去る6月9日(木)、東京・赤坂にある旅行代理店・グローバルユースビューローで、台湾在住の文筆家、片倉佳史さんの講演会が開催されました。
片倉さんといえば、台湾に関する本を数多く執筆され、台湾の歴史や鉄道にも詳しく、台湾フリークの間ではよく知られたお方ですよね。
ナビもその軽妙な語り口が大好きなんです!
グローバルユースビューローは、気配りの行き届いた質の高いツアーが人気の旅行会社。ご年配の方の参加も多いそうです。
講演会会場もゆったりと落ちついた雰囲気で、グレードの高さを感じました。
今回のテーマは「懐かしさと温かさに溢れる「台湾」を語る」
「私はもう長いこと台湾に住んでいますが、飽きるということがないんです。知れば知るほど、わからないことが出てくる。
だから、ますます面白くなって、どんどん好きになっちゃうんですよ」と片倉さん。
「湾生」というのは、日本統治時代に台湾で生まれた日本人のこと。
片倉さんは湾生の方々が数十年ぶりに台湾を訪れる「里帰り」の旅にご同行されたそうで、その様子を動画で見せてくださいました。
子どものような笑顔で当時の想い出話をするおばあちゃんや、現地校の子どもたちと楽しそうに交流する様子などが映し出され、会場からも温かい笑い声が上がりました。
早朝のパイナップル畑で、採れたてのパイナップルを丸ごといただいた、なんてエピソードも。
夜は気温が下がって果実も冷えるので、早朝のパイナップルは最高においしいんだとか。うらやましい~!!
他にも美食の話が盛りだくさん!
台湾で本当においしいものに出会いたいと思ったら、「あなたのプライドに聞きます。台湾のおいしいものを教えてください」と台湾人に尋ねればいい、と片倉さん。
台湾人のおいしいものにかける情熱とクチコミ力は相当だそうで、特に南部の人はそれぞれ「独自のオススメ」を持っているんだそう。
そう語る片倉さんご自身も、まさに「おいしい顔」になってい
ました。
休憩時間には、台湾の烏龍茶のサービスも。こまやかな心遣いがうれしいですね。
入口にはツアーのパンフレットも並んでいます。そういえば、そろそろ夏休みの計画も考えなくちゃ…
休憩をはさんで、片倉さんのお話もますますヒートアップ。台湾の離島、金門や馬祖の魅力についてもたくさん聞かせていただきました。
昔からある古い建物を利用した民宿に泊まるのが、片倉さん流の旅の楽しみ方。その土地ならではの風情を存分に味わえそうですね。
また、馬祖には幻の野鳥、ヒガシシナ・アジサシも生息していて、毎年夏になると多くの野鳥ファンが訪れるそうです。
東日本大震災の際に台湾から多額の義援金が寄せられた話は記憶に新しいですが、昔から台湾と日本は強い絆で結ばれていたそう。
その根底には「日台は運命共同体」という強い思いがある、と片倉さん。
単なる親近感ではなく、日本のことをよく知った上で、日本人をリスペクトする気持ちを持ち続けてくれている。
そんな片倉さんのお話を聞きながら、ますます台湾を身近に感じたナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-06-17
「教科書に載っていない台湾」を学べる貴重な機会でした!