動物園、そして、鉄観音茶で知られる茶芸&茶葉料理が満喫できます
動物園からのロープウェイ開通で注目度アップ!鉄観音茶で知られる、茶芸&茶葉料理が満喫できるエリア。
こんにちは、台北ナビです。台北市内の都会の喧騒を逃れ、木柵鉄観音茶で有名な木柵・猫空にやってきました。山の斜面にお茶の段々畑が連なる一帯です。茶畑に囲まれた猫空は、時間がゆっくりと流れています。おいしいお茶と空気、爽やかな風の心地よさは時の経つのを忘れてのんびりするのに最適です。
猫空までのアプローチは、2007年7月に開通したロープウェー利用もよし。標高があがるにつれ、街を遠望、101ビルも顔をのぞかせたり、なかなかの景観です。
が、MRT文湖線の動物園駅から乗り換えるので、やはり小一時間はかかります。なので、時間の余裕があまりない方は、やはりタクシーが便利かもしれません。
オープンテラスの茶芸館
猫空は茶農家が茶摘み風景など「観光茶園」として見学できるように公開したのが始まり。60軒以上ある茶芸館は、どこも狭い道の沿道や山の斜面のわずかな敷地に点在するように建てられ、ログハウスといった雰囲気。週末は多くの店が深夜、もしくは24時間で営業し、台北の人々が車やバイクでドライブがてら夜景や星空の下、お茶を飲みながらお喋りやトランプを楽しんでいます。もちろん昼間の眺めも最高。特に台北の街を遠くに見下ろせる展望のいい屋上にオープンテラスを併設している茶芸館に人気が集まります。
昼間と夜と、ビューは一変。気分に合わせ、選んでください。
おすすめ茶葉「冷凍茶」
木柵の名前で知られる鉄観音茶は観音様への贈り物とされるお茶で、葉が重く鉄のような色をしていることから名がついたといわれています。また冷凍茶というお茶もあります。これは発酵させたお茶を乾燥させず冷凍保存したもの。つまり乾燥ではもたない、冷凍しなければもたない、限りなく「生」に近いお茶のこと。生に近いだけあって新鮮な香りと飲んだ後のサラッとした喉に残る後味が魅力なこのお茶ですが、空腹時に飲むと刺激が強く“お茶酔い”してしまう可能性があるのでくれぐれもご用心。茶農家によって製法や発酵時間が違うので味も微妙に変わります。好きなお茶をもとめてハシゴをしましょう。
茶葉料理と地鶏料理
猫空でお腹が空いたらなんといっても茶葉料理。味付けはすべて素朴でシンプル。お母さんの家庭料理といった感じで、お茶本来のおいしさをいただけます。地鶏は自然の中で元気いっぱいに放し飼いされているものを使用していて大変な美味。そして値段も台北市内に比べると、やや安め、そしてボリュームもあります。
台北の市街地を見下ろしながら台湾茶にどっぷり
History >>台湾茶発祥の地
猫空は台湾の中でもお茶の栽培が古くから始まった場所。今も多くの茶農家が分布していますが、その9割がたが張姓。これは、中国の鉄観音の産地である福建省の安渓出身だからだそうです。今は5代目というところが目立っています。この地が80年代に「観光茶園」として紹介されてからは、茶芸館が増え始め、今では60軒以上に。多くの店が深夜、または24時間営業しているため、車やバイクで訪ねる人でにぎわっています。
Specialist>>仕事人に会える
茶芸館というのは、主人の哲学が色濃く反映された趣味の空間でもあり、お茶作りの現場であったりします。また、それぞれの畑でできた茶を毎年品評会に出すことで味を競っていて、みんな「ウチの茶が一番」と思っていますから、お茶作りの苦労話を聞きだしたら、とうとうと語ります。そして茶葉を買い求める客には進んで数種類の茶をテイスティングをさせてくれます。茶芸館へ行ったらぜひご主人を訪ねることをおすすめします。
System>>課金システム
猫空の茶芸館の課金システムは、茶葉を注文する以外に、お湯と席代を1人づつ払う方式(時間帯や平日・休日によって違い、一人50-150元)となっています。例えば席代が50元の店へ4人で行って、2両(75g)300元のの鉄観音を注文すると、50×4+300=500元となり、茶器一揃いを用意してくれます。ちなみに飲みきれなかった茶葉は持ち帰ることができます。料理のセットなどを注文する場合、席代は必要ありません。
ナビで詳細レポートのある猫空の茶芸館
縁続縁茶芸 ロープウェイ駅から至近距離、の景観よしの茶芸館。
六季香茶房 冬は無料で炭焼サツマイモのサービスがあります。
清泉茶藝本店 101ビルを見渡す眺望をおかずに。茶料理も揃ってます。
台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心
台湾烏龍茶の製造過程とたくさんの製造機器の展示、台湾全土の茶畑の分布図や各種茶葉のサンプル、陶器などが置かれている小さなお茶の博物館。展示物の説明はすべて中国語ですが、写真や図が多いのでとてもわかりやすいです。無料のお茶サービスもあり、歩き疲れた体をホッとさせてくれます。
さて、この猫空は、遊歩道も整備されていて、週末には多くの人たちが山登りを楽しんでいます。が、時間に余裕のないわが日本人観光客は、舗装道路をゆらゆら散歩するくらいでしょうか。周辺には木柵または101ビルのある信義区へ向かうミニバスも巡回しているので、疲れたらこれに乗って、下山、というのもいいかもしれません。
以上、台北ナビでした。