台湾でも蕎麦が作られているって知っていますか?実は台湾人でもあまり知らないこの事実。台湾の蕎麦生産は、戦前に日本の品種を生産していたことに始まります。戦後も、蕎麦の生産は続いていましたが、食べるためではなく、米作りの土地に利用する肥料としてだったそう。それが近年になり、蕎麦の栄養の高さなどが注目され、生産量が増えてきているそうです。しかも台南で生産しているのは、特に栄養価が高いことで知られる「ダッタン蕎麦」とのこと。そんな台湾の蕎麦の魅力を伝える台南市の観光工場「黃金蕎麥探索館」へ、今回ナビが行ってきました!
建物に入る前、敷地内の小さな花壇に目を向けると、蕎麦です!蕎麦が生えています!こんなところに生えているとは思いもしませんでしたが、ダッタン蕎麦はとても生命力が強く、育てやすいのもその特性の一つだそうです
こちらが、ダッタン蕎麦の実です。蕎麦には主に2種類あり、一般的に私たちが日本で食べている蕎麦と、もうひとつがこのダッタン蕎麦。大きな違いは、ダッタン蕎麦は普通の蕎麦に比べて、ポリフェノールの一種であるルチンの含有量が100倍以上といわれていること。ルチンには強力な抗酸化作用があり、血行促進や高血圧にも効果があるそうです。また、ルチンの含有量が多いことで、普通のそばよりも苦みが強いのが特徴。中国語でも「苦蕎」と呼ばれています
一番右が加工前の蕎麦の実で、左側のふたつは脱穀、焙煎後です。脱穀、焙煎すると黄金色になるため、台湾では「黄金蕎麥」とも呼ばれるそう
探索館の1階には、ダッタン蕎麦の生産工程や栄養について教えてくれる展示がありました
館内には工場もあり、蕎麦の実の加工が行われています!
こちらは探索館の創立者の林家寶さん。林さんは台南市の農家の出身で、地元の産業を応援したいという思いで、探索館や蕎麦商品の研究開発を始めたそうです。現在は近隣の農協から収穫した蕎麦の実を買い取り、加工・商品化し国内外で販売しています。すでにシンガポールやマレーシア、カナダなど20か国以上に輸出しているそうです。すごいですね!
![]() ナビのお腹はもうお腹がはちきれそうでしたが、周りの男性たちはペロリと平らげていました!これが一番お気に入り~と言っていましたよ |
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![]() デザートの「パンナコッタ蕎麦パフのせ」は、プルプルとサクサクの食感が楽しくて、とてもおいしかったです! |
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記事登録日:2023-04-19