タピオカミルクティーの発祥地はここ台中の「春水堂」、オーナー、ひらめきはどこから?
ニーハオ、台北ナビです。
元祖「タピオカミルクティー」の「春水堂」が開業したのは1983年のことです。台中市政府近くの四維街店が第一号店でした。当時は台中の若者たちが数人集まって、何だか面白い店を始めたと大評判になったそうです。
その評判と人気は創立者たちの継続への努力と更に上へ行こうとする向上心、そして同時に培ってきた知識や実践への挑戦などを呼び、いまや台湾全土で40店舗以上を展開するほどの台湾を代表する店へと発展しました。
観光客にとっても桃園国際空港や松山空港にあるのは便利だし、国家音楽庁や台中の国立博物館、日系のデパートやショッピングモール内にも配置されているのは、とてもイメージがいいですね。
精明一街
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周辺は住宅街
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入口
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中華風インテリアもいいですね
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魔法の飲み物
これに、はまりました…
ナビは台湾にやって来て、ある日突然「珍珠奶茶」(タピオカミルクティー)に目覚め、気がついたら毎日飲まずにはいられない症候群になっていました。あとで聞いた話だけど、わりとこういう人っているみたい。ミルクティーの甘い香りと珍珠のプルプルの食感に魅せられ、虜になってしまうのです。
ミルクティーって冷たい方がおいしいと思いません?太いストローで、チュルチュルッと吸い上げると、最後にプルッと珍珠が口の中に入ってきて、そのQっとした感触(モチモチ、ツルツル、プルンプルン)にうれしくなって、次から次へと吸い上げる。口の中が珍珠だらけで、クチュクチュ噛むのもシアワセ。あ~飲みたくなってきたわ。小籠包と同じで、台湾に来たら、口にしなければいけない飲み物のダントツだと思いますよ~。
「タピオカミルクティー」の発想はどこから?
すべては、ここから始まりました
「春水堂」のオーナーは、珍珠(タピオカ)とミルクティーというこんな素敵な組み合わせを、一体どうやって考えついたんでしょう。
今回ナビたちが訪れた台中の一番にぎやかな精明一街の入口にある大墩店で、お店の歴史ストーリーなるものを伺いました。
ある日、オーナーは、日本へ。そして、バーで男がシェーカーをふっているのを見て、当時台湾にはなかったので「おもしろい」と思い、台湾へ戻ってからアイスティーなどをシェィクし始めたんだそう。これがまず、「泡沫紅茶」の始まり。
今でこそ台湾に「泡沫緑茶」とかシェイクされたアイスドリンクがたくさん出回っているけど、この「泡沫・・・」(泡立っているの意味)ドリンクもこのお店が発祥の地。その後、タロ芋の粉や果物、いろんなものの組み合わせを試してみて、ついにタピオカミルクティーに行き着いたのがダダ~ン、1988年のことでした。
常に台湾で先取りをしている努力
お店は台中以外を含め、いまや台湾全土に40店舗以上。スタッフはマニュアルにしたがって教育されていて、お店のインテリア(生け花は池坊流)にもとても気を使っています。さりげなく置かれているふうの骨董もセンスがいいし、お客様を落ち着いた気分にさせてくれます。
台中大墩店 は1F~3Fまで。席はかなり埋まっていて、とても繁盛している様子。しかし、それに安住はしていません。常に新しいドリンクを開発し、台湾のドリンク業界を引っ張っていっているのです。
また、飲み物だけでなく、食べ物メニューにもどんどん新しいものを取り入れては改善し、すべてのお客様が好む味になっています。口に入れるものは、おいしいのは当然ですが、見た目もきれいじゃなきゃ。そして、「春水堂」の一番の魅力はその庶民的な価格。食べたり飲んだりした後なんとなく、ああ来てよかった、また来たいって気にさせる大きなポイントと言えば、おいしくて安いってことじゃないですか?
いろいろ食べてみました
功夫麺 60元 かき混ぜてお召し上がりください、美味!
「春水堂」、ナビは友人たちとの食事などでよく使います。
いつも驚くのは食事メニューが豊富なこと。そして、いつも旬の食材を取り入れているからか、メニュー内容がよく変わること。この前食べたあれが…あれ、ない?でも、どれを食べても外れがないし、セットメニューは付け合わせの料理もいけるし、デザートとお茶が付いてるのもうれしいですね。それと、常にメニュー内容の淘汰と改善を欠かさないからか、万人が好むメニューは、いつでもどの「春水堂」でも大体あります。それにしても、食事メニューがどんどん増えている気がするのは、ナビだけ?
焼売。
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豚の角煮。とても辛い!
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キャベツ蒸し。
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湯葉揚げ。
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タピオカミルクティーの手作り体験もできます!
珍珠奶茶(パールミルクティー)60元(小)、110元(大)
「春水堂」の珍珠(タピオカ)の特徴は、粒が小さいこと。
ほんとに他のところより一回り小さいいんです。
でもQQ感は同じ。
甘みも抑えられていて、飲んだ後がさわやかで自然な感覚。甘ったるい、ノドが渇くような食感は全くありません。これぞ元祖の味。
「春水堂」が生み出した2つの看板メニュー、「泡沫紅茶」(シェイクしたアイスティー)」に「珍珠奶茶」(タピオカミルクティー)」。こちらではそのメニューの作り方を知ることができるDIY教室が開かれています。コースでは、まず「泡沫紅茶」を作り、続いて「珍珠奶茶」を作ります。 材料と器具はすべて用意されているので、あとは説明を聞きながら順番に入れていくだけでOK!
やっぱり「春水堂」
今や台湾を代表する飲み物となったタピオカミルクティー。
おいしさの秘訣は、上質のアッサム紅茶と黒蜜入りの珍珠(タピオカ)、と見ました。このタピオカ、柔らかくて調理前のものは推すと、簡単につぶれてしまいます。
こういうわけで海外に輸出、進出できていなかったのですが、2013年7月、東京に出店!日本でも「春水堂」のタピオカミルクティーが飲めるようになりました。
以上、台北ナビでした。