イラストレーター『あさのゆう』のイラスト台湾旅行記【前半】

夜市と淡水を台湾フレンドと一緒に巡りました~♪

2月25日(1日目)
社会人一年目の冬、大学時代からの友人たえこと一緒に台湾へ。3泊4日のフリープランパック旅行、そして同じ大学出身の台湾人の友人を訪ねるという嬉しいオプション付き。
旅行当日、仕事帰り直行で向かった成田で待ち合わせ。久しぶりの再会、そして久しぶりの旅行にうきうきで出発!仕事の疲れも忘れて飛行機の中ガイドブックを眺め、計画を立てて、台北に到着したのは夜の10時。機内の時間だけでも楽しくって、もう既に長旅をしているような気分の二人。
空港からホテルまでツアーの送迎バスに乗って、ホテルに到着したのはもう遅く、11時頃。チェックインをした受付で、台湾人の友人から電話があったと伝言があって、慌ててその友人の携帯に公衆電話から電話。携帯だったのは、ホテルの近くまでお父さんと一緒に車で来て、ずっと待っていてくれたから。その翌日に淡水まで電車で会いに行くつもりだったのに、なんと飛行機の到着時刻にあわせてわざわざホテルまで会いにきてくれていて。
あまりの優しさにありがとうを繰り返すんだけど、友人もお父さんも特別なことじゃないよ、という顔。そして、「お腹すいたでしょう?この時間だとお店は開いていないから屋台で悪いけど・・」と、そこから車で台湾の夜市に出発!そのままホテルで寝るだけだと思っていた私たちは、思いがけない展開にびっくり。でも嬉しくて、眠気もあっという間にどこかへ。
後でわかったのだけれど、そのときに向かった夜市は、台湾でも一番大きいという士林夜市。日本の夏の夜祭りのように食べ物や飲み物の屋台が軒を連ねているエリア。ただ、日本の夜祭りとは違うのはその屋台村が町全体のスケールで広がっているということと、毎晩やっているということ。
中心にある巨大テントのような屋台村に入ると、台湾らしい、としか言えない独特の香辛料の匂いでいっぱい。夜中だというのに大賑わいの中を歩きながら、友人とお父さんのお薦めでいろんなものを味見。強い香辛料の香りがする豚肉がのっかったご飯、お魚のすり身団子とキクラゲと巻物のような平たい米麺そして二色の菊の花が入った色鮮やかな魚介スープ、甘いゴマだれがかかっている牡蠣入りオムレツ、そして最後に餅米の入った太い腸詰めソーセージ。その中でも牡蠣オムレツは、この士林夜市の名物なんだって。食べた後に辺りを30分くらい散歩してみると、ゴミもたくさん、人もたくさん、子供もうろうろ。こうやって夜市で夜中にご飯を食べるのが、台湾の人にとっては日常なんだって実感。
そうして台湾で初めての食事が終わったのは、もう明け方の2時頃。本当は、次の日の朝から淡水にあるその友人の家に電車で遊びに行く予定だったのけれど、「もしよかったらこのまま車でうちの実家に行っちゃってもいいかな?泊まれるから」って。次の日がお休みとはいえこんな遅くまで案内してもらってお父さんにも申し訳なかったのに、お父さんも「その方がいいから」って。そのお言葉に甘えて泊めていただくことに。車の中でも4人で色々な話で盛り上がっていて、ホテルに帰るのが惜しかったというのも本当の気持ち。台湾に到着してまだ数時間なのに、ものすごい充実感の夜。
2月26日(2日目)
目覚めたら、ここはどこ!?淡水の朝!泊めていただいた部屋のベランダから外に出ると、景色がきれい!赤い瓦の屋根が連なっていて、その向こうには大きな水辺。ここが「台湾のベニス」と言われているとガイドブックに書かれていたことを思い出す。
朝ご飯をいただいてから、バスに乗って淡水エリアへ。紅毛地、友人の行っていた高校、そして台湾の原住民の住居を案内してもらって、そこから地元の商店街のような通りへ。さすが地元っ子の案内。
そこで「阿給」の看板を見つけて入ってみることに。この「阿給」というのは、日本の「揚げ」が語源になっているんだって。それと、もう一つの淡水名物「魚丸湯」もオーダー。「阿給」は、ぱっと見た感じだと単に大きな揚げの入ったスープ。かと思いきや、お箸で割った瞬間、私もたえこも「わ!」と歓声。中には春雨がぎっしり。優しい味で美味しいし、ボリュームもたっぷり。
その横のお店でテイクアウトのパールティーを買って飲みながら更に淡水を散策。淡水の川辺には出店やお土産屋さんがたくさん。お店をのぞきながら、lovers’ bridge「情人橋」を渡ったり、入り江近くから出ている船で短いクルージングを楽しんだり、リンゴ飴ならぬ梨飴とトマト飴(プチトマトの飴!)を食べてみたり。淡水の水辺は今はきれいに舗装されていて、日本でいうお台場のような雰囲気だけれど、かつてはさびれた漁港だったんだって。そのときの風景も見てみたかったな。
淡水の駅で、昨日と今日の言い切れないお礼を言って、台湾の友人と別れて。午後からはとうとう二人旅本番!二人になったとたん、言葉が通じないことを思い出す。ガイドブックと地図と度胸が頼り!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-11-15

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