パイナップルケーキづくりに挑戦!

台湾土産の代表パイナップルケーキ。日本人受けするのに、日本にはないあのお味はどうやってできているのか「福利麺包」さんの工場におじゃましました!



こんにちは!台北ナビです。みんな大好きパイナップルケーキ、もちろんナビも大好きです。でも最近友達から「パイナップルケーキの餡って、冬瓜(トウガン)でできてるって知ってましたか?」という気になる噂を聞いて以来「そういえばパイナップルケーキの作り方ってどんななんだろう?」と気になるようになりました。そこで!100%パイナップル餡を使っているという「福利麺包」の工場にお邪魔して、パイナップルケーキの作りの工程を見学してきました。

意外と少ない100%パイナップル?

パイナップルケーキの成分表には確かに「冬瓜」とあります

パイナップルケーキの成分表には確かに「冬瓜」とあります




「ほとんどのパイナップルケーキの餡はパイナップルじゃない!」という衝撃の事実を知ったナビ。気になってパッケージを見ると、確かに「原料:冬瓜」と書いてある商品が多いのに気付きました。お店によってはパインと冬瓜の餡と混ぜているところもあるとのこと。
で、100%パイナップル餡の店はないかと探していたら、ありました!それが「福利麺包」さんでした。疑り深いナビ、それじゃ工場を見学して、ウソかマコトか検証してみようじゃない、ということになって、工場に乗り込んできました!すると、親切にも担当の言さんは100%冬瓜餡とパイン餡の2つを用意して待っていてくれました。

福利麺包さんのお菓子工場はお店の3階にあります。ナビがお邪魔した時は、ちょっと制作が落着いた朝10時(朝早くに作り終えてしまうのだそうです)。と、いっても工場のあちらこちらで職人さんがきびきびとお菓子を作っていらっしゃいました。ふむふむ、けっこう手作業の部分も多いのね~と感心。所々から甘~い香りが漂ってきます。



ごま団子製作中です。
目にもとまらぬ早業!
こちらはチョコレートケーキ

こちらはチョコレートケーキ

おいしそう!

おいしそう!

小ぶりなパイナップルケーキ、
鳳梨餅などもありました。

小ぶりなパイナップルケーキ、 鳳梨餅などもありました。




餡にイチゴ、リンゴ、メロンフレーバーを加えた4種類の味が楽しめるパイナップルケーキ。いずれも100%パイナップル餡を使用していることに注目!

ケーキ作り、スタート!


それでは、今回師匠として指導してくれた、この道20年のパン職人、阿忠師父、よろしくお願いしま~す!

1.材料を混ぜます。なんだかパスタみた~い



まずは髪の毛を入れるネット付の帽子と前掛けを借りて中に。…暑い!どっと汗が噴出しますが、パティシエさんたちはナビほどではないみたい。汗が出たらティッシュでふいて捨ててます、台湾らしい。また、あらゆるところに水道があって手が洗えるようになってます、衛生的ですね。
さて、早速作業を見学です。銀色のテーブルの上に、強力粉薄力粉を同じ分量をふるい落とし、混ぜて中力粉にしたもので「どて」を作ります。



次はどての中に砂糖をふるい落とし、粉乳、粉チーズ、バターを丁寧に混ぜます。ちなみにお店によってはバターじゃなくてマーガリンを使うのだとか(福利麺包さんの使うバターも心持ちクリーミー)。



これをしばらくこね、混ざってきたら少しずつ様子を見ながら卵黄を足していきます。



白っぽくなってきたら粉をさっくりと混ぜてひとかたまりにします。粉を入れてからこねすぎないのはどのお菓子でも大切なポイントなんですね~。



ちなみに本来は大量にタネを作るので機械でかき混ぜるのだけれども、今回は特別に手作りで披露してくださったのだとか。目にも留まらぬ早業でした。

2.パイナップル餡を包んで型に入れます

パイナップルケーキづくりに挑戦! パイナップルケーキ ケーキ パン お菓子 中華菓子 おみやげ台湾名産 パイナップルケーキづくりに挑戦! パイナップルケーキ ケーキ パン お菓子 中華菓子 おみやげ台湾名産
さてさてお次は重要ポイントです!餡を皮に包んで焼きます。と、その前に…パイナップルケーキの餡の中身の検証です。先に「冬瓜の餡できてるって本当ですか?」と聞いていたので、福利麺包さんで使っているパイナップル餡と味つけ冬瓜餡を比べさせてもらいました。パイナップル餡のほうが色、ツヤともに控えめで、パイナップルの香りとフルーツ独特の酸味が強く、ちょっぴり繊維が残ってます。比べると一目瞭然だけど、知らなければ冬瓜餡でもよく分からないかも。
冬瓜餡は甘くてつ
ややかな色、すご
くネバネバします。

冬瓜餡は甘くてつ ややかな色、すご くネバネバします。

右が100%パイナップル餡、
左が100%冬瓜餡。
混ぜるお店もあるそうです。

右が100%パイナップル餡、 左が100%冬瓜餡。 混ぜるお店もあるそうです。

さっそく包みます。ここだけはナビも参加。まず生地を適量手に取り。丸めてから平らにつぶします。お団子を作る感じの要領で、餡を包み込むように皮を上に伸ばしていきます。餡をすっぽり包んだら、俵型にした後で型に入れます。
まずはレクチャー、手に粉をつけてくっつかないように…

まずはレクチャー、手に粉をつけてくっつかないように…

適量は大体500円玉サイズくらい?毎回同じ量が取れません…

適量は大体500円玉サイズくらい?毎回同じ量が取れません…

餡を入れやすいように窪ませておきましょう

餡を入れやすいように窪ませておきましょう

餡を入れます(実は餡は既に切り分け済み。楽チン)

餡を入れます(実は餡は既に切り分け済み。楽チン)

くるんだら太った俵状にするのがポイント

くるんだら太った俵状にするのがポイント

型に入れて…たまに生地が型からはみ出ちゃうのです。

型に入れて…たまに生地が型からはみ出ちゃうのです。

手のひらでつぶします

手のひらでつぶします



文字で書くとこれだけの作業なんです!そしてサクサクと包んでいく阿忠師父。ナビも見習ってモタモタと作っていきます。ちょうどいいだけの生地を取るのが難しい!餡もたくさん包まなければいけないし…気のせいでなく厚みが均一ではない気が…。

師父が8つ作る間にひとつしかできないナビ。でもひとまず完成!型に入れたし、焼けばきっと何とかなるでしょう!

3.オーブンに入れて焼きます。完成はもうすぐ!!



さて、佳境に入ってまいりました「焼き」の作業です。約300度のオーブンでまず10分。

ここからは何回もあけてはやけ色を確認の作業の繰り返しです。全体がきつね色になったらひとつひとつひっくり返してまた5分ごとに色を確認しつつ焼きます。このとき、ひっくり返しつつ型からはみでた分はつぶすようにして切り取っちゃいます。
 



大体表は15分、ひっくり返して10分の25分くらいで完成。熱いうちに型をふるい落とすようにはずして、冷ましたら完成!


「熱々を食べてもいいですか?」と聞いてみたところ「美味しくないよ」とのお返事。パイナップルケーキは少し時間をおいて、冷ましたほうがしっとりしておいしいのだそうです。食べてみると、確かにちょっと違うもの、な上に餡が熱くてやけどしそうです。


ちなみに福利麺包さんでは、まったく化学材料を使っていないのですが、それでもひと月は日持ちするそう。(本当はもう少し平気だけれども安全面を考慮しているそうです)ついでに苺ケーキも試食させてもらいましたが、ただの苺ジャムが入ってるビスケットと言う感じ。
人店長の言小姐と記念撮影。
ありがとうございました!

人店長の言小姐と記念撮影。 ありがとうございました!



いかがでしたでしょうか?今回福利麺包さんに全面協力していただいたこの企画。餡の部分を除いては全て手作り。(ちなみにパイナップル餡はオリジナルではなく、産地の台南の工場から加工したものを買っているのだとか)実は結構短時間で完成するパイナップルケーキと、師父の手際のよさに驚きつつ、自分のパイナップルケーキの出来栄えにちょっと満足しつつ帰ってきたのでした。 

以上、台北ナビでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-07-10

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