台北に初めての大相撲巡業が開催されます。ホテルに到着し、夕食前の記者会見に臨む力士の横顔に迫ります。
こんにちは、台北ナビです。2006年8月17日、日本の相撲界を代表する力士たちが、続々と中正国際空港に降り立ちました。8月19日、20日の2日間の日程で行われる大相撲台湾巡業への期待が高まってきました。42人の力士の間で繰り広げられる熱い熱戦。それにしても、相撲の台湾巡業は、1936年にもあったそうですが、戦後は初めて。さらに海外巡業としても、1993年のアメリカ(サンノゼ・ハワイ)巡業以来13年ぶりなのだそうです。
それでは力士たちの宿泊するシェラトン(喜来登)台北で行われた歓迎会の模様をお伝えしましょう。
食事前の力士に直撃インタビュー!
さて、歓迎パーティに潜入のナビゾー、入場の前に廊下で待っている力士に出くわしました。いつもはテレビでしか見れない、ナマ関取が、着物姿で悠然と立っています!おっと、ナビゾーの前に高見盛関がのっそりと立ちはだかっています。一言声をかけちゃおうっと。「関取、台北は初めてですか?」「ええ、ソウッすね」「台北の印象は」「もう、オートバイとか多くて、パワーを感じますね」といつものように、目を真ん丸くして話してくれました。やっぱり土俵の姿、そのままです。
◆ 玉の島関!琴光喜関!ゴーカな顔ぶれだなあ。
|
|
◆ 普天王関。ブログ見てますよ~
|
◆ 岩木山関。「メガネかけた方、多いんですね」と聞くと、「そうね、けっこういるね」ですって。
|
|
◆ パフォーマンスが見ものの高見盛関と北桜関のツーショット。
|
官民を動かした相撲興行誘致
海外巡業は13年ぶり、といっても、あれれ?2004年にはソウル・プサンに行っていますし(ソウルナビのレポート参照)、昨年は上海にも行っているはずです。
これは、友好イベントや、政府主導の公演は巡業とみなされないのかな、と勝手に判断しつつ。とにかく日本の国技ともいうべきスポーツの公演が大々的に台北で開かれる、というのもたいへんに珍しいこと。さらに準備には7-8ヶ月の期間を要した、という、全てが台湾にとっては初めてのことで、喜ばしいことです。
ちなみに、今回はこの相撲興行を主催する東風グループが大部分の資金を負担したほか、中華民国の外交部、観光局、交通部、新聞部からも資金供与があり、相撲興行誘致を推進したとのこと。うーん、官民を動員しての熱の入れよう、台湾側の熱意がこの事実だけでも伝わってきますね。
台湾には潜在ファンがあまた
巡業が行われる場所は、昨年オープンしたばかりの台北アリーナ。8/19,20の2回公演となります。今回やってきたのは42人の関取。横綱。・朝青龍関はもちろん、幕内以上ほぼ全員の関取が参加するトーナメント形式の公演です。
<参加力士>
台湾には日本語が流暢に話せる世代の方も多いため、中華民国となった後も相撲を知る人も多く、NHKの衛星放送受信が可能になった80年代以降も大相撲を観戦する熱狂的なファンも多い土地柄。この巡業を心待ちにしていた地元の方たちも多かったようです。
18日、前日のチケット販売の様子を見てみると…、おお~4000-3500元(約15000-12000円)の前列のチケットは売切れ!1500-3000元の席は多少の余裕があるようです。まだネットでもチケットがあるなら、当日窓口で買うこともできそうです。
◆ 俺の席はどこかなっと。
|
|
◆ おっと、注目株、怪力、把瑠都関も笑顔で入場。
|
◆ 時天空、旭鷲山、旭天鵬などモンゴル勢はやはりいっしょにいることが多いみたいです。
|
|
◆ CM画像に笑う大関たち。
|
◆ いっぱいいこうや、
という感じでしょうか。
|
|
◆ 主催の東風衛視から、
記念品の贈呈。
|
さて、食事の前の記者会見は短いものでしたが、主催者側の挨拶と相撲協会の大島巡業部長からの挨拶などがあり、その後、台湾巡業を記念して「鏡割り」ならぬ「氷割り」のセレモニーがあり、乾杯!となりました。
◆ 質問のコーナーで朝青龍関は「せいいっぱい力を尽くしたい」と挨拶。
|
|
◆ 「琴欧州関は相撲界のベッカムと別名があるようですが、どう思いますか」の質問に、「いや、そんなハンサムだと思いませんが…」と謙遜の琴欧州。
|
こんなところに行くそうです
さて、力士たちは、成績と関係ない巡業、ということもあって、割合とのんびりと構えているようです。で、18日(金)は市内観光の時間にあてられるようで、台北101ビルの展望台、忠烈祠、故宮博物院、中正紀念堂などを訪れる予定。いやはや、40人以上の力士がこんな観光地を歩くのを想像すると、まさに壮観。その場に居合わせた人を驚かせることでしょう。それでは、巡業場所に期待しましょう!
以上、台北ナビでした。
関連タグ:
相撲
,
大相撲
,
巡業
,
記者会見
,
力士
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2006-08-18