MRT「古亭」駅近くをブラブラしていると、何やら日本統治時代に建てられたのかな?という建物群を発見。
調べてみると「錦町日式宿舍群」の一部で、日本統治時代の1930年頃に建てられました。その後、山林課が設立した「營林共濟組合」が職員寮として購入しまし、第二次世界大戦後は林務局に引き継がれたそう。
中を見てみたいけれど、どうやら工事中っぽくて、まだオープンしてないような感じ……。
と、思ったら「歡迎入內參觀(どうぞ中へお入りください)」と書いてあるではありませんか!
というわけで、お邪魔しまーーす!「从森」の札が出ていますね~。これがこの建物も名前かな?と思ったのですが、展覧の名前だそう。
参観にあたっての注意事項が書かれていました。歴史的建築ですので、静かに鑑賞しましょう。入場制限は最大15人までとなります。入館後は靴をお脱ぎください。飲食・喫煙・ペットの同伴はご遠慮ください。また危険なものは持ち込まないでください。などと書かれていますよ。
入った瞬間、ため息がもれました。ヒノキの香りが漂い、木のぬくもりに包まれて、い、癒されるーー!!
「どうぞ、遠慮なく見て行ってください」と係の方が声をかけてくださり、簡単に説明をしてくださいました。
この「从森」は農業部林業及自然保育による展覧で、「台湾国産材」について学び、体験することができます。触れるし、椅子には座ることも可能ですよ!
台湾によくある「国産材」は広葉樹の「相思樹(タイワンアカシア)」「樟木(クスノキ)」「大葉桃花心木(マホガニー)」、針葉樹の「柳杉(スギ)」「台灣杉(タイワンスギ)」「紅檜(ベニヒ)」の6種類。
アカシアは密度が高く重量があり、丈夫なため加工しにくいそう。アカシアで作ったバスタブは300万元でドバイに売られたこともあるそう!クスノキは説明不要ですよね。マホガニーはギターなどの楽器に使われます。
この「国産材」、実は日本統治時代に植えられたものだそうで、「スギ」を台湾に植えたところ、日本で植えるよりはるかに高く育ち、ビル20階分ほどの高さになります。さらに「タイワンスギ」は「スギ」以上の高さになるんだそう。(何階分か聞いたのにちょっと忘れちゃいました)
![]() スギ |
![]() |
![]() タイワンスギ |
「スギ」と「タイワンスギ」の違いは育つ高さだけではありません。「スギ」の幹の横断面はバームクーヘンのような年輪ですが、「タイワンスギ」は虹のようにカラフルなんです!そんなわかりやすく興味深い説明でナビの知りたい欲が刺激される~! |
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記事登録日:2024-01-12