“台湾の結婚式”に出席してきました!

自分の人生で一番華やかにスポットライトがあたる結婚式。芸術的結婚式写真と美食天国の台湾の結婚式(喜宴)って、どうなってるの?


こんにちは、台北ナビです。先日の日曜日、主人の友人夫妻の長男の結婚式におよばれしてきました。台湾での結婚式は、すでに何回も出ていますが、毎年趣向も内容もグレードアップしてきています。今回も、とても楽しかったです!!



「紅爆(赤い爆弾)」の別名を持つ結婚式の案内状。これを受け取ったら、出欠にかかわらず、「紅包」(ご祝儀)を送らなければならないという。なので、自分が出席したことある相手にはもちろんのこと、会社の同僚、昔の同級生など、たくさんの方に送ります。

会場に着いたら

披露宴会場では、めでたい言葉と吉祥絵が書かれた「新婚聯」のお披露目。 披露宴会場では、めでたい言葉と吉祥絵が書かれた「新婚聯」のお披露目。

披露宴会場では、めでたい言葉と吉祥絵が書かれた「新婚聯」のお披露目。

なんと県知事からも送られています。

なんと県知事からも送られています。

席順表。10人用テーブルが、44卓ありました。自分は、どこに属するのかを考えて席を探します。

席順表。10人用テーブルが、44卓ありました。自分は、どこに属するのかを考えて席を探します。

この喜宴では、約450名の出席者を予定されたそうです(でも人数の把握はちょっとおおざっぱなところもあり、最終的にテーブルを減らしたり、増やしたりで調整します)。



まずは受付で紅包を出します。受付は、同僚や友人が担当するのが通例。台湾で、おめでたいときの祝儀は、偶数。ナビたちは、大人二人子供一人で行ったので、レストランのグレードと付き合い度から、3600元包みました。




お祝いメッセージボードにサインします。



花嫁は、新郎の「伴郎」(新郎を手伝う独身の男性{←が、今現在独身であればよいという現代の風潮もあり}。車の運転や花嫁の家での儀式に参加)たちの赤いリボンでデコレーションされた車でやってきます。花嫁を迎えに行くために、新郎側は、友人や親戚、同僚で高級車(ベンツやレクサスが一般的)を持っている人にお願いして、6台の車隊列を作らなければならないのです。ドアのノブにもリボンが飾ってあります。大安のような日には、この車列をよく見かけます。




本日の主役のお二人。新郎の林育玄さん、花嫁の蘇恵君さん。


花嫁の隣にいるのは、「伴娘」の一人、潘佳涵さん。花嫁の大学時代の親友。この「伴娘」ができるのは、独身の女性に限ります。当日は、朝から花嫁の傍に付き添い、かばん持ったり、車の乗り降りを手伝ったり、ドレスのすそを持ったり、身の回りの世話一切を担当。今回「伴郎」が6名なので、「伴娘」も6名。何度も「伴娘」をすると、自分自身が嫁にいけなくなるというウワサも。ナビの友人は、14回「伴娘」した後、自分も結婚したそうですが。



控え室にて。ここで花嫁は「伴娘」たちとくつろいでいます。花嫁が軽くつまんでいたのは、おいしそうな「小龍包」と「シュウマイ」でした。

喜宴会場の入り口には

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喜宴会場の入り口には、この日のために膨大な時間とアイデアを費やして作成された芸術的写真が披露されます。出席者は、まず、ここで写真を見て席へ。名刺サイズの写真は、気に入ったものを持って帰って記念にします。
こんなポーズ、あんなポーズ、見ていても羨ましいほどきれいな写真。元々が美男美女なので、さぞや撮影しがいもあっただろうと、感心するナビ。台湾では、結婚式をするとなったら、この写真集は、何が何でも必要なアイテムなので、本人達は相当気合が入ります。会社だって休んで、遠くまで撮影に出掛けたりするのも平気。一般に台湾の男性は、結婚前も結婚後も、とても優しくまめです。式場の入り口に飾られる大きな写真は、その後、リビングや寝室に、ど~んと飾られます。何年たっても、そのころの自分達が思い出せるわけですね。喧嘩しちゃたときなどは、見るのも腹立ちますが…。



ステージでは、サックス兼フルートの男性とキーボードの女性が、喜宴の間、生演奏で雰囲気を盛り上げます。入場を待つ間、ステージ上の大スクリーンでは、二人の結婚写真のスライドショーが。

いよいよ開始


さあ、夜7時、いよいよ開始です。台湾では、およばれするときには、時間通りにいくと、「意地汚い(食いしん坊)」と思われるとかで、今夜も6時からと書いてありましたが、そろったのは7時でした。
まずは、新郎の両親、林パパ、林ママの登場。息子のハレの日に、手を振りながら、満面の笑みでの入場です。

まずは、新郎の両親、林パパ、林ママの登場。息子のハレの日に、手を振りながら、満面の笑みでの入場です。

続いて、花嫁の蘇パパ、蘇ママの登場。

続いて、花嫁の蘇パパ、蘇ママの登場。





そして、いよいよ本日の主役、新郎新婦の登場で、会場は一段と盛り上がります。新郎新婦、その両親と親族代表が会場の一番の主卓に坐ります。普通の卓よりも、飾りも料理内容も、ちょっと豪華です。面白いのは、この宴席で一番えらいのが、花嫁の母の兄弟。おじ達がそろわなければ、披露宴は開始できません。花嫁の母の実家に敬意を払う意味なんだそうです。
大音響と共にレーザー光線&スモークのショーが5分ほどあってから、本日の前菜の上菜ショー。前菜の舟盛をもったスタッフが、中央の通路に等間隔に並び、本日のメインシェフが、恭しく主卓用の前菜を持って登場です。ここから、乾杯があって、ようやく食事がスタート。



新郎新婦の席。ステージの上ではなく、主卓の真中に両親や親族らと共に坐り、お料理をいただきます。
しばらくは、食事タイム。大スクリーンでは、二人の小さいころからの写真のスライドショー。そして、馴れ初めストーリーが…。

喜宴のお料理




今日のメニューは、前菜のほか、八品の海鮮、肉、野菜料理、スープと3種類のデザート。約2時間のコースです。喜宴の料理は、ちょっと豪華です。




喜宴で前菜の前に出されるのが、「百子満千孫」という名前のついためでたい丸い揚げ餅。丸くて甘くておいしいのです。このほかには、紅白の湯円(白玉団子)が出されることもあります。喜宴必須のメニューですね。

花嫁さんのお色直しです

お色直しして、ハートの風船を配りながら再登場。 お色直しして、ハートの風船を配りながら再登場。

お色直しして、ハートの風船を配りながら再登場。





台湾の結婚式や宴会では、ほとんどの場合、主催者側の誰かが司会を担当します。この日の司会を担当したのは、花嫁の父方のおばさん。プロ?と思うくらい上手なしゃべりで、会場を盛り上げていました。



お色直し後のイベントは、「ビンゴ大会」。新郎新婦が番号を読み上げます。なんせ500人近くの人ですから、すぐに「ビンゴ~!」の声が出てきて40個の商品が次々もらわれていきました。
お次は、花嫁のブーケくじ引き。7ヶ月から30代までの未婚の女性20名がステージに集まり、ブーケから伸びているピンクのリボンの端を持って、一斉に引きます。1本だけ切れていないリボンを持っていた人がブーケをもらい、次に早くお嫁にいけるのです。





惜しくも外れた19人の残念賞は、「箸置きと箸のセット」。「快嫁(早く嫁に行く)」と「筷架(箸置き)」の発音が同じなんです。なるほど。




新郎新婦から、出席者や家族への感謝の言葉に続いて、相手の両親への花束贈呈。


「請酒(チンジョウ)」といって、新郎新婦と両親が全部のテーブルに出向いて乾杯をします。自分の席のテーブルに来られたら、目の高さまでグラスを持って、相手に向かって「恭喜(おめでとう~)~恭喜(コンシー)~!」。結婚式での「乾杯」は、全部飲み干さなくてもいいですからね。




デザートが出るころ、お客さんたちは、頃合を見計らって、次々と帰ります。新郎は「タバコ」を、花嫁は「キャンディ」をお客さんに進めて、お礼を言ってお見送りです。

日本の結婚式と大きく違うのは


1. 普段着で参加する人も多い。普通のレストランに食事に行く感じで、見苦しくなく、清潔であればOK。年配の女性の方は、赤っぽい色(でも真紅はダメ)やピンクなどの服が多いですね。めでたい席には、明るい色の服が定番らしいです。
2. 形式張っていなくて、みんなでおいしい食事を楽しみ、賑やかにお祝いする雰囲気。
3. 始まるのは、指定された時間の1時間後。デザートが出てくれば、帰っても良い。
4. 新郎新婦などに、お酌しに行ったりしない。
5. 席順に個人の名前は書いてなく、招待状を受け取った側は、家族同伴で行くことも多い。
6. 新郎新婦の地元が離れている場合や、実際に住んでいる場所が地元じゃない場合、各地で何度も披露宴をしたりすることもある。

とにもかくにも、たくさんの人と、共においしい食事をして、乾杯しあって、盛大にお祝いするスタイルの台湾の結婚式。みなさんも、お呼ばれされたら、紅包持って、「恭喜~(ゴンシー)」とお祝いしましょう。


付録1】 ご祝儀袋やお祝いのカードに添える言葉例文。
「天作之合」「永浴愛河」「心心相印」「永結同心」「相親相愛」「百年好合」「百年偕老」「花好月圓」「美満良縁」「郎才女貌」「夫唱婦随」「美満家庭」「相敬如賓」

付録2】 ご祝儀はいくら包めばいいの?
普通の関係の場合、一人或いは夫婦で1600元、仲の良い友達なら、2600元、もっと関係が深い場合、3200元か3600元が一般的な相場のようです。

以上、台北ナビでした。

関連タグ:結婚式台湾披露宴引き出物お祝いご祝儀

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-12-31

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