ってしまおうというわけなんです。
まずは作り方の説明を聞き、作業を開始するわけですが、見ている時は余裕だなと思ったのですが、いざ作ってみると自分の不器用さにテンション↓↓↓。隣のおじちゃまがナビの不器用さをみかねて、一番難しくそして楽しいクロワッサン部分を作ってくれちゃいました(もしや作りたかっただけ?)。ナビも気を取り直し、作業再開!牛の形に近付いてゆくに連れ、どんどん楽しくなってきます!最後に自分なりに表情などを表現したら完成。工場で焼いていただき、3時間後に手元に届きます。ブサイクだけれど愛おしい❤食べるのがもったいないといいつつ食べてみると、うぅ~ん格別においしいな!子供向けだなと思っていたこのDIYですが、体験してみると大人も十分楽しめました。というより、大人の方が楽しんでいたような…。詳細はまだ決定していないそうですが、是非少人数でも開催できるようにして欲しい!とお願いしてみましたので、ナビの願いを受け入れてくれると嬉しいなぁ…。
今度はナビ一行が挑戦です!
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各テーブルに熟練スタッフがついて教えてくださいます
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ナビの(?)金牛角。ちょっとブサイク…涙
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ノーマルな牛ちゃん
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最後の最後まで気を抜かない彼女達の作品は…
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さすが!!
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日本統治時代に作られた「三峽老街」はギリシャ風の柱、古代ローマ風のアーチ型をした門、バロック風の装飾が施され、あたかもヨーロッパにいるかのような錯覚に陥ります。洋風の建物が注目されがちですが、福建、泉州、安渓の建築様式や、日本の名残もあり、中華、西洋、日本が美しく融合している点にも注目していただきたいです。また、老街と言えば建物だけが古くて、売っているものは新しいというところが多いのですが、三峽老街には100年以上続く老店も多く残っているそうですよ。S字型をした260mもの長さがある三峽老街ですが、緩やかな坂になっているので、警察署の方から写真を撮影すると街全体がキレイに写るんだそうです。
また、もっと詳しく三峽老街について知りたいという方は土日に行われる無料ガイドに参加してみてください。11:00と15:00の2回。事前予約は不要で開始時刻までに三峽旅遊服務中心に集合すれば参加できます。
ふと中華な建築がでてくるのも楽しい!
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朝鮮人参の絵柄にも注目!不老長寿♪
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呉さんの服屋さんではありません、というのが台湾ガイドのネタのひとつ!呉服商とは日本独特の言い回しなんだそう
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しかも台湾風の建築!中と和の融合♪
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新北市の食を支える中原食品
三峽老街から車で5分ほどのところにある中原食品は、新北市の給食やスーパーなどへ出荷する野菜や果物を袋詰めや小分けにして出荷しており、工場見学ができます。観光で訪れた方ならセブンイレブンなどでサラダやフルーツのパック詰めなどを見かけるかと思うのですが、それも担当されているそうです。また、注文があればお弁当の配達などもし、新北市民の食を常に支え続けているんですって。つまり、新北市のスーパーやコンビニで見かける野菜や果物はほとんど、こちらの工場が関わっているんですねぇ。こちらでは明日店頭に並ぶ野菜や果物の仕分けや出荷などの作業を間近で見学できることができるだけでなく、よく臭豆腐に添えられている台湾風キムチのDIYも体験できます。作り方は至って簡単!キャベツをバットの中へINして、塩もみ後砂糖と酢を混ぜればOK♪基本をこちらで学んだら家でも再現できるほど簡単なので、台湾風キムチ好きの方は体験してくださいね~。
中原食品工業開發股份有限公司
住所:新北市三峽区正義街18号
電話:(02)2672-3868
新鮮な果物のパックをいただきました!
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工場のありのままの姿を見て欲しいので、特別な施設はありません。わが社の安全安心な運用を見てくださいとは社長さん
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こちらで扱っている野菜には、農家の顔が見えるようにと農家別にきちんと分けられています
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生産者の名前とQRコードで管理!
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台北から最短!客家文化を学べる場所
見事な外観
花布や擂茶で注目を浴びている客家。知っているようで知らないことも多いという方が多いのではないでしょうか?もうちょっと知りたいという方に是非訪れていただきたいのが、「新北市客家文化園区」。圓樓に代表されるような客家独特の建築様式を採用した建物で入る前から期待してしまいます。常設展示は8つにエリア分けされ、その歴史、言語、建築、産業、芸術、宗教などが美しく且わかりやすく展示されていました。詳しく展示内容を知りたい方は中国語になりますが、定期ガイドがありますので、それを利用してみると理解が深まりますよ。ナビが食いついたのは客家の服を着たバービーちゃん。かわいらしいのはもちろんのこと、花布や藍染などの服を着用していて客家の服装がすっと頭に入ってきて理解できるのがすばらしい!
新北市客家文化園区
住所:新北市三峽区隆恩街239号
電話:(02)2672-9996
営業:【月~金】9:00~17:00【土&日】9:00~18:00
ガイド:【月~金】11:00、15:30【土&日】11:00、13:30、16:00
休み:毎月第一月曜日
ご先祖様を大切にするのが客家文化
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このエリアの展示は見応えがありました
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台北から車で30分ほどのところにある三峽。もっと遠いところにあるのかと思ったら案外近くて驚きました。今回は時間の関係上回れなかった東方芸術の殿堂と言われる「清水厳祖師廟」を次回は見学したいなぁと思いました。
以上、金牛角が好きになっちゃったナビがお届けしました。