【台湾観光】澎湖(ポンフー)にある日本統治時代に作られた「西嶼弾薬本庫」へ行ってみた!

2021年春に開放された比較的新しい観光スポットです

台湾の人気リゾート地「澎湖島」の南西部に位置する西嶼。ここに日本統治時代初期に建てられた軍事施設が残されています。「西嶼弾薬本庫」です。

台湾の人気リゾート地「澎湖島」の南西部に位置する西嶼。ここに日本統治時代初期に建てられた軍事施設が残されています。「西嶼弾薬本庫」です。

門を抜けると広大な公園みたいな風景が。遠くに海も臨めます。山の斜面の階段を下りていくと……

門を抜けると広大な公園みたいな風景が。遠くに海も臨めます。山の斜面の階段を下りていくと……

現れたのが、澎湖県指定の古跡「西嶼弾薬本庫」です。日本統治時代に澎湖島に作られた4大弾薬庫の内の1つで、砲台への弾薬供給や火薬の保管をおこなっていた施設でした。

現れたのが、澎湖県指定の古跡「西嶼弾薬本庫」です。日本統治時代に澎湖島に作られた4大弾薬庫の内の1つで、砲台への弾薬供給や火薬の保管をおこなっていた施設でした。

ここには3つの弾薬庫があり、最初に建てられたのが地上に作られた土窟式清涼弾薬庫。瓦屋根の横長の建物のほぼ中央部に入口が設けられ、二重の扉が設置されています。内部への雨風の侵入を防ぐためだとか。

ここには3つの弾薬庫があり、最初に建てられたのが地上に作られた土窟式清涼弾薬庫。瓦屋根の横長の建物のほぼ中央部に入口が設けられ、二重の扉が設置されています。内部への雨風の侵入を防ぐためだとか。

また石造りの壁面下方に小さな四角い窓とアーチ型の窓を設け、空気の循環を促す工夫がなされていました。

また石造りの壁面下方に小さな四角い窓とアーチ型の窓を設け、空気の循環を促す工夫がなされていました。

湿気を防ぐための工夫は内部にも。内壁は木製で、通気性を考えて上下に窓が備え付けられています。床も1.2mほど高くして通気性を確保。 湿気を防ぐための工夫は内部にも。内壁は木製で、通気性を考えて上下に窓が備え付けられています。床も1.2mほど高くして通気性を確保。

湿気を防ぐための工夫は内部にも。内壁は木製で、通気性を考えて上下に窓が備え付けられています。床も1.2mほど高くして通気性を確保。

梁には丈夫な鉄骨を使用しています。そういえば外から見た屋根は黒い瓦屋根でしたが、落雷を防ぐため避雷針も設置されているとか。 梁には丈夫な鉄骨を使用しています。そういえば外から見た屋根は黒い瓦屋根でしたが、落雷を防ぐため避雷針も設置されているとか。

梁には丈夫な鉄骨を使用しています。そういえば外から見た屋根は黒い瓦屋根でしたが、落雷を防ぐため避雷針も設置されているとか。

こちらは洞窟式弾薬庫の1つ、単窟乾燥弾薬庫(有煙火薬庫)です。

こちらは洞窟式弾薬庫の1つ、単窟乾燥弾薬庫(有煙火薬庫)です。

玄武岩を手作業でドーム型に掘り進め、コンクリートブロックで形成、再び鉄筋コンクリートで補強しています。 玄武岩を手作業でドーム型に掘り進め、コンクリートブロックで形成、再び鉄筋コンクリートで補強しています。

玄武岩を手作業でドーム型に掘り進め、コンクリートブロックで形成、再び鉄筋コンクリートで補強しています。

さらに壁と天井を銅板(約80×175㎝)で覆い尽くすように。厳かでキラキラとした空間ですが、これは電磁波や湿気を避け、爆発を防ぐためだったとか。

さらに壁と天井を銅板(約80×175㎝)で覆い尽くすように。厳かでキラキラとした空間ですが、これは電磁波や湿気を避け、爆発を防ぐためだったとか。

この壁こそが、「銅牆鐵壁(銅壁鉄壁)」の別名を持つゆえんです。

この壁こそが、「銅牆鐵壁(銅壁鉄壁)」の別名を持つゆえんです。

もう一方はH型の双窟乾燥弾薬庫(無煙火薬庫)。

もう一方はH型の双窟乾燥弾薬庫(無煙火薬庫)。

分厚い二重の扉の中へ進むと……

分厚い二重の扉の中へ進むと……

2つの洞窟が23mの横向きの穴でつながれています。 2つの洞窟が23mの横向きの穴でつながれています。

2つの洞窟が23mの横向きの穴でつながれています。

それ以外は先ほどと似たような造りですが……

それ以外は先ほどと似たような造りですが……

一部の壁には、日付や日本語と思しき文字が。これは銅板にどのような処理をすればより防湿効果があるのか、といった実験をしていた名残りなんだとか。 一部の壁には、日付や日本語と思しき文字が。これは銅板にどのような処理をすればより防湿効果があるのか、といった実験をしていた名残りなんだとか。 一部の壁には、日付や日本語と思しき文字が。これは銅板にどのような処理をすればより防湿効果があるのか、といった実験をしていた名残りなんだとか。

一部の壁には、日付や日本語と思しき文字が。これは銅板にどのような処理をすればより防湿効果があるのか、といった実験をしていた名残りなんだとか。

倉庫の外に出ると、改めて3つの倉庫は山肌が削り取られた空間に、石の壁で覆われていたことに気付きました。 倉庫の外に出ると、改めて3つの倉庫は山肌が削り取られた空間に、石の壁で覆われていたことに気付きました。

倉庫の外に出ると、改めて3つの倉庫は山肌が削り取られた空間に、石の壁で覆われていたことに気付きました。

一片1mほどの石をひし形に積み上げていく石積工法で、1坪当たり36個の石が使われているそうです。倉庫の外からもしっかり守って安全第一! 一片1mほどの石をひし形に積み上げていく石積工法で、1坪当たり36個の石が使われているそうです。倉庫の外からもしっかり守って安全第一!

一片1mほどの石をひし形に積み上げていく石積工法で、1坪当たり36個の石が使われているそうです。倉庫の外からもしっかり守って安全第一!

「西嶼弾薬本庫」は先人のさまざまな知恵を知る場所であると同時に、世界平和を祈り止まないそんな場所。穏やかな日々が永遠に続きますように!

「西嶼弾薬本庫」は先人のさまざまな知恵を知る場所であると同時に、世界平和を祈り止まないそんな場所。穏やかな日々が永遠に続きますように!

スポット情報

■西嶼弾薬本庫軍事文化園区
澎湖縣西嶼鄉內垵村1-5號
9:00~12:00/14:00~17:00
月・火曜休み
チケット大人50元

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2024-02-13

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